数理計画学Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 数理計画学Ⅱ
科目番号 4111 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 3年次の数理計画学Ⅰの発展科目であり,社会基盤の計画学-確率統数理モデルと経済諸法-(藤田素弘他,理工図書)教科書として用いる.
担当教員 川端 光昭

到達目標

以下の項目を目標とする。
①統計的検定手法の理解と適用
②統計的推定の理解と適用
③分散分析手法の理解と適用
④単回帰分析手法の理解と適用
岐⾩⾼専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1統計計的推定に関する問題を正確に解くことができる統計計的推定に関する問題をほぼ正確に解くことができる統計計的推定に関する問題を解くことができない
評価項目2統計的仮説検定手法に関する問題を正確に解くことができる統計的仮説検定手法に関する問題をほぼ正確に解くことができる統計的仮説検定手法に関する問題を解くことができない
評価項目3単回帰分析手法を具体的な数値データを対象として正確に適用することができる単回帰分析手法を具体的な数値データを対象としてほぼ正確に適用することができる単回帰分析手法を具体的な数値データを対象として適用することができない
評価項目4与えられた多変量データに対して重回帰分析を適用でき,推定された結果を正確に評価できる与えられた多変量データに対して重回帰分析を適用できる与えられた多変量データに対して重回帰分析を適用できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次に学習した確率,統計の基礎を基盤とし,社会現象をモデル化する手法を理解し,実社会の問題に適用できる能力を身につけることを目標とする.
授業では,統計量の取扱手法,仮説検定手法および予測モデルに関する基礎的な内容を扱う.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,教科書および教員作成資料を組み合わせて進める.また,授業で紹介した各種手法について,その意味を理解するだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知り理解を深めてほしい.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
受講上の注意:授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.
成績評価方法:中間試験100点+学習状況(小テスト,レポート課題)50点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 統計データの種類と1次元データの統計処理:量的・質的データ,記述統計量
(ALのレベル:C)
統計データの種類および1次元データの特徴を表現する手法を理解する.
2週 統計的推定1:母数(母平均,母分散)の点推定
(ALのレベル:C)
点推定法の概要を理解している.
3週 統計的推定2:点推定と最尤推定法
(ALのレベル:C)
尤度関数の表現と意味を理解している.
4週 統計的推定3:区間推定の考え方
(ALのレベル:C)
区間推定の考え方を理解する.
5週 統計的推定4:母平均,母分散の区間推定
(ALのレベル:C)
母平均,母分散の信頼区間の推定方法を理解する.
6週 統計的仮説検定1:統計的仮説検定の考え方
(ALのレベル:C)
統計的検定の考え方を理解する.
7週 統計的仮説検定2:平均値の差の検定(正規分布とt分布)
(ALのレベル:C)
平均値の差の検定を通して統計的仮説検定の実際を理解する.
8週 中間試験
4thQ
9週 2次元データの統計処理:共分散,相関係数,散布図による表現と近似曲線
(ALのレベル:C)
2次元データの特徴を表現する手法を理解する.
10週 最小二乗法による回帰式の予測
(ALのレベル:C)
量的データの予測手法として最小二乗法を理解する.
11週 多変量解析概論
(ALのレベル:C)
多変量解析の手法と適用事例を理解する.
12週 重回帰分析の実践
(ALのレベル:C)
Microsoft Excelを利用した重回帰分析法を理解する.
13週 重回帰分析の実践2
(ALのレベル:C)
重回帰分析で得られた結果の適合度等の評価方法を理解する.
14週 まちづくりに関わる統計データと実務・研究での活用
(ALのレベル:C)
実務・研究領域での統計データの活用状況を理解する.
15週 学習内容のまとめと補論
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。4
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画重回帰分析を説明できる。4

評価割合

中間試験小テスト,レポート課題合計
総合評価割合10050150
基礎的能力000
専門的能力10050150
分野横断的能力000