データベース基礎

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 データベース基礎
科目番号 4S16 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 増永良文 「データベース入門」(サイエンス社)
担当教員 中野 明

到達目標

1.データベースシステムとファイルシステムの違いを理解している。
2.データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。
3.実際にデータベースマネージメントシステムを扱い、データ問合せを行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1データベースシステムとファイルシステムの違いを理解している。データベースシステムとファイルシステムの違いをほぼ理解している。データベースシステムとファイルシステムの違いを理解していない。
評価項目2データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせをほぼ記述できる。データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できない。
評価項目3実際にデータベースマネージメントシステムを扱い、データ問合せを行うことができる。実際にデータベースマネージメントシステムを扱い、データ問合せをほぼ行うことができる。実際にデータベースマネージメントシステムを扱い、データ問合せを行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
データベースならびにデータベースシステムは、大量の情報を蓄積し、効率的に利用するための基盤技術の一つである。そのため、産業界において広く普及している。本授業では、このデータベースならびにデータベースシステムに関する基本的な知識の習得とSQLによる実践的な技術の修得を授業の目的とする。
授業の進め方・方法:
参考図書、配布プリントなどを用いた講義を行う。また、データベースならびにデータベースシス
テムへの理解を深めるため、AccessとSQLite3を用いた演習を状況に応じて行う。
注意点:
点数分配:評価割合に従い行う。その他は、レポート課題とする。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試:再試を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 データベースの基本概念
データベースとファイルシステムの違いを説明できる。
2週 データベースのモデル
概念モデルを説明できる。
3週 リレーショナルデータベースにおける基本操作
主キー、候補キーを説明できる。
4週 リレーショナルデータベースにおける基本操作
選択、射影を説明できる。
5週 リレーショナルデータベースにおける基本操作
直積、自然結合の違いを説明できる。
6週 リレーショナルデータベース言語SQL(データ定義、アクセス権限)
SQLでデータ定義ができる。
7週 リレーショナルデータベース言語SQL(データ定義、アクセス権限)
SQLの基本的なSELECT文が記述できる。
8週 リレーショナルデータベース言語SQL(単純な問い合わせ)
SELECT文の中で、選択や射影などの操作ができる。
2ndQ
9週 演習(リレーショナルデータベース、SQLite)
実際のデータベースを扱ってSQL文を実行することができる。
10週 リレーショナルデータベース言語SQL(単純な問い合わせ)
SELECT文の中で、LIKEやINなどの演算子を利用することができる。
11週 演習(リレーショナルデータベース、SQLite)
実際のデータベースを扱ってSQL文を実行することができる。
12週 リレーショナルデータベース言語SQL(基本的な問い合わせ)
SELECT文の中で、直積や自然結合ができる。
13週 リレーショナルデータベース言語SQL(基本的な問い合わせ)
SELECT文の中で、副問い合わせができる。
14週 演習(リレーショナルデータベース、SQLite、C言語からの利用)
実際のデータベースを扱ってSQL文を実行することができる。
15週 演習(リレーショナルデータベース、SQLite、C言語からの利用)
C言語からデータベースにアクセスするプログラムを記述することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4前5
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000