概要:
人間をはじめとする生物が有している代謝反応や生体反応を順を追って理解する。生体内に存在する有機化合物が、酵素の作用によりどのように変化するかについて系統的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って、講義を中心として行う。その基礎は「生物」、「酵素構造/反応工学」であり、生体内における有機/無機化合物の生体触媒「酵素」の作用によりおこる「代謝反応」について学ぶ。
授業内容は生物有機化学IIとパラレルの形で行うため、受講時には注意のこと。
レポートは授業終了後に出題し、各自解答の上提出する。主に授業内容の復習および補足となる。
注意点:
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系 | 生物化学 | 単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 1 | |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について理解している。 | 1 | |
グリコシド結合を説明できる。 | 1 | |
多糖の例を説明できる。 | 1 | |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 1 | |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 1 | |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を理解している。 | 1 | |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを理解している。 | 1 | |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を理解している。 | 1 | |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 1 | |
タンパク質の立体構造(一次・二次・三次・四次構造)について説明できる。 | 1 | |
酵素の構造と酵素-基質複合体について理解している。 | 3 | |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について理解している。 | 3 | |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を理解している。 | 3 | |
解糖系の概要を説明できる。 | 3 | |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 3 | |
電子伝達系におけるATPの合成を説明できる。 | 3 | |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵・解糖)の過程を説明できる。 | 3 | |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 1 | |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 1 | |
炭酸固定の過程を理解している。 | 1 | |
生物工学 | アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 3 | |
食品加工と微生物の関係について理解している。 | 3 | |
抗生物質や生理活性物質とその微生物による生産について理解している。 | 1 | |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて理解している。 | 3 | |