情報処理

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報処理
科目番号 B1019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 数研出版「情報の科学」(著:坂村 健)
担当教員 宮田 剛,中島 慶治,大角 理人

到達目標

1) 高度に情報化している現代社会で理工学のどの分野を習得する場合でも必要となる情報処理および情報通信の基礎知識を習得する。
2) 高度情報化が社会にもたらす影響を理解し,安全な情報化社会を構築するために必要な知識を習得し活用できる。
3) 情報通信機器の仕組みを理解し活用することができる。
4) 得られた知識を総合して活用することで,現実的な問題をグループワークによって解決することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1に対応)情報処理および情報通信の基礎知識を理解し,活用できる。情報処理および情報通信の基礎知識を理解できる。情報処理および情報通信の基礎知識を理解できない。
評価項目2 (到達目標2に対応)安全な情報化社会を構築するために必要な知識を理解し,活用できる。安全な情報化社会を構築するために必要な知識を理解できる。安全な情報化社会を構築するために必要な知識を理解できない。
評価項目3 (到達目標3に対応)情報通信機器の仕組みを理解し,活用できる。情報通信機器の仕組みを理解できる。情報通信機器の仕組みを理解できない。
評価項目4 (到達目標4に対応)本科目で得た知識を総 合して主体的に活用し,現実的な問題をグループワークによって解決できる。本科目で得た知識を総合して活用し,現実的な問題をグループワークによって解決できる。本科目で得た知識を総合して活用することができず,現実的な問題をグループワークによって解決できない。

学科の到達目標項目との関係

(B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ソーシャルデザイン工学科のどのコースに進む場合にも必要となる情報処理および情報通信の基礎知識を学ぶ。
また,情報化社会を安心,安全に生きていくために必要な社会的な知識も身につけ,情報セキュリティの基礎も学習する。
後半では,それまでに得た知識を活用し,情報機器を利用した問題解決を実践していくことにより,技術的な問題へのアプローチ方法やグループワークのやり方も身につける。
授業の進め方・方法:
授業は遠隔授業・講義・演習によって行う
講義では,概論や理論について解説し,そこで得た知識などを活かして実際に個人であるいはグループで演習に取り組んでもらう。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績70 %,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート・発表等を含む)を30 %の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,通年科目における後学期中間の評価は前学期中間,前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

【事前・事後学習】
事前学習として教科書の該当部分を読んだうえで授業に臨むこと。また,事後学習として授業内で指示した課題を提出すること。

【履修上の注意】
本科目は2年次のプログラミング基礎の基盤となります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Gmailの使い方 メールを理解する。
2週 インターネット上での情報検索 ネットワーク上の情報検索の仕組みを理解する。
3週 情報とメディア 現代社会においてどのように情報が扱われ処理されているかを概観し,情報表現としてのメディアについて理解する。
4週 アナログとディジタル アナログ量とデジタル量およびアナログ情報とデジタル情報について理解する。
5週 コンピュータの仕組み 情報処理機器の基本構造を理解する。
6週 情報のディジタル表現 一般的な情報がどのようにディジタル化されるかを理解する。
7週 コミュニケーション手段 情報通信技術の進展とコミュニケーション手段の変化について理解する。
8週 インターネットのしくみ ディジタル化された情報がどのようにネットワーク上で受け渡しされるかの一般論を理解する。
2ndQ
9週 TCP/IPプロトコルの基礎学習 インターネットにおける情報通信の基本となるTCP/IPプロトコルの基礎を理解する。
10週 情報化が生活に与える影響・情報社会を構築するための人間の役割 高度情報化が社会に与える影響を理解する。
11週 社会の情報化に関連する法律や制度 情報を取扱いに関連する法律,制度,コンプライアンス等について理解する。
12週 社会の情報化に関連する法律や制度2 情報を取扱いに関連する法律,制度,コンプライアンス等について理解する。
13週 データベースの作成1 データベースの基本構造を理解する。
14週 データベースの作成2 実習等を通してデータベースを作成し情報を格納し利用できる。
15週 データベースの作成3 実習等を通してデータベースを作成し情報を格納し利用できる。
16週
後期
3rdQ
1週 高知高専の情報システムの説明 高知高専の情報システムにログイン/Pw変更し、それぞれの用途を理解する。
2週 Excel演習I Excelを用いた基礎的な表計算ができる。
3週 Excel演習II Excelを用いた基礎的な表計算ができる。
4週 Excel演習III Excelの関数を使って,データを処理することができる。。
5週 PowerPoint演習I PowerPointの操作を学習し、実際にスライドを作成する。
6週 PowerPoint演習II 前週作成したスライドの発表を行う。
7週 タッチタイピングテスト e-typing(http://www.e-typing.ne.jp/)でレベルC-以上のスコアを獲得できる。
8週 問題解決総合実習 1 与えられた課題について問題点などを見つけることができる。
4thQ
9週 問題解決総合実習 2 グループワークにおいて,自分の意見を述べ,他人の意見を聞き,問題点の解決法を決定することができる。
10週 問題解決総合実習 3 PowerPointを用いて,成果発表資料を作成することができる。
11週 問題解決総合実習4 グループとして成果を発表することができる。
12週 アルゴリズムの基礎 アルゴリズムの基本的な考え方を理解し,自分で組み立てることができる。
13週 アルゴリズムの基礎 アルゴリズムの基本的な考え方を理解し,自分で組み立てることができる。
14週 アルゴリズムの基礎 アルゴリズムの基本的な考え方を理解し,自分で組み立てることができる。
15週 タッチタイピングテスト e-typing(http://www.e-typing.ne.jp/)でレベルC-以上のスコアを獲得できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

試験発表課題・レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力501565
専門的能力201535