ソーシャルデザイン入門

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 ソーシャルデザイン入門
科目番号 B1017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 「学習設計マニュアル」鈴木克明・美馬のゆり(北大路書房)、「考える力をつける3つの道具」岸良裕司・きしらまゆこ著(ダイヤモンド社)、「課題研究メソッド 2nd Edition」岡本 尚也(新興出版社 啓林館)
担当教員 小崎 裕平,藤田 拓雄

到達目標

■自分自身を知る
1)自分の好みや得手不得手に応じた学びのスタイルを身につける
2)現時点の自分の興味に基づいて、高専卒業後の目標(自分の姿)と計画(目標に向かう道筋)を立てることができる
■社会に広く目を向ける
3)社会に存在するさまざまな職種の一部(複数)について、その仕事を行うための知識・スキルが何であるかの説明することができる
4)ソーシャルデザインとは何かを概ね理解し,学んだ「考える力」を他の課題に概ね適用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自分にふさわしい学びのスタイルを身につけ、実践できる自分にふさわしい学びのスタイルを身につけ、限定的に実践できる自分にふさわしい学びのスタイルがなにかのかわからず、実践もできない
評価項目2現時点の自分の興味に基づいて、高専卒業後の目標(自分の姿)と計画(目標に向かう道筋)を立てることができる現時点の自分の興味に基づいて、高専卒業後の目標(自分の姿)または計画(目標に向かう道筋)を立てることができる。あるいは両方が限定的である現時点の自分の興味に基づく、高専卒業後の目標(自分の姿)と計画(目標に向かう道筋)が立てられない
評価項目3社会に存在するさまざまな職種の一部(複数)について、その仕事を行うための知識・スキルが何であるかの説明することができる社会に存在するさまざまな職種の1つについて、その仕事を行うための知識あるいはスキルが何であるかの説明することができる社会に存在するさまざまな職種の1つについて、その仕事を行うための知識やスキルが何であるかの説明ができない
評価項目4ソーシャルデザインとは何かを理解し,学んだ「考える力」を他の課題に適用できる。ソーシャルデザインとは何かを概ね理解し,学んだ「考える力」を他の課題に概ね適用できる.ソーシャルデザインとは何かを理解せず,「考える力」が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
ソーシャルデザイン入門の柱は2つあります。1つ目は、自分自身について知り、それを踏まえ、どういう方向に向かって進んでいくのかの計画を立てることです。計画は立てたらその通りに実行しなければならない、というものではありません。いつでも見直せるものです。計画があれば、行き当たりばったりではなく、その都度その都度の見通しを持って、よりよく見直すことができるようになります。2つ目は、社会に広く目を向けることです。自分自身の見ている世界は限られたものでしかありません。これまでには思いも及ばなかった新しい職業が次々と生まれている中、自分自身の見ている範囲内で、仕事について考えることはあまりお勧めできません。社会を広くとらえ、その中で仕事を考える目を養っていく必要があります。またこの科目では、計画を立て、その計画を実行していくためのさまざまな方法を身につけていきます。さらに、ソーシャルデザイン概論として,ソーシャルデザインとは何か? ソーシャルデザインの事例を学びます。問題をわかりやすく整理する道具 “ブランチ”および、ジレンマを解消する道具 “クラウド”を理解し,活用できるようにします。そして、地域課題に関するグループテーマを設定し,情報収集を行い、構造的に社会課題を捉えます。グループ課題演習として,課題に対する解決策およびそれを実施するための方策を具体化します。
授業の進め方・方法:
質問に答える形でプリントに記入したり、パソコンや携帯端末を使ったり、みんなで話し合ったりなど、さまざまな方法で学習を進めます。また、学習は授業時間中にだけ行われるものではありません。授業が終わった後の振り返りや、授業前のビデオ視聴などの予習もあります。後学期ののプランニングでは、4人1組のグループに分かれて演習形式で行います。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
学年成績評価の割合は、試験の点数が前期・後期合わせて40%、課題提出が30%、発表、相互評価が15%、夏休み・冬休みの宿題が15%です。
試験は、期末試験のみで、中間試験は行いません。前学期の成績は前学期末試験の点数がそのまま記載されます。
【事前・事後学習】
課題の提出では、授業外での学習が大切になります。事前学習として教科書の該当部分を予習しておくことにより授業を効率よく進めることができ、授業時間外での課題作成時間を削減することができます。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
 
シラバスの内容を把握する
2週 授業ガイダンス
 
シラバスの内容を把握する
3週 自分を取り巻く学習環境を知る 自らの将来と不安を確認し、説明できる。
4週 自分を取り巻く学習環境を知る 自らの将来と不安を確認し、説明できる。
5週 学習スタイルを把握する 自分にふさわしい学習スタイルを説明できる
6週 学習スタイルを把握する 自分にふさわしい学習スタイルを説明できる
7週 学び方を振り返る ・自分の学び方の特徴を説明できる
・試験を受けっぱなしにせずに、そこから学ぶ方法を身につける
8週 学び方を振り返る ・自分の学び方の特徴を説明できる
・試験を受けっぱなしにせずに、そこから学ぶ方法を身につける
2ndQ
9週 時間を管理する
失敗に強くなる
・時間管理方法を学び、自分にふさわしい方法を実践できる
・失敗に強くなる方法を学び、自分のふさわしい方法を実践できる
10週 時間を管理する
失敗に強くなる
・時間管理方法を学び、自分にふさわしい方法を実践できる
・失敗に強くなる方法を学び、自分のふさわしい方法を実践できる
11週 働き方を考える ・雇用形態を説明できる
・キャリア形成について説明できる。
12週 働き方を考える ・雇用形態を説明できる
・キャリア形成について説明できる。
13週 しごとの教室
「まんまる高知」様との交流授業
働くために必要なスキルを説明できる
14週 しごとの教室
「まんまる高知」様との交流授業
働くために必要なスキルを説明できる
15週 試験返却 試験返却
16週
後期
3rdQ
1週 プランニング[1]:ソーシャルデザイン概論
ソーシャルデザインとは何か?
ソーシャルデザインの事例を学ぶ。
・ソーシャルデザインとは何か、どのような事例があるかを説明できる。
2週 プランニング[1]:ソーシャルデザイン概論
ソーシャルデザインとは何か?
ソーシャルデザインの事例を学ぶ。
・ソーシャルデザインとは何か、どのような事例があるかを説明できる。
3週 プランニング[2]:”ブランチ”とは?
問題をわかりやすく整理する道具 “ブランチ”の理解と活用。
“ブランチ”を理解し、活用できる。
4週 プランニング[2]:”ブランチ”とは?
問題をわかりやすく整理する道具 “ブランチ”の理解と活用。
“ブランチ”を理解し、活用できる。
5週 プランニング[3]:”クラウドとは?” 
ジレンマを解消する道具 “クラウド”の理解と活用。
“クラウド”を理解し、活用できる。
6週 プランニング[3]:”クラウドとは?” 
ジレンマを解消する道具 “クラウド”の理解と活用。
“クラウド”を理解し、活用できる。
7週 プランニング[4]:深堀りの図を理解し,身の回りの社会の課題に適用する。
アイデアに関連する地域の現状を正確に把握する
深堀りの図を理解し、身の回りの課題に適用し、課題の要因を構造化することができる。
地域経済分析システムRESASを使って、地域の現状をデータとして正確に把握できる。
8週 プランニング[4]:深堀りの図を理解し,身の回りの社会の課題に適用する。
アイデアに関連する地域の現状を正確に把握する
深堀りの図を理解し、身の回りの課題に適用し、課題の要因を構造化することができる。
地域経済分析システムRESASを使って、地域の現状をデータとして正確に把握できる。
4thQ
9週 プランニング[5]:
深堀りの図により,構造化した要因から課題解決のために必要なスリークラウドを挙げ,解決策を提案する。
深堀りの図を理解し、身の回りの課題に適用し、これまでに学んだブランチやクラウドの考え方を活用できる。
10週 プランニング[5]:
深堀りの図により,構造化した要因から課題解決のために必要なスリークラウドを挙げ,解決策を提案する。
深堀りの図を理解し、身の回りの課題に適用し、これまでに学んだブランチやクラウドの考え方を活用できる。
11週 プランニング[6]:課題演習①
設定されたテーマに関する課題を見つけ,深掘りの図を作成し,解決策の提案までの一貫作業行う。
これまでに学んだ論理的に「考える力」を活用し、設定されたテーマに関する課題を見つけ、解決策を提案できる。
12週 プランニング[6]:課題演習①
設定されたテーマに関する課題を見つけ,深掘りの図を作成し,解決策の提案までの一貫作業行う。
これまでに学んだ論理的に「考える力」を活用し、設定されたテーマに関する課題を見つけ、解決策を提案できる。
13週 プランニング[7]:課題演習②
設定されたテーマに関する課題を見つけ,深掘りの図を作成し,解決策の提案までの一貫作業行う。
これまでに学んだ論理的に「考える力」を活用し、設定されたテーマに関する課題を見つけ、解決策を提案できる。
14週 プランニング[7]:課題演習②
設定されたテーマに関する課題を見つけ,深掘りの図を作成し,解決策の提案までの一貫作業行う。
これまでに学んだ論理的に「考える力」を活用し、設定されたテーマに関する課題を見つけ、解決策を提案できる。
15週 第15回 試験返却+期末課題の提出 試験返却+期末課題の提出
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度課題夏休み・冬休みの宿題合計
総合評価割合4010503015100
基礎的能力4010503015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000