Outline:
「話す」「聞く(聴く)」「書く」の表現力をつけるために必要な”考える力”を、様々な文章を「読み」「考える」ことで身につけていく。同時に、表現するために必要な基礎的事項をテキストを用いて学んでいく。最終的に、学んだことが実践に活かすことができるかどうかを表現すること〈小論文〉で確認していく。
Style:
”考える力”を身につけていくために、テキストを用いて文章を正しく読み取っていく。適宜、グループワークも取り入れていく。授業では、その時間の学習の指針となり学習履歴となる「学習シート」を毎時間用意する。
Notice:
国語辞典〈電子辞書も可)は、毎時間携帯すること。
|
|
|
Theme |
Goals |
1st Semester |
1st Quarter |
1st |
ガイダンス:授業の進め方について 導入:読むこと、書くことに慣れる |
シラバスを用いて授業の概要、到達目標、成績評価方法を理解できる。 短作文を書き、数人からコメントをもらい、現在の自分の表現力を客観的に見ることができる。
|
2nd |
言葉に変える I
|
高樹のぶ子「言葉―自己表現の強い武器」を通読し、筆者の論理展開を理解することができる。
|
3rd |
言葉に変える Ⅱ
|
「箇条書きを文章として表現する」ことを、短作文で実践することができる。
|
4th |
言葉に変える III |
「絵を言葉にする」ことを目的に、対象者を決め絵を文章で説明することができる。
|
5th |
考えること/書くこと I |
市川伸一「考えるために書く」を通読し、「書くこと」と「考えること」のつながりについて、自身の考えを主張することができる。
|
6th |
考えること/書くこと II |
井上史雄「盗まれた?靴」を通読し、文章の中で事例がどのように入れられているかを読み取り、分析することができる。
|
7th |
待遇表現 |
敬語によるコミュニケーションと、待遇表現について理解することができる。 正しい敬意表現を練習問題を通して、理解を深めることができる。
|
8th |
発想を豊かに/言葉を遊ぶ I |
オノマトペを取り入れた「フォトイラストで五七五」を作成することで、自己表現をすることができる。 文によるコミュニケーションを、リレー短文で実践することができる。
|
2nd Quarter |
9th |
発想を豊かに/言葉を遊ぶ II |
キーワードになる四枚のイラストに短い物語を作成することができる。適切な表現と正しい表記をすることができる。
|
10th |
通信文を書き分ける |
手紙の書き方(ビジネスレターおよびe-mail含む),手紙の敬意表現,ビジネスの敬意表現 を、実作を通して理解を深めることができる。
|
11th |
メディア・リテラシー I |
「情報の海を航海する――メディア・リテラシーの課題」を読み、メディアの特性を理解することができる。
|
12th |
メディア・リテラシー II |
「まわし読み新聞」①(グループワーク)を作成することで、自己の主張と、グループの合意形成を理解することができる。
|
13th |
メディア・リテラシー III |
「まわし読み新聞」② (グループワーク)を作成することで、自己の主張と、グループの合意形成を理解することができる。
|
14th |
メディア・リテラシー IV |
「まわし読み新聞」の発表をすることで、的確な説明とアピールをすることができる。また、コメントシート作成することで、他のグループの表現を認知することができる。
|
15th |
期末試験 |
|
16th |
期末試験答案返却と解説 小論文導入 |
前期末試験の解説により、前期の学習内容の理解を深めることができる。小論文の導入として、小論文と作文の違いについて理解することができる。
|
2nd Semester |
3rd Quarter |
1st |
小論文入門 I ――小論文の基礎 |
「文章の構成」、「文章の型」について理解することができる。また、「構成ノート」の作成ができる。
|
2nd |
小論文入門 II ――小論文作成法 |
小論文を作成するために必要な、「マッピング・メモ」、「アウトライン」、「引用のルール」について理解することができる。
|
3rd |
小論文入門 III ――「論証」とは? |
意見の裏づけとなる「論証」について理解し、例文を作成することができる。
|
4th |
小論文入門 IV ――文章の設計図 |
「文章の設計図」を作り、小論文作成の準備をすることができる。
|
5th |
小論文の作成(1回目) |
小論文と作文の違いを意識し、「文章の設計図」をもとに小論文を作成することができる。
|
6th |
表現を工夫する I |
「論理的な文章を書くための文体と修辞」、「文のつなぎ方」について理解することができる。
|
7th |
表現を工夫する II |
文章のわかりやすさと推敲の要点について、理解することができる。
|
8th |
読み、考え、書く I |
松沢哲郎「『人間と動物』法との決別」を通読し、筆者の述べる論点を整理することができる。
|
4th Quarter |
9th |
読み、考え、書く II |
松沢哲郎「『人間と動物』という二分法との決別」を再読し、筆者の主張に対しての自身の意見を述べることができる。
|
10th |
読み、考え、書く III |
四方田犬彦「『かわいい』論」を通読し、筆者の述べる論点を段落ごとに整理することができる。
|
11th |
読み、考え、書く IV |
四方田犬彦「『かわいい』論」で、意見の裏づけとして引用されている文学作品について理解をし、引用の意味を考えることができる。
|
12th |
読み、考え、書く V |
四方田犬彦「『かわいい』論」を再読し、筆者の見解に対しての自身の意見をまとめことができる。
|
13th |
小論文作成準備 |
松沢哲郎「『人間と動物』』法との決別」、四方田犬彦「『かわいい』論」のいづれがを選び、意見文を書くための「文章の設計図」を作成することができる。
|
14th |
小論文の作成(2回目) |
意見の裏付けとなる根拠を明確にし、「文章の設計図」をもとに、小論文を作成することができる。
|
15th |
後期末試験 |
|
16th |
後期末試験答案返却と解説 |
後期末試験の解説により、前期の学習内容の理解を深めることができる。
|