制御工学2

Course Information

College Anan College Year 2020
Course Title 制御工学2
Course Code 1315G01 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits Academic Credit: 2
Department Course of Electrical Engineering Student Grade 5th
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 自動制御の講義と演習(日新出版)/わかる自動制御演習(日新出版)
Instructor Nakamura Yuichi

Course Objectives

1.フィードバックシステムの安定判別を、特性方程式による判別法とナイキスト判別法により説明できる。
2.制御性能について理解し、システムの定常特性について定常偏差を用いて説明できる。
3.制御系の設計法について理解し、ゲイン調整や補償回路の設計法について説明できる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1各種フィードバックシステムの安定を、ラウス法およびナイキスト法を用いて判別できる。基本的なシステムの安定性について、ラウス法およびナイキスト法を用いて判別できる。簡単なシステムの安定性について、ラウス法またはナイキスト法を用いて判別できる。
到達目標2各種システムの定常特性について、制御性能を理解し偏差定数を求め、定常偏差を用いて説明できる。基本的なシステムの定常特性について、制御性能を理解し定常偏差を用いて説明できる。簡単なシステムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。
到達目標3制御系の設計法を理解し、ゲイン調整や補償回路の設計をボード線図を用いて説明できる。制御系の設計法を理解し、ゲイン調整や補償回路の設計法について説明できる。ゲイン調整や補償回路について説明できる。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
制御工学2では、制御工学1で学習するシステムの伝達関数表現から制御系の周波数応答特性までの基本的知識をベースに、フィードバック制御系の安定性とその判別法について学習する。さらに、定常特性について偏差定数による評価法を理解し、ゲイン調整や位相調整などの直列補償回路設計に関する解析手法の理解を目的とする。
Style:
制御1で学習した伝達関数やブロック線図など、フィードバック制御系の基礎知識を有しているものとし、制御工学2では制御系の制御性能と補償回路を用いた設計まで、演習で確認しながら解説する。問題の解法を丸暗記するだけでなく、制御理論の内容の理解および応用できる能力を身につけてほしい。
Notice:
理解を助けるために、講義の最後に小テストを行うことがある。また,理解確認のために,章末問題などの課題レポートの提出を必要とする。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ベクトル軌跡とゲイン位相線図について ベクトル軌跡およびゲイン位相線図を理解できる。
2nd 制御系の開ループ特性と閉ループ特性について ホール線図により開ループと閉ループ特性の関係が理解できる。
3rd ニコルズ線図について ニコルズ線図により開ループと閉ループ特性の関係が理解できる。
4th 制御系の安定性について 入出力安定についてその意味を理解できる。
5th 安定判別法について ラウスの安定判別法とフルビッツの安定判別法について理解でき,判別計算ができる。
6th ナイキストの安定判別法について ゲイン余有と位相余有の理解と特性計算ができる。
7th 制御の良さの評価方法 制御の良さをボード線図と過渡特性により理解できる。
8th 中間試験
2nd Quarter
9th 定常特性について 定常偏差を理解し、偏差定数の意味を理解できる。
10th 定常特性について 偏差定数と制御の型の関係をボード線図を用いて説明できる。
11th 制御系設計の基礎 補償の概念を理解し、ゲイン調整による特性改善を説明できる。
12th 制御系設計の基礎 回路補償の概念を理解し、補償回路の特性ボード線図で説明できる。
13th 位相進み回路補償 RC補償回路と位相進み回路補償について理解できる。
14th 位相進み補償による設計 位相進み回路補償による特性改善設計について理解できる。
15th 位相遅れ補償による設計 位相遅れ回路補償による特性改善設計について理解できる。
16th 期末試験返却

Evaluation Method and Weight (%)

定期試験小テストレポート・課題発表その他Total
Subtotal8002000100
基礎的能力10000010
専門的能力700200090
分野横断的能力000000