機械材料1

Course Information

College Anan College Year 2018
Course Title 機械材料1
Course Code 0004 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Course of Mechanical Engineering Student Grade 2nd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 「材料学・機械系教科書シリーズ6」、コロナ社/「カラー図解・鉄と鋼がわかる本」、他 
Instructor Nishimoto Koji

Course Objectives

1.機械材料に求められる性質を説明でき、各種機械材料の性質と用途について説明できる。
2.各種機械的性質の意味を理解し、各種試験方法の原理および試験方法を説明できる。
3.金属と合金の結晶構造が説明できる。
4.塑性変形の起り方が説明でき、加工硬化と再結晶について説明できる。
5.金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。
6.合金の状態図の見方を説明できる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル
到達目標1金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料について各種加工法との関連性について説明できる。金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の種類と実用構造部材への適用例について説明できる。機械材料に求められる性質を説明でき、各種機械材料の性質と用途について説明できる。
到達目標2各種材料試験の意義を理解し、強さ、硬さ、脆さおよび疲労について説明できる。各種材料試験法および各種機械的特性について理解し、強さについて説明できる。各種機械的性質の意味を理解し、各種試験方法の原理および試験方法を説明できる。
到達目標3結晶の面や方向について理解し、ミラー指数で表すことができる。金属の結晶構造や単位胞について説明できる。金属と合金の結晶構造が説明できる。
到達目標4材料の変形と強度がその内部構造とどのように関係しているのかを説明できる。材料の変形と強度がその内部構造とどのように関係しているかを説明できる。塑性変形の起り方が説明でき、加工硬化と再結晶について説明できる。
到達目標5熱分析曲線から全率固溶型平衡状態図を描くことができる。熱分析曲線について説明できる。金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。
到達目標6簡単な合金の平衡状態図での各相の重量百分率が計算できる。簡単な合金の平衡状態図における任意の点での構成相を説明できる。合金の状態図の見方を説明できる。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
 まず、機械材料に求められる性質について学び、各種機械材料の種類と用途を学ぶ事で機械材料を学ぶ必要性について解説する。次に、材料試験の意義を学ぶことを通して、周辺科目との関係から機械材料を学ぶ意味を解説する。また、材料の強度を理解する上で特に機械材料として代表的である金属の結晶構造について解説し、熱処理を学ぶ前段階として平衡状態図による合金の表現を解説する。1年を通して材料学の工学技術および知識を継続して学修する習慣を育成する。
Style:
【授業時間60時間】
Notice:
 皆さんと共に学習する内容は機械材料学の基本です。まずは材料学の専門用語を正確に把握してください。このための復習を心がければ、材料学は暗記する学問ではなく、理解する学問となり、材料に興味がわき、面白い学問となるでしょう。教科書は本科の2年間継続して使用します。授業中に教科書を直接使用する機会は少ないですが、レポート作成等の調査時に活用してください。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 機械材料の分類 機械材料に求められる性質を説明できる。
2nd 機械材料の分類 金属、高分子材料およびセラミックスの分類を説明できる。
3rd 機械材料の分類 金属、高分子材料およびセラミックスの分類を説明できる。
4th 材料試験 引張試験 引張試験の方法を理解し、応力ーひずみ線図を説明できる。
5th 材料試験 硬さ試験 硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。
6th 材料試験 衝撃試験 脆性および靭性の意味を理解し、衝撃試験の方法を説明できる。
7th 材料試験 衝撃試験 脆性および靭性の意味を理解し、衝撃試験の方法を説明できる。
8th 中間試験
2nd Quarter
9th 材料試験 疲労試験・クリープ試験 疲労の意味を理解し、疲労試験方法とS-N曲線を説明できる。機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。
10th 材料試験 加工性試験・非破壊検査・組織観察・成分分析 各種加工性試験、非破壊検査、組織観察および成分分析について説明できる。
11th 材料試験 加工性試験・非破壊検査・組織観察・成分分析 各種加工性試験、非破壊検査、組織観察および成分分析について説明できる。
12th 結晶構造の基礎 金属結晶の結晶構造が説明できる。
13th 結晶構造の基礎 金属結晶の結晶構造が説明できる。
14th 結晶構造の基礎 結晶面の方位の表現が説明できる。
15th 結晶構造の基礎 結晶面の方位の表現が説明できる。
16th 期末試験と答案返却
2nd Semester
3rd Quarter
1st 固溶体と金属間化合物 固溶体と金属間化合物について説明できる。
2nd 固溶体と金属間化合物 固溶体と金属間化合物について説明できる。
3rd 結晶構造の欠陥 結晶構造の欠陥について説明できる。
4th 金属のすべりと変形 金属のすべりと変形の関係について説明できる。
5th 回復と再結晶 回復と再結晶について説明できる。
6th 材料の変形と強度 金属およびその他の材料の強化法を説明できる。
7th 材料の変形と強度 金属およびその他の材料の強化法を説明できる。
8th 中間試験
4th Quarter
9th 合金の状態 金属の融解と凝固について説明できる。
10th 合金の状態 熱分析曲線について説明できる。
11th 合金の状態 一般的な平衡状態図において、任意の状態での平衡構成相を説明できる。
12th 合金の状態 一般的な平衡状態図での各相の重量百分率が計算できる。
13th 合金の状態 鋼の標準組織が説明できる。
14th 合金の状態 鋼の平衡状態図の見方を説明できる。
15th 合金の状態 鋼の平衡状態図での各相の重量百分率が計算できる。
16th 期末試験と答案返却

Evaluation Method and Weight (%)

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他Total
Subtotal8002000100
基礎的能力000000
専門的能力8002000100
分野横断的能力000000