現代社会

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 現代社会
科目番号 B1010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「新現代社会」(帝国書院) 資料集: 「クローズアップ 現代社会 2020」(第一学習社)
担当教員 松浦 真衣子

到達目標

1 現代社会の基本的な問題について公正な判断ができる。
2 人間としての在り方生き方について考える力を身につける。
3 良識ある公民として必要な能力と態度を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会の様々な問題について公正な判断ができる。現代社会の基本的な問題について公正な判断ができる。現代社会の基本的な問題について公正な判断ができない。
評価項目2人間としての在り方生き方について深く考える力が身についた。人間としての在り方生き方について考える力が身についた。人間としての在り方生き方について考えることができない。
評価項目3良識ある公民として十分な能力と態度を身についた。良識ある公民として必要な能力と態度を身についた。良識ある公民として必要な能力と態度を身につかなかった。

学科の到達目標項目との関係

(A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の基本的な問題について学び、理解を深めていく。授業では一つの問題に対し、多様な見解があることを紹介していく。様々な意見の中で、自分の社会問題に対する考えを明確にし、より公正な社会を他者とともに築いていくために、自分はどう行動すべきか考えていく。このように、より良い共生社会を目指し、築き上げる能力を養っていく。
授業の進め方・方法:
おもにプリント学習となる。前期はパワーポイントを使い、視覚資料を多く取り入れながら講義を行う。後期はグループワークをバランスよく織り交ぜ、授業を進めていく。進度により内容を変更する場合もある。
注意点:
(成績評価の基準・方法)
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・レポート・ノート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学期毎の成績評価は前期は前期期末で、後期は中間と期末の平均で評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

(事前・事後学習)
事前学習として普段から新聞やニュースをチェックし、現代社会の動きを確認すること。また、事前に指定した教科書の該当部分を熟読すること。
事後学習として授業内で指定した課題を提出すること。次回の授業で回答を配布するので、自ら答え合わせをし、理解している部分としていない部分を確認すること。
(履修上の注意)
現代社会は社会科すべての知識を必要とする。中学公民、歴史、地理の内容を十分に理解しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス・授業の進め方を説明 シラバスの内容を説明し、これから教科を通して何を学んでいくか明確にする。
2週 「働く」とは何か 学生自らがこれからのキャリアをどのように構築していくか考えることが出来るようになる。
3週 「働く」とは何か 社会参画としての「働く」ことの意義を考える。
4週 日本の企業の役割 企業はどのような役割と責任を果たしているのか理解し、日本の企業の特徴を発見していく。
5週 日本の企業の役割 企業はどのような役割と責任を果たしているのか理解し、日本の企業の特徴を発見していく。
6週 中小企業の現状 日本における大企業と中小企業の違いを理解し、自分はどのような企業に就職し、どのような働き方をしていきたいか、学生自らが考える。
7週 中小企業の現状 日本における大企業と中小企業の違いを理解し、自分はどのような企業に就職し、どのような働き方をしていきたいか、学生自らが考える。
8週 まとめ 日本の企業の仕組みを理解した後、自分の理想とする働き方を考える。
2ndQ
9週 市場経済のしくみ1 現在、私たちの生活を規定している市場社会の仕組みを理解し、その問題点まで考察することができる
10週 市場経済のしくみ2 現在、私たちの生活を規定している市場社会の仕組みを理解し、その問題点まで考察することができる
11週 市場経済のしくみ3 需要と供給の関係を理解し、私たちの生きる市場経済における価格の意味を考えることができる。
12週 資本主義の変遷1 市場社会を生み出した資本主義の変遷を理解し、日本社会が進んでいくべき方向を考えることが出来る。
13週 資本主義の変遷2 市場社会を生み出した資本主義の変遷を理解し、日本社会が進んでいくべき方向を考えることが出来る。
14週 社会主義の崩壊 資本主義の批判として生まれた社会主義国家がなぜ崩壊したのか、理論的に原因を追究することが出来る。
15週 まとめ-「大きな政府」と「小さな政府」 日本社会に必要な政府は「大きな政府」か「小さな政府」が自らの意見を持ち、理論的に説明することが出来る。
16週
後期
3rdQ
1週 日本の戦後と民主化の動き 日本が太平洋戦争に突入する背景と、その後の民主化改革を経済の視点から考察し、現代日本が形成されていく要点を示すことが出来る。
2週 高度経済成長期から石油危機 戦後、日本が経済復興を実現した要因をアメリカとの国際関係から読み解き、今後の日米の経済協力体制をいかにしていくべきか考えることが出来る。
3週 中東情勢と日米貿易摩擦 石油危機を引き起こした中東情勢や国際関係の悪化を招く貿易摩擦とは何かを学び、現在まで続く国際問題の根源を分析することができる。
4週 日本の産業構造の変化と日米貿易摩擦 日米間の経済協力体制における矛盾を分析し、今後の日米関係をいかに立て直していくべきか考えることが出来る。
5週 バブル経済の到来 バブル景気が起こる仕組みを、日本だけでなく世界のケースと照らし合わせ、その問題点を考察することが出来る。
6週 バブル経済の失敗と労働 バブルが経済が崩壊していく歴史的過程を概観し、その後の不況における労働問題をどうすべきだったか考察することが出来る。
7週 これからの日本経済 少子化対策、グローバル化などさまざまな問題を抱える日本において、今後必要な技術革新とは何か、自らのアイデアを出すことが出来る。
8週 まとめ 戦後の日本の歩みや、当時の国際情勢を振り返り、現在の日本の経済問題はそのように生じていて、どのように解決していくべきか見通しを持つことができる。
4thQ
9週 公害対策と環境保全1 公害問題はなぜ発生し、どのような対策が取られてきたのか学習し、今後日本が取り組むべき課題を見つけることが出来る。
10週 公害対策と環境保全2 公害問題はなぜ発生し、どのような対策が取られてきたのか学習し、今後日本が取り組むべき課題を見つけることが出来る。
11週 公害対策と環境保全3 公害問題はなぜ発生し、どのような対策が取られてきたのか学習し、今後日本が取り組むべき課題を見つけることが出来る。
12週 人間の活動と環境問題1 地球温暖化や砂漠化など、世界的な環境問題を扱い、日本のエンジニアとしてどのような点に注意すべきか考えることが出来る。
13週 人間の活動と環境問題2 地球温暖化や砂漠化など、世界的な環境問題を扱い、日本のエンジニアとしてどのような点に注意すべきか考えることが出来る。
14週 人間の活動と環境問題3 地球温暖化や砂漠化など、世界的な環境問題を扱い、日本のエンジニアとしてどのような点に注意すべきか考えることが出来る。
15週 まとめ 日本の公害問題の発生から、世界の環境問題への取り組みの動きを理解し、今後日本はどのような立場で環境保全に取り組み、どのように世界に発言していくべきなのか、自分なりに考察することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。2前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前14,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前2,前3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前2,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2前2,前3,前9,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2前9,前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2前2,前4,前5,前7,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験課題その他合計
総合評価割合600001030100
基礎的能力600001030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000