電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎からの交流理論(小亀英己・電気学会・オーム社)電気回路(Edminister,村崎憲雄訳・オーム社)
担当教員 福永 哲也,青木 佳史

到達目標

以下の項目を目標とする。
①相互誘導を含む回路の解法を理解する.
②結合回路の共振周波数の計算方法を理解する.
③理想変成器とは何かを理解する.
④線形微分方程式の一般解を理解する.
⑤RLC直列回路の過渡現象を理解する.
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1相互誘導を含む回路をT型等価回路に変換し,問題を解くことができる.理解度8割以上.相互誘導を含む回路をT型等価回路に変換し,問題を解くことができる.理解度6割以上.相互誘導を含む回路をT型等価回路に変換し,問題を解くことができない.理解度6割未満.
評価項目2結合回路の共振周波数を計算できる.理解度8割以上.結合回路の共振周波数を計算できる.理解度6割以上.結合回路の共振周波数を計算できない.理解度6割未満.
評価項目3理想変成器とは何かを説明できる.理解度8割以上.理想変成器とは何かを説明できる.理解度6割以上.理想変成器とは何かを説明できる.理解度6割未満.
評価項目41階/2階線形微分方程式の問題を解くことができる.理解度8割以上.1階/2階線形微分方程式の問題を解くことができる. 理解度6割以上.1階/2階線形微分方程式の問題を解くことができない.理解度6割未満.
評価項目5過渡現象について方程式をたて結論まで説明できる.理解度8割以上.RLC直列回路の過渡現象の計算ができる. 理解度6割以上.RLC直列回路の過渡現象の計算ができない.理解度6割未満.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
相互誘導回路を理解する.過渡現象を理解する.
授業の進め方・方法:
板書とスライドにより講義する.
英語導入計画:Technical terms
(事前準備の学習)電気回路の基礎的な事項について復習をしておくこと
注意点:
課題の提出はすべてLMS上でのPDF提出とし,手書きは受け付けない.
授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 相互誘導の基礎式 相互誘導の基礎式を理解する.
2週 交流回路での変成器 交流回路における変成器のふるまいを理解する.
3週 T型等価回路 相互誘導を含む回路のT型等価回路への変換方法を理解する。
4週 結合回路 結合回路の共振周波数を求める方法を理解する.
5週 理想変成器 理想変成器とは何かを理解する.
6週 多巻線理想変成器 多巻線理想変成器を理解する.
7週 相互誘導回路の演習 演習問題を通じて相互誘導回路の基本的な解法を理解する.
8週 中間試験
4thQ
9週 過渡現象の基礎 過渡現象の概要を理解する.
10週 線形微分方程式 線形微分方程式の解法と過渡解と定常解について理解する.
11週 回路の初期条件 初期条件について理解する.
12週 RL回路の過渡現象 RL回路の過渡現象を理解する.
13週 RC回路の過渡現象 RC回路の過渡現象を理解する.
14週 RLC回路の過渡現象 RLC回路の過渡現象を理解する.
15週 期末試験
16週 フォローアップ授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3
理想変成器を説明できる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3後10,後11,後12,後13,後14
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3後7,後8
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。3
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。3

評価割合

中間試験/期末試験課題小テスト合計
総合評価割合2003010240
前半(中間試験まで)100200120
後半(中間試験後)1001010120