細胞工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 細胞工学
科目番号 0054 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし 参考書:永井和夫 他「細胞工学の基礎」(東京化学同人)
担当教員 土居 俊房

到達目標

【到達目標】
1.感染症を起こす細菌について説明できる。
2.感染症を起こすウイルスの特徴について説明できる。
3.微生物がつくる抗生物質について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.感染症を起こす細菌について説明できる。1.感染症を起こす細菌について良く説明できる。1.感染症を起こす細菌について説明できる。1.感染症を起こす細菌について説明できない。
2.感染症を起こすウイルスの特徴について説明できる。2.感染症を起こすウイルスの特徴について良く説明できる。2.感染症を起こすウイルスの特徴について説明できる。2.感染症を起こすウイルスの特徴について説明できない。
3.微生物がつくる抗生物質について説明できる。3.微生物がつくる抗生物質について良く説明できる。3.微生物がつくる抗生物質について説明できる。3.微生物がつくる抗生物質について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 (D) 説明 閉じる
JABEE基準1(2) (d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
感染症を起こす微生物について学び,また微生物から作られるの抗生物質について学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:学生と教師の双方向授業を基本とし,グループワークも取り入れ,考える授業を行う。
授業内容:微生物の基本的な知識の習得と,感染症対策と微生物について学ぶ。
注意点:
 試験の成績を50%,平素の小テストおよび演習の評価50%の割合で総合的に評価する。なお,グループ学習の評価には学生自身が相互評価した個人の貢献度(80~12%)を加味する。
 評価は中間と期末の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.導入:微生物と北里柴三郎(DVD鑑賞) 日本の「微生物研究の父」である,北里柴三郎の偉大な業績について説明できる。
2週 2.微生物学とは 微生物学を学ぶ意義について説明できる。
3週 3.細菌とはなにか 細菌について説明できる。
4週 4.細菌の遺伝学とは 突然変異,遺伝子プラスミドについて説明できる。
5週 5.感染症とは 感染症を起こすまでのプロセスについて説明できる。
6週 6.1 感染症を起こす細菌(1) 院内感染を起こす細菌,ヘリコバクター・ピロリ菌,大腸菌,赤痢菌について説明できる。
7週 6.2 感染症を起こす細菌(2) サルモネラ菌,コレラ菌,結核菌,乳酸菌について説明できる。
8週 (中間試験)
2ndQ
9週 7.1 感染症を起こすウイルス(1) ウイルスの特徴とワクチン,ヘルペスウイルス,パピローマウイルス,レトロウイルス,HIVウイルスについて説明できる。
10週 7.2 感染症を起こすウイルス(2) 風邪とウイルス,新型インフルエンザウイルス,ノロウイルス,エボラウイルスについて説明できる。
11週 8.真菌とは カビ,キノコ,酵母の特徴について説明できる。
12週 9.原虫が引き起こす感染症 赤痢アメーバ―,マラリア,原虫感染症の特徴につて説明できる。
13週 10.1 化学療法(1) キノン系およびセフェム系抗菌薬の特徴について説明できる。
14週 10.2 化学療法(2) 抗HIV薬の特徴について説明できる。
15週 10.3 化学療法(3) 化学療法とワクチンの違いについて説明できる。
16週 (前期末試験)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物工学微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。2
微生物の育種方法について説明できる。2
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。2
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。2
食品加工と微生物の関係について説明できる。2
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。2
バイオテクノロジーの応用例(遺伝子組換え作物、医薬品、遺伝子治療など)について説明できる。2
バイオテクノロジーが従来の技術に対して優れている点について説明できる。2
遺伝子組み換え技術のリスクと安全策について説明できる。2

評価割合

試験小テスト・演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力3050000080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000