社会科学I

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 社会科学I
科目番号 B2006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『地理A』『新高等地図』(東京書籍・1年次使用)『世界史学習のための地理』『フォトグラフィア地理図説』(東京法令出版)『新世界史B』『新世界史ノート下』(いずれも山川出版社)
担当教員 江口 布由子,池谷 江理子

到達目標

現代社会を形成する政治体制や価値観はどのようにして創り上げられてきたか、諸々の歴史的事件を学ぶことで理解する。近現代史を中心とする世界の歴史に関する諸資料を読み取ります。現代社会の成り立ちを理解した後、今後の社会にはどのような意識、どのような行動が必要か、具体的に考えられる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1この授業を通じて、異文化を積極的に理解する態度が身についたこの授業を通じて、異文化を理解する態度が身についた異文化を理解する力や態度が身につかない
評価項目2この授業を通じて、レポートなど記述課題に取り組み、解決する力が身についたこの授業を通じて、レポートなど記述課題に取り組む力がみについたこの授業を通じて、レポートなど記述課題に取り組む力がみにつかなかった
評価項目3この授業を通じて、現代社会の成り立ちを知り、自ら問題の根源を追及する力が身についたこの授業を通じて、現代社会の成り立ちを知りることができたこの授業で、現代社会の成り立ちを理解することができなかった

学科の到達目標項目との関係

(A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
今日の世界情勢のもととなる歴史的事件を取り上げていきます。レポート課題なども交えながら、現代社会の価値観や諸問題はどのような過程を経て成り立っているのか理解し、今後、理想的な社会を創り上げていくためにはどのような意識を持ち、どのように行動していくべきか考えていきます。
また世界史には必然的に地理的知識を必要とします。世界地理的素養を身につけることも本教科の目標です。
授業の進め方・方法:
視覚資料を多く取り入れながら講義と小テスト、記述課題、レポートを織り交ぜ、授業を進めていく。試験の成績を60%,課題や小テスト、記述課題、レポート等授業への取り組みを40%の割合で総合的に評価する。遠隔授業において課題提出が遅れた場合は、「遅刻」とした上で該当課題の満点の50%を基準に評価する(例:10点満点の課題の場合、提出遅れは5点満点で評価する)。未提出者は「欠席」となる。なお、公認欠席やそれに類する理由がある場合には、この評価に限らない。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
学期毎の評価は、前期は全期間の評価を学期末に評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする
【事前・事後学習】
暗記科目ではなく,事柄の背景に潜む原理や仕組みを追求する学びです。「なぜ,どのようなメカニズムで、どのような人々が関わり合い、ある出来事が起きるのか?ある状況が想起するのか?」という疑問を持ち,考えながら授業に臨みましょう。自然や地球環境,国際ニュースと深く関係しています。新聞,テレビ、インターネット等、積極的に活用し、1日15分程度はニュースや社会レポートに触れる様にしてください。また、毎回ではないが作図などの作業課題が出される。教科書や資料を参考にしっかりと取り組むこと。
【履修上の注意】
中学地理および1年「地理」「現代社会」の知識を前提とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 世界史を学ぶ意義について考える。授業方法について理解する。
2週 世界を知る(1) 世界史を学ぶ前提として、各地域の地誌、現代の世界の宗教や文化、資源や産業の状況と課題を理解する
3週 世界を知る(2) 世界史を学ぶ前提として、各地域の地誌、現代の世界の宗教や文化、資源や産業の状況と課題を理解する
4週 現代社会の特質 現代社会の特質と列強の帝国主義を理解する
5週 帝国主義と列強(1) 列強の帝国主義政策を理解する
6週 帝国主義と列強(2) 列強の帝国主義政策を理解する
7週 これまでの復習 オンラインシステムの運用を含め、これまでの授業を確認する
8週 アジアの民族運動(1) 帝国主義に対抗するアジアの民族運動を理解する
2ndQ
9週 アジアの民族運動(2) 帝国主義に対抗するアジアの民族運動を理解する
10週 これまでの復習 これまでを復習する
11週 これまでの復習 これまでの復習をする。
12週 第1次世界大戦とロシア革命(1) 第一次世界大戦とロシア革命について理解する
13週 第1次世界大戦とロシア革命(2) 第一次世界大戦とロシア革命について理解する
14週 第1次世界大戦とロシア革命(3) 第一次世界大戦とロシア革命について理解する
15週 これまでのまとめ 20世紀前半を振り返る
16週
後期
3rdQ
1週 これからの計画 これまでを振り返り/これからの計画
2週 レポートワーク1:世界史と感染症 スパニッシュ・インフルエンザという史上最悪のパンデミックを内包する感染症の20世紀史を考える
3週 ヴェルサイユ体制と欧米諸国(1) ヴェルサイユ体制下の欧米諸国の動向を理解する
4週 ヴェルサイユ体制と欧米諸国(2) ヴェルサイユ体制下の欧米諸国の動向を理解する
5週 レポートワーク2:世界史と感染症 テーマとする感染症と時代設定を見つける
6週 アジアの動向(1) 戦間期のアジアの動向を理解する
7週 アジアの動向(1) 戦間期のアジアの動向を理解する
8週 レポートワーク3:世界史と感染症 テーマに合う情報を集め、整理する。
4thQ
9週 世界恐慌とファシズム(1) 世界恐慌とファシズムの台頭を理解する
10週 世界恐慌とファシズム(2) 世界恐慌とファシズムの台頭を理解する
11週 レポートワーク4:世界史と感染症 レポートの構成メモを作る
12週 第2次世界大戦(1) 第2次世界大戦を理解する
13週 第2次世界大戦(2) 第2次世界大戦を理解する
14週 レポートワーク5:世界史と感染症 レポートを作成する
15週 これまでのまとめ これまでのまとめをする
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前12,前13,前14,前15,後6,後7,後8
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前9,前10,前11
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前14,前15,後6,後7,後8
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前3,前4,前14,前15,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000