到達目標
1) 講義から得た知識を基にして,実験で観察された現象を把握できる.
2) 実験で使用する機器,装置および測定器を扱うことができる.
3) 実験グループ内での役割を理解し,実験を進めることができる.
4) 必要な実験データを収集し整理できる.
5) 実験結果を考察し報告書としてまとめることができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 実験で観察された現象を適切に把握できる. | 実験で観察された現象を把握できる. | 実験で観察された現象を把握できない. |
評価項目2 | 実験機器,実験装置,測定器などの原理を理解した上で,適切に扱うことができる. | 実験機器,実験装置,測定器などを扱うことができる. | 実験機器,実験装置,測定器などを扱うことができない. |
評価項目3 | 実験グループ内において,積極的に自らの役割を果たしながら実験に取り組むことができる. | 実験グループ内において,役割を理解して実験を進めることができる. | 実験グループ内において,役割を理解して実験を進めることができない. |
評価項目4 | 実験課題に関するデータを収集し,適切な方法により整理・分析・解析することができる. | 実験課題に関するデータを収集し,整理することができる. | 実験課題に関するデータを収集し,整理することができない. |
評価項目5 | 実験結果を考察し,適切な表現により読み手に分かりやすく,なおかつ技術原理の説明が含まれた報告書としてまとめることができる. | 実験結果を考察し,報告書としてまとめることができる. | 実験結果を考察し,報告書としてまとめることができる. |
学科の到達目標項目との関係
Ⅰ 人間性 1 Ⅰ 人間性
Ⅱ 実践性 2 Ⅱ 実践性
Ⅲ 国際性 3 Ⅲ 国際性
CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力 5 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力 7 CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力
教育方法等
概要:
グループに分かれて機械工学に関連した基本実験を行い,得られた実験結果を基に報告書を作成することにより,実験方法,実験結果等を理解するとともに,これまで学習した理論に基づく実験報告書のまとめ方を習得する.
授業の進め方・方法:
実験は4つのグループに分かれて,4つの内容を順番に行う.
評価は100点法により行い,実験の目的や内容を理解し実践した状況(積極的な姿勢,グループ内での役割の理解)を40 %,報告書を40 %(体裁・内容:30 %,提出状況:10 %),口頭試問(実験内容・結果の理解度,関連知識の習熟度)を20 %として各実験ごとに評価する.
全実験の評価点の平均を総合評価とし,60点以上を合格とする.
注意点:
実験ごとに課せられる報告書については,自学自習により取り組むこと.
報告書は,締切日までにBlackboad上にて提出すること.
なお,目標が達成されていない場合については,報告書の再提出を求めます.
JABEE教育到達目標:報告書(F-2,20 % F-3,20 % E-2, 20 %),取組姿勢(I-1,40 %)
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(日程説明,実験要領,報告書の書き方) |
実験に取り組む上での心構えが理解できる. 災害防止と安全確保のためにすべきことが理解できる. 報告書の作成の仕方が理解できる.
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2週 |
制御工学実験Ⅰ 1) アナログ回路の動作実験(Ⅰ) |
アナログ回路(増幅回路,一次遅れ系)を製作し,動作をオシロスコープによって確認できる. 実験結果の整理と考察ができる.
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3週 |
制御工学実験Ⅰ 2) アナログ回路の動作実験(Ⅱ) |
アナログ回路(増幅回路,一次遅れ系)を製作し,動作をオシロスコープによって確認できる. 実験結果の整理と考察ができる.
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4週 |
報告書作成指導 |
実験内容・結果・考察を適切に報告書にまとめることができ,なおかつ口頭にて説明できる.
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5週 |
流体工学実験Ⅱ 1) 渦巻きポンプの性能試験(Ⅰ) |
流体機械の代表となるうず巻きポンプの特性を調べ,一般的な特性について理解を深める. 実験結果の整理と考察ができる.
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6週 |
流体工学実験Ⅱ 2) 渦巻きポンプの性能試験(Ⅱ) |
流体機械の代表となるうず巻きポンプの特性を調べ,一般的な特性について理解を深める. 実験結果の整理と考察ができる.
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7週 |
報告書作成指導 |
実験内容・結果・考察を適切に報告書にまとめることができ,なおかつ口頭にて説明できる.
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8週 |
報告書作成指導 |
実験内容・結果・考察を適切に報告書にまとめることができ,なおかつ口頭にて説明できる.
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2ndQ |
9週 |
文献調査Ⅲ 1) 卒業論文テーマの参考となる文献調査(Ⅰ) |
卒業論文教員と話し合って決めた卒業研究テーマに関する文献調査を行う.
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10週 |
文献調査Ⅲ 2) 卒業論文テーマの参考となる文献調査(Ⅱ) |
卒業論文教員と話し合って決めた卒業研究テーマに関する文献調査を行う.
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11週 |
報告書作成指導 |
実験内容・結果・考察を適切に報告書にまとめることができ,なおかつ口頭にて説明できる.
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12週 |
熱工学実験Ⅰ 1) 固体高分子形燃料電池の動作原理と性能特性計測(Ⅰ) |
燃料電池の構成部品や動作原理を理解する。I(電流)-V(電圧)を計測し,その性能特性について理解を深める. 実験結果の整理と考察ができる.
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13週 |
熱工学実験Ⅰ 2) 固体高分子形燃料電池の動作原理と性能特性計測(Ⅱ) |
燃料電池の構成部品や動作原理を理解する。I(電流)-V(電圧)を計測し,その性能特性について理解を深める. 実験結果の整理と考察ができる.
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14週 |
報告書作成指導 |
実験内容・結果・考察を適切に報告書にまとめることができ,なおかつ口頭にて説明できる.
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15週 |
実験のまとめ,講評 |
実験全体を通して得た知見と,これまで学んだ専門知識,そして今後学ぶべき専門知識とに繋げて考えることができる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野(実験・実習能力) | 機械系分野(実験・実習能力) | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 4 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 取組 | 内容 | 提出 | 口頭試問 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 10 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 40 | 30 | 10 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |