社会科学I

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 社会科学I
科目番号 B2006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書『明解 世界史A』(帝国書院)    資料集『最新世界史図説タペストリー』(帝国書院)
担当教員 松浦 真衣子

到達目標

現代社会を形成する政治体制や価値観はどのようにして創り上げられてきたか、諸々の歴史的事件を学ぶことで理解する。歴史資料を読んだり、データを分析することで、問題の本質をより深く理解する力を身につけていく。
現代社会の成り立ちを理解した後、今後の社会にはどのような意識、どのような行動が必要か、具体的に考えられる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1この授業を通じて、異文化を積極的に理解する態度が身についたこの授業を通じて、異文化を理解する態度が身についた異文化を理解する力や態度が身につかない
評価項目2この授業を通じて、グループで課題に取り組み、解決する力が身についたこの授業を通じて、グループで課題に取り組む力がみについたこの授業を通じて、グループで課題に取り組む力がみにつかなかった
評価項目3この授業を通じて、現代社会の成り立ちを知り、自ら問題の根源を追及する力が身についたこの授業を通じて、現代社会の成り立ちを知ることができたこの授業で、現代社会の成り立ちを理解することができなかった

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
今日の世界情勢のもととなる歴史的事件を取り上げていきます。グループでの討論も交えながら、現代社会の価値観や諸問題はどのような過程を経て成り立っているのか理解し、今後、理想的な社会を創り上げていくためにはどのような意識を持ち、どのように行動していくべきか考えていきます。
授業の進め方・方法:
〇コロナウィルス感染拡大の状況によって、授業の方法を変更していく。
・コロナウィルス感染拡大が完全に収束している場合、講義(パワーポイント・プリント使用)・グループワーク形式を混合した授業を実施する。
・コロナウィルス感染拡大が完全に収束していない場合、講義(パワーポイント・プリント使用)・課題提出型の授業を行う。
・コロナウィルス感染拡大の状況によっては、遠隔・対面の授業を混合して行う。

注意点:
【成績評価の基準・方法】課題、授業態度、4回の定期テストで評価します。
【事前・事後学習】普段から世界情勢に関心を持ち、ニュースなどを見ておいてください。また、授業で習った内容はただ暗記するのではなく、その歴史的事件はどのように社会を変え、現代の形成に至ったのか、自ら調べ、考えられるようにしてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 世界史を学ぶ意義について考える。授業方法について理解する。
2週 ヨーロッパ文明の源流 ギリシャ文明 直接民主政と間接民主政の違いを理解し、古代ギリシャにおいてなぜ直接民主政が成立したのか理解する。
3週 ヨーロッパ文明の源流 ギリシャ文明 直接民主政と間接民主政の違いを理解し、古代ギリシャにおいてなぜ直接民主政が成立したのか理解する。
4週 ヨーロッパ文明の源流 ローマの地中海支配 ヨーロッパ世界の基礎を作ったローマの共和政とは何か理解し、民主政と共和政の違いは何か分析する。
5週 ヨーロッパ文明の源流 ローマの地中海支配 ヨーロッパ世界の基礎を作ったローマの共和政とは何か理解し、民主政と共和政の違いは何か分析する。
6週 キリスト教と東西に分かれるヨーロッパ ヨーロッパ文明の基礎をなすキリスト教の成り立ちとその特徴を学習し、日本の宗教との考え方の違いを分析する。
7週 キリスト教と東西に分かれるヨーロッパ ヨーロッパ文明の基礎をなすキリスト教の成り立ちとその特徴を学習し、日本の宗教との考え方の違いを分析する。
8週 まとめ まとめ
2ndQ
9週 ヨーロッパ世界の形成 神聖ローマ帝国成立 西ローマ帝国の滅亡から神聖ローマ帝国の成立まで、現代ヨーロッパ諸国につながる国家がどのように定義されていくか分析する。
10週 ヨーロッパ世界の形成 神聖ローマ帝国成立 西ローマ帝国の滅亡から神聖ローマ帝国の成立まで、現代ヨーロッパ諸国につながる国家がどのように定義されていくか分析する。
11週 ローマ教皇と十字軍 西ヨーロッパの文化を形成したカトリック教会とヨーロッパ国家との関係を分析し、現代の「政教分離」の理念と照らし合わせて何が違うか考察する。
12週 ローマ教皇と十字軍 西ヨーロッパの文化を形成したカトリック教会とヨーロッパ国家との関係を分析し、現代の「政教分離」の理念と照らし合わせて何が違うか考察する。
13週 中世からルネサンスへ 古代再生運動・中世批判を経て、ヨーロッパの人々の意識が以下に変化したかを分析する。
14週 宗教改革 プロテスタントが誕生した経緯を概観し、カトリックや他の宗教と何が違うのか、何を中心に形成された宗派なのかを分析する。
15週 宗教改革 プロテスタントが誕生した経緯を概観し、カトリックや他の宗教と何が違うのか、何を中心に形成された宗派なのかを分析する。
16週 まとめ まとめ
後期
3rdQ
1週 大航海時代 ヨーロッパ諸国の海外進出に伴い、いかに世界をつなぐネットワークが再編されたか、それにともない、各地域の文化が変わっていったかを概観する。
2週 大航海時代 ヨーロッパ諸国の海外進出に伴い、いかに世界をつなぐネットワークが再編されたか、それにともない、各地域の文化が変わっていったかを概観する。
3週 ヨーロッパの新しい国際関係 スペインに続き、オランダ、イギリスが有力国として台頭した原因を分析する。また、この時代に「主権国家」という考え方がなぜ生まれたのか分析する。
4週 ヨーロッパの新しい国際関係 スペインに続き、オランダ、イギリスが有力国として台頭した原因を分析する。また、この時代に「主権国家」という考え方がなぜ生まれたのか分析する。
5週 イギリス革命と絶対王政 立憲君主政や絶対王政における国王と国民の関係を分析する。その後、現在、君主が存在する国家と当時の政治体制を比較し、何が違うのかを考察する。
6週 イギリス革命と絶対王政 関係を分析する。その後、現在、君主が存在する国家と当時の政治体制を比較し、何が違うのかを考察する。
7週 イギリス革命と絶対王政 関係を分析する。その後、現在、君主が存在する国家と当時の政治体制を比較し、何が違うのかを考察する。
8週 まとめ まとめ
4thQ
9週 アメリカ独立戦争 独立したアメリカの共和政と古代ローマの共和政では何が違うのか分析し、アメリカが当初目指していた国家像を分析する。
10週 アメリカ独立戦争 独立したアメリカの共和政と古代ローマの共和政では何が違うのか分析し、アメリカが当初目指していた国家像を分析する。
11週 フランス革命 フランス革命を通じて形成された国民国家とは何か、その特徴を分析する。また人権宣言の中で規定されて来た「人」とはどのような人々を示したのかを明らかにし、現代の人権の考え方との違いを分析する。
12週 フランス革命 フランス革命を通じて形成された国民国家とは何か、その特徴を分析する。また人権宣言の中で規定されて来た「人」とはどのような人々を示したのかを明らかにし、現代の人権の考え方との違いを分析する。
13週 フランス革命と明治維新 フランス革命と明治維新の違いを分析し、日本とフランスがどのような部分で異なった文化を形成してきたのかを考察する
14週 ナポレオンの支配とその後の世界 フランス革命後の世界がどのように展開し、現代にいたるのかを概観する。
15週 ナポレオンの支配とその後の世界 フランス革命後の世界がどのように展開し、現代にいたるのかを概観する。
16週 まとめ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前1,後1,後2,後3,後4,後14,後15
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前1,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前1,後13,後14,後15
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前1,後13,後14,後15
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前1,前6,後13,後14,後15
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2前1,前6,前7,後13

評価割合

試験発表相互評価取り組みポートフォリオその他合計
総合評価割合600010030100
基礎的能力600010030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000