情報機器工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報機器工学
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 コンピュータ概論(黒川一夫他,コロナ社,2008,5)を教科書として,パソコンが動くしくみ(トリプルウイン,新星出版社,2009,11),インターネット工学(外山勝保他,コロナ社,2007,9),情報セキュリティ読本(情報処理推進機構,実教出版,2009,8)を参考書として用いる。
担当教員 北川 輝彦

到達目標

授業における具体的な到達目標内容を下記に記す。
①コンピュータの基本的な動作原理の理解(五大機能)
②近年の情報機器の理解(技術の変遷)
③情報の入出力(I/O)装置の基本原理と動作の理解
④ネットワークの基本と仕組み(TCP/IP)の理解
⑤セキュリティ問題と対策の理解
⑥各分野の情報機器の理解(各班プレゼンテーション)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータの基本的な構成と動作原理の理解し,説明できる。コンピュータの基本的な構成と動作原理を理解している。コンピュータの基本的な構成と動作原理の理解できていない。
評価項目2情報機器の基本的な概要を理解し,説明できる。情報機器の基本的な概要を理解している。情報機器の基本的な概要の理解できていない。
評価項目3情報の入出力装置の基本原理と動作を理解し,説明できる。情報の入出力装置の基本原理と動作を理解している。情報の入出力装置の基本原理と動作を理解できていない。
評価項目4ネットワークの仕組み(TCP/IP)とサーバの役割を理解し,簡単なネットワークの構成を理解し,説明できる。ネットワークの仕組み(TCP/IP)とサーバの役割を理解し,簡単なネットワークの構成を理解している。ネットワークの仕組みとサーバの役割と簡単なネットワークの構成について理解できていない。
評価項目5ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解し,説明できる。ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解している。ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解できていない。
評価項目6各分野の情報機器を理解し,説明できる。各分野の情報機器を理解している。各分野の情報機器を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,進化し続ける情報機器の基礎知識を習得する。次に,各分野における情報機器の現状を理解する。最後にネットワークセキュリティについての知識を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義を基本とするが,学生の調査による最先端の情報技術や,期待されている情報技術に関して討論を行う。調査したことと講義を受けたことを整理しておくことが重要である。
学習・教育目標(D-2:情報・論理系)30%(E)70%JABEE基準1(1):(c)(d)
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータの歴史,情報機器の概要 コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
2週 コンピュータの基本構成,CPU,記憶システム データの型とデータ構造が理解できる
論理演算と進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
数値計算の基礎が理解できる
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。
3週 入力機器(イメージセンサ,スキャナなど) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
4週 出力機器(プリンタ,液晶,CRTなど) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
5週 機械・電気・電子系分野における入出力装置(発表)(ALレベル:B) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
6週 建築系分野における入出力装置(発表)(ALレベル:A) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
7週 ネットワークの歴史と基本概念 インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。
8週 中間のまとめ
2ndQ
9週 ネットワークを支える基本技術(TCP/IPなど)(ALレベル:B) 情報伝達システムの考え方について理解できる。
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
10週 ネットワークサービス(サーバの役割)
(ALレベル:A)
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
11週 建設工学系分野における情報機器(発表)(ALレベル:A) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
12週 機械工学系分野における情報機器(発表)(ALレベル:A) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
13週 電気工学系分野における情報機器(発表) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
14週 ネット時代のセキュリティ1(脅威の例/
暗号化技術)
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。
15週 期末試験
16週 フォローアップ並びにネット時代のセキュリティ2(暗号化技術) インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。4
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。4
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。4
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。4
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。4
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。4
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。4
物体に作用する力を図示することができる。4
力の合成と分解をすることができる。4
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。4
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。4
慣性の法則について説明できる。4
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。4
運動方程式を用いた計算ができる。4
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。4
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。4
最大摩擦力に関する計算ができる。4
動摩擦力に関する計算ができる。4
仕事と仕事率に関する計算ができる。4
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。4
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。4
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。4
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。4
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。4
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。4
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。4
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。4
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.4
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
力のモーメントを求めることができる。4
角運動量を求めることができる。4
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。4
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。4
重心に関する計算ができる。4
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。4
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。4
原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。4
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。4
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。4
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。4
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。4
気体の内部エネルギーについて説明できる。4
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。4
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。4
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。4
熱機関の熱効率に関する計算ができる。4
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。4
横波と縦波の違いについて説明できる。4
波の重ね合わせの原理について説明できる。4
波の独立性について説明できる。4
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。4
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。4
ホイヘンスの原理について説明できる。4
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。4
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。4
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。4
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。4
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。4
自然光と偏光の違いについて説明できる。4
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。4
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。4
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。4
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。4
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。4
ジュール熱や電力を求めることができる。4

評価割合

試験発表課題合計
総合評価割合1005050200
基礎的能力1005050200