Physics II

Course Information

College Tokuyama College Year 2020
Course Title Physics II
Course Code 0064 Course Category General / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Civil Engineering and Architecture Student Grade 3rd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 『物理基礎・物理』(数研出版)、『セミナー物理基礎+物理』(第一学習社)
Instructor Nakamura Yasuharu

Course Objectives

本講義では以下の3点を身につけることを到達目標とする
(1) 静電気力や電位について理解し、公式を使って問題を解くことができる
(2) コンデンサーなどを含む電気回路に関して公式を使って問題を解くことができる
(3) 電場と磁場についての知識を有し、誘導電流などの計算をすることができる。
(4) 交流電流と直流電流の違いを理解し、交流電流におけるインピーダンス、電流、電圧を計算することができる
(5)「粒子と波動の二重性」について理解し、いくつかの実験について説明できる
(6)原子核物理に関する知識をつけ、核反応によるエネルギーの計算などができる

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
静電気力電場や電位、静電気力について理解し、それによって引き起こされる現象について説明および計算ができる電場や電位、静電気力について理解し、それによって引き起こされる現象について計算ができる電場や電位、静電気力について理解が不十分で現象について説明および計算ができない
回路コンデンサーと抵抗の性質を理解し、複雑な問題に対して指示された物理量を計算することができるコンデンサーと抵抗の性質を理解し、簡単な問題に対して指示された物理量を計算することができるコンデンサーと抵抗の性質の理解が不住bぬんであり、指示された物理量の計算ができない
磁場磁場と電場の性質を理解し、各種の物理量を複雑な条件下でも導出できる磁場と電場の性質を理解し、各種の物理量を簡単な条件下で計算できる磁場と電場の性質を理解が不十分であり物理量の計算ができない
交流電流交流と直流の違いを理解し、基本原理から物理量を計算することができる交流と直流の違いを理解し、公式を使って問題を解くことができる交流と直流の物理的な違いについて説明ができない
前期量子論光や電子の持つ隠れた性質について知識をつけ、歴史的な実験について説明及び計算ができる。光や電子の持つ隠れた性質について知識をつけ、歴史的な実験について説明できる。光や電子の持つ隠れた性質について理解できず実験の説明ができない。
原子核原子核や放射線について知識を有し、現象についての説明及び物理量の計算ができる原子核や放射線について知識を有し、現象についての説明ができる原子核や放射線について知識がなく、説明および計算ができない

Assigned Department Objectives

到達目標 A 1 See Hide

Teaching Method

Outline:
本科目では電磁気学と前期量子論に関する基本的な理論を学ぶ。電磁気学では身の回りの様々な現象や身近にある電子機器に使用されている基本的な物理法則について講義を行う。また前期量子論では極小の世界に目を向け、物質が持つ我々の理解とは異なる性質についての説明を行う。加えて様々な点で注目を集めている原子力エネルギーなどの原子核に関する範囲も取り扱う。
Style:
基本的に教科書を使用した座学を行う。授業内では現象についての実例を説明し、できる限りの範囲で演示実験を行う。「問題を解けるようになる」ことよりも「現象を理解する」ことに着目し授業を進行する。
Notice:
物理学は「公式を理解する」ことが少なからず求められます。そのため、事前に教科書に目を通し授業後にはノートを中心に事後の学習を心がけること。また、前期は中間試験が行われないため、講義ノートの提出を20点(最終評価への加算は10点)、全4回の課題プリントを20点(最終評価への加算は10点)、期末試験の成績を60点(最終評価への加算は30点)とし、後期は毎回の講義の課題を20点(最終評価への加算は10点)、中間及び期末試験の成績を80点(最終評価への加算は40点)として成績をつける

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス 物理Ⅱで学ぶ内容についての確認を行う
【実験】箔検電器
2nd 静電気力 電子が持つ性質について学び、帯電した物体同士に働く力について理解する。
3rd 電場 「電場」の概念について学び、点電荷の作る電場について理解する。また複数の点電荷がある場合の電場の計算ができる。
4th 電気力線とガウスの法則 「電気力線」と「ガウスの法則」について学び、点電荷以外の帯電体が作る電場について計算することができる
5th 電磁気における仕事と位置エネルギー エネルギーと仕事の観点から電位と電位差について理解する
6th 点電荷による電位と電位差 点電荷の周りにできる電位について学び、複数の点電荷がある空間の電位について理解する。
7th 物質と電場 導体および絶縁体内部の電場と電位について学ぶ。またそれを通して「静電遮蔽」、「誘電分極」、「静電誘導」の意味を理解する。
8th これまでの学習の復習と演習 1~7週の授業内容についての理解の確認
2nd Quarter
9th コンデンサーの基本的性質 コンデンサーの基本的な性質について理解する。
10th コンデンサーの直列と並列 複数のコンデンサーが回路内に存在する場合の計算ができるようになる。
11th 電流とオームの法則 電荷と電流について数式を使って理解ができるようになる。
またオームの法則の意味を理解する。
12th ジュール熱と電力 物質と抵抗率について学び、その上で回路内で発生する熱について理解する。また、日常生活でも目にする電力や電気量について知識をつける。
13th 抵抗の直列と並列、キルヒホッフの法則 複数の抵抗がある場合の回路について、合成抵抗や電流などの法則について理解する。また、キルヒホッフの法則について学び、複雑な回路に関して計算ができるようになる
14th コンデンサーを含む直流回路 コンデンサーと抵抗を含む回路の計算ができるようになる
15th 期末試験 試験を行うことにより1~14週の授業内容についての理解シているかを確認する。
16th 答案返却など 答案の返却と解説
2nd Semester
3rd Quarter
1st 電流が作る磁場 「磁場」という概念について学び、静電気力と磁力の関係について知識をつける。また、電流がつくる磁場を計算することができるようになる
2nd 電流が磁場から受ける力 電流が磁場から受ける力を計算することができる
3rd 電磁誘導と誘導起電力 ファラデーの電磁誘導の法則に従い、誘導起電力に関する計算ができる
4th 自己誘導と相互誘導 電気回路内におけるコイルの役割である自己誘導および相互誘導について理解する
5th 交流の発生 交流の発生について電磁誘導に基づいて理解する。
抵抗、コイル、コンデンサーに流れる交流をそれぞれ計算できるようになる
6th 交流回路 電子機器が直列または並列しているときの交流回路においてインピーダンスなどの物理量を計算することができる。
7th 変圧器と電磁波 変圧器の原理を学び、交流の有用性を理解する。
電磁波についての知識をつける
8th 電子の発見と電気素量の測定 電子の発見の歴史について理解できる
4th Quarter
9th 中間試験 1~7週の授業内容についての理解の確認
10th 光の粒子性 光電効果の実験により得られた結果を光量子仮説により理解する。「仕事関数」や「阻止電圧」の計算ができる
11th X線と物質波 X線の性質(ブラッグ反射、コンプトン効果)を通してX線が粒子としての性質を持つことを理解する。
また、それとは逆に電子などの粒子も波としての声質を持つことを理解する。
12th ラザフォードの原子模型とボーアの量子条件 ボーアの量子条件によりエネルギーが連続的ではなく離散的になることが導出できる。また、それが実験によって示されていることを知る。
13th 原子核崩壊 放射線の種類(α、β、γ線、中性子線)について学び、原子核の崩壊の種類について理解する。
半減期やベクレルの計算ができるようになる。
また、上記を踏まえて放射線について正しい知識をつける
14th 核反応と核エネルギー 「核反応」、「核分裂」、「核融合」について核反応式を書くことができる。また、それぞれについて発生するエネルギーを計算することができる
15th 期末試験 8~14週の授業内容についての理解の確認
16th 答案返却など 答案の返却と解説

Evaluation Method and Weight (%)

試験演習・レポート講義ノートTotal
Subtotal702010100
基礎的能力50101070
専門的能力205025
分野横断的能力0505