Course Objectives
情報技術をベースに実体験を通して、表現力を身につけるために
①土木材料の性質、及びその調べ方の修得
②各実験課題の考察を行い論理的思考を身に着け、考察から疑問や興味を持つ
③プレゼンテーションによる表現力を養う
以上が技術者に必要な問題追究能力を身に付けるために必要なものであり、これを到達目標とする。
Rubric
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 設定したテーマにおける実験方法を説明でき、その実験結果を分析し、考察を客観的に述べるために文献、インターネット等で調べている。 | 設定したテーマにおける実験方法を説明でき、その実験結果を分析しているが、客観的な考察になっていない。 | 設定したテーマにおける実験方法を説明できず、その実験結果も分析しておらず、考察も不備なもの。 |
評価項目2 | レポートを提出期限までに提出できる。 | レポートの提出期限が守られていない。 | レポートが未提出である。 |
Assigned Department Objectives
Teaching Method
Outline:
実践的技術者を育成するうえで、重要な実務にすぐに役立つ技術やJIS規格にある重要な実験方法などを修得するとともに講義内容を体験的に理解する。またレポートの作成により、技術者として最も必要な考察能力を養う。また、建設系企業で施工管理等を担当されていた教員が入り、その経験を生かした実験指導を行うテーマを設定している。
Style:
基礎工学実験は材料実験、土質実験の二つに分けて行い、材料実験は通年、土質実験は後期開講の半期である。その授業形態として、材料実験は5人/班で行い、前期と後期でテーマを二つに分ける。二つに分けたテーマの中に前・後期それぞれ5つの課題を設ける。前期は主にコンクリートの性質及びその材料の特性について、後期は主に鉄筋及びコンクリートの強度・変形特性について実験を進める。前・後期の5つの課題に対して、すべてレポートを作成し、前・後期の各テーマ終了後にはまとめとして、前・後期の各課題について学んだ事もしくは疑問に思った事を各班で検討し、プレゼンテーションを行う。また、欠席したものについては、原則として補講を行う。
後期から開講の土質実験は4人/班で行い、1~5のテーマをローテーションを組んで行う。実験終了後は、実験で得られた結果を考察し、レポートとしてまとめる。全てのテーマ終了後は、一つの実験テーマに関して、全ての班の実験データをまとめ、プレゼンテーションを行う。また、欠席したものについては、原則として補講を行う。
以上は、基本的な通常の進め方であるが、今年度は前期において遠隔授業のため、遠隔授業に適合できるようにその都度変更、修正、改善し授業を進める。
Notice:
・レポートの提出期限を守る。また全てのレポートを提出することで評価の対象となる。よって未提出レポートが一つでもあると単位取得はできない。
・得られた実験データについて分析し、考察が述べられるようになること。
最終成績=材料実験成績*0.7+土質実験成績*0.3
Course Plan
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Theme |
Goals |
1st Semester |
1st Quarter |
1st |
ガイダンス(20名)
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実験に対する注意事項、取り組み方について学ぶ
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2nd |
テーマ1:細骨材の密度および吸水率試験 |
JIS規格で定められた手法に則り、細骨材の材料特性を把握する。
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3rd |
テーマ2:粗骨材の密度および吸水率試験 |
JIS規格で定められた手法に則り、粗骨材の材料特性を把握する。
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4th |
テーマ3:セメントの密度試験 |
JIS規格に則り、セメントの密度試験方法と原理的に異なるセメントの密度試験方法を学び、セメントの材料特性を把握する。
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5th |
テーマ4:骨材のふるい分け試験 |
骨材のふるい分け試験方法を学び、細骨材及び粗骨材の違いを把握し、両骨材の粒度特性を把握する。
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6th |
テーマ5:コンクリートの配合設計 |
目標強度、目標スランプを設定し、セメント、骨材、水、空気がどれだけ必要かを計算し、配合設計の手順を理解する。
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7th |
プレゼンテーション準備 |
上記1~5の課題に対して、疑問に思った事、学んだ事などを各班でテーマを決めて、後期に発表を行うための準備をする。
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8th |
プレゼンテーション準備 |
上記1~5の課題に対して、疑問に思った事、学んだ事などを各班でテーマを決めて、後期に発表を行うための準備をする。
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2nd Quarter |
9th |
ガイダンス(20名) |
実験に対する注意事項、取り組み方について学ぶ
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10th |
テーマ1:細骨材の密度および吸水率試験 |
JIS規格で定められた手法に則り、細骨材の材料特性を把握する。
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11th |
テーマ2:粗骨材の密度および吸水率試験 |
JIS規格で定められた手法に則り、粗骨材の材料特性を把握する。
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12th |
テーマ3:セメントの密度試験 |
JIS規格に則り、セメントの密度試験方法と原理的に異なるセメントの密度試験方法を学び、セメントの材料特性を把握する。
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13th |
テーマ4:骨材のふるい分け試験 |
骨材のふるい分け試験方法を学び、細骨材及び粗骨材の違いを把握し、両骨材の粒度特性を把握する。
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14th |
テーマ5:コンクリートの配合設計 |
目標強度、目標スランプを設定し、セメント、骨材、水、空気がどれだけ必要かを計算し、配合設計の手順を理解する。
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15th |
プレゼンテーション準備 |
上記1~5の課題に対して、疑問に思った事、学んだ事などを各班でテーマを決めて、後期に発表を行うための準備をする。
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16th |
プレゼンテーション準備 |
上記1~5の課題に対して、疑問に思った事、学んだ事などを各班でテーマを決めて、後期に発表を行うための準備をする。
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2nd Semester |
3rd Quarter |
1st |
発表 |
前期準備したプレゼンテーションの内容について発表する
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2nd |
テーマ6:コンクリートの打設 |
テーマ5で計算した量を用いて、実際にコンクリートを作製し、コンクリートの打ち込み作業を把握する。
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3rd |
テーマ7:鉄筋の引張試験 |
鉄筋として用いる鋼材はJISに適合する引張強さ、降伏点及び伸びを持たなければならないため、それを知るための試験方法を把握する。
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4th |
テーマ8:鉄筋の応力-ひずみ試験 |
鉄筋の引張力に対する強度・変形特性を知り、コンクリートの補強材として用いられる鉄筋の材料特性を把握する。
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5th |
テーマ9:コンクリートの応力-ひずみ試験(演習) |
コンクリートの応力-ひずみ試験結果をもとに、弾性係数、ポアソン比の計算方法を理解する。
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6th |
テーマ10:コンクリートの強度試験 |
テーマ6で作製したコンクリートを用いて、コンクリートの強度特性を把握する
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7th |
プレゼンテーション準備 |
これまでのレポートチェックや上記6~10の課題に対して、疑問に思った事、学んだ事などを各班でテーマを決めて、発表を行うための準備をする。
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8th |
プレゼンテーション |
プレゼンを行い、発表能力を養う。
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4th Quarter |
9th |
土質実験 テーマ1:密度試験 |
土の最も基本的な物理量である土粒子の密度を求める方法と、その原理を学ぶ。
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10th |
土質実験 テーマ2:粒度試験 |
土を構成する土粒子径の分布状態を調べるための、ふるい分析と沈降分析の試験方法を学ぶ。
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11th |
土質実験 テーマ3:液塑性試験 |
土の液性限界、塑性限界および塑性指数を求める方法を学び、含水比と土の状態を把握する。
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12th |
土質実験 テーマ4:透水試験 |
定水位透水試験と変水位透水試験を行い、土の透水係数を求める方法を学ぶ。
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13th |
土質実験 テーマ5:締固め試験 |
締固め施工管理時に必要な最適含水比と最大乾燥密度を求める方法を学び、含水比と土の締固め状態を把握する。
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14th |
プレゼンテーション準備 |
一番最初に行った実験テーマに関して、他の班の実験データをまとめ、プレゼンテーションを行う。発表は15分/班を目安とし、パソコンによりプレゼンテーションソフトを用いて1人1画面は必ず発表し発表能力を養う。
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15th |
プレゼンテーション準備 |
一番最初に行った実験テーマに関して、他の班の実験データをまとめ、プレゼンテーションを行う。発表は15分/班を目安とし、パソコンによりプレゼンテーションソフトを用いて1人1画面は必ず発表し発表能力を養う。
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16th |
プレゼンテーション |
プレゼンを行い、発表能力を養う。
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Evaluation Method and Weight (%)
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | Total |
Subtotal | 0 | 10 | 0 | 20 | 70 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 10 | 0 | 20 | 70 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |