現代社会

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 現代社会
科目番号 B1010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 基礎教育・一般科目 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「高等学校 公共」(帝国書院) 資料集: 「クローズアップ 公共 2024」(第一学習社)
補助教材:スタディサプリ
担当教員 江口 布由子,松浦 真衣子

到達目標

1 現代社会の基本的な問題について公正な判断ができる。
2 人間としての在り方生き方について考える力を身につける。
3 良識ある公民として必要な能力と態度を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会の様々な問題について公正な判断ができる。現代社会の基本的な問題について公正な判断ができる。現代社会の基本的な問題について公正な判断ができない。
評価項目2人間としての在り方生き方について深く考える力が身についた。人間としての在り方生き方について考える力が身についた。人間としての在り方生き方について考えることができない。
評価項目3良識ある公民として十分な能力と態度を身についた。良識ある公民として必要な能力と態度を身についた。良識ある公民として必要な能力と態度を身につかなかった。

学科の到達目標項目との関係

(A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の基本的な問題について学び、理解を深めていく。授業では一つの問題に対し、多様な見解があることを紹介していく。様々な意見の中で、自分の社会問題に対する考えを明確にし、より公正な社会を他者とともに築いていくために、自分はどう行動すべきか考えていく。このように、より良い共生社会を目指し、築き上げる能力を養っていく。
授業の進め方・方法:
全体的にパワーポイントと授業プリントを使い、視覚資料を多く取り入れながら講義を行う。コロナウィルス感染症の収束状況をみながら、グループワークを取り入れていく。進度により内容を変更する場合もある。
注意点:
(成績評価の基準・方法)
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・レポート・ノート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。学期毎の成績評価は前期は前期中間と期末、後期は中間と期末の評価の平均で評価する。学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期末,後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

(事前・事後学習)
事前学習として普段から新聞やニュースをチェックし、現代社会の動きを確認すること。また、事前に指定した教科書および資料の該当部分を熟読すること。
事後学習として授業内で指定した課題を提出すること。
(履修上の注意)
現代社会は社会科すべての知識を必要とする。中学公民、歴史、地理の内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション シラバスの内容を説明し、これから教科を通して何を学んでいくか明確にする。またICT授業の受講方法についても学ぶ
2週 社会参画とキャリアつについて考えよう 学生自らがこれからのキャリアをどのように構築していくか考えることが出来るようになる。
3週 私たちの社会の基本原理 近代立憲主義や民主主義の成立、日本国憲法と基本的人権の保障等、近代市民社会の基本原理を理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
4週 私たちの社会の基本原理 近代立憲主義や民主主義の成立、日本国憲法と基本的人権の保障等、近代市民社会の基本原理を理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
5週 私たちの社会の基本原理 近代立憲主義や民主主義の成立、日本国憲法と基本的人権の保障等、近代市民社会の基本原理を理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
6週 私たちの社会の基本原理 近代立憲主義や民主主義の成立、日本国憲法と基本的人権の保障等、近代市民社会の基本原理を理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
7週 私たちの社会の基本原理 近代立憲主義や民主主義の成立、日本国憲法と基本的人権の保障等、近代市民社会の基本原理を理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
8週 まとめ これまでのまとめ
2ndQ
9週 私たちと法 司法権の概要、および民法・刑法等の基本的な法の内容および近年の変化について理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
10週 私たちと法 司法権の概要、および民法・刑法等の基本的な法の内容および近年の変化について理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
11週 私たちと法 司法権の概要、および民法・刑法等の基本的な法の内容および近年の変化について理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
12週 私たちと政治 政治権力の有り様および民主社会における政治システムについて理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
13週 私たちと政治 政治権力の有り様および民主社会における政治システムについて理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
14週 私たちと政治 政治権力の有り様および民主社会における政治システムについて理解する。また学習したことをもとに具体的事例について自身の考えを展開することができる。
15週 これまでのまとめ これまでのまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
市場経済のしくみ-経済とその考え方
後期授業のスケジュールを確認する。
市場機構や分業の考え方に基づき,経済の三つの主体とその循環などの資料を活用して,市場経済の考え方,限りある資源を最適に配分するしくみ,経済循環に関する知識を身につけている。
市場経済の考え方を用いて,市場機構や分業のあり方を理解し,その内容を分かりやすく表現することができる。
2週 市場のメリットと限界 市場経済に関する基本的な理解に基づき,市場経済の特徴である需要と供給の関係の資料を活用して,市場経済の機能とその限界に関する知識を身につけている。
市場経済は公正で自由な競争を促進しているという考え方を用いて,その役割と限界について,みずからの意見を分かりやすく表現している。
3週 大きな政府と小さな政府 大きな政府と小さな政府の違いを理解し、両者のメリット・デメリットを自分の言葉で表現することが出来る。
4週 大きな政府と小さな政府 資本主義の特徴と社会主義の特徴を理解し、両者のメリット・デメリットを自分の言葉で表現することが出来る。
5週 企業の目的と役割 企業活動と株式会社に関する基本的な理解に基づき,企業,株式会社,企業の責任に関する資料を活用して,株式会社のしくみと役割,社会的責任に関する知識を身につけている。
6週 企業の目的と役割 企業についての知識を用いて,企業のしくみ,活動について説明することができる。また,企業活動の目的や責任について公正の考え方を踏まえて思考し,その内容についてみずからの意見や主張を分かりやすく表現している。
7週 金融の役割 金融と日本銀行に関する基本的な理解に基づき,金融の役割,日本銀行の役割に関する資料を活用して,必要な知識を身につけている。
8週 まとめ
4thQ
9週 金融の役割 金融や日本銀行の役割についての知識を用いて,金融の役割や金融政策,日本銀行の役割について分かりやすく表現できている。
10週 戦後の日本経済の変遷-戦後から高度経済成長 戦後の日本が復興する社会的背景を理解し、国際関係の中で日本の経済的位置が変化していく経緯を自分の言葉で表現できる。
11週 戦後の日本経済の変遷-石油危機からバブル経済 石油危機が生じた時代背景を理解し、高度経済成長が終わった要因を自分の言葉で説明できる。
バブル経済が生じる仕組みを理解し、高度経済成長とは何が違うか自分の言葉で説明できる。
12週 戦後の日本経済の変遷-失われた20年 バブル経済崩壊後の経済停滞がなぜこれほど長く続いたのか、歴史的経緯を追いながら自分の言葉で説明できる。
今後の日本社会で改善していかなければならない経済的課題を提示することが出来る。
13週 日本の財政の課題 財政や税制に関する基本的な理解に基づき,財政の歳入と歳出,租税の種類のグラフを活用して,財政,税制のしくみを理解し知識を身につけている。
財政や税制の基本的な考え方を用いて,財政,税制の現状について判断し,その課題について自分の意見や主張を分かりやすく表現している。
14週 社会保障の役割と意義 社会保障制度に関する基本的な理解に基づいて,社会保障の歴史,役割,日本の社会保障制度のしくみを理解し,必要な知識を身につけている。
社会保障制度に関する知識を用いて,市場経済における社会保障制度の役割とその内容を説明することができる。
15週 社会保障制度の課題 少子高齢化と社会保障制度の基本的な理解に基づいて,持続可能な社会保障制度と福祉社会のあり方を考察するために必要な知識を身につけている。
社会保障制度に関する知識を用いて,少子高齢化が進むなかでの社会保障制度の課題,持続可能な社会保障制度に向けての改善点について,みずからの意見や主張を分かりやすく表現している。
16週 まとめ これまでのまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後5,後6,後10,後11,後12
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前9,前10,前11,前12
これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにしつつ、より良いキャリア構築を含む生涯にわたる多様な自己形成に関する考え方、他者と共に生きていくことの重要性、及び望ましい社会や世界のあり方について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理と基礎的な政治・法・経済の仕組みを理解し、現代社会の諸課題について考察できる。3前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。3後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解異文化、多文化について説明できる。3
多様性の概念及びその重要性を説明できる。3
グローバリゼーションの進展により生じた産業、経済、政治への影響及びグローバリゼーションと科学技術との相互作用を説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12
技術者としてグローバルに活動する際に求められる知識、資質、能力について説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12

評価割合

試験課題などその他合計
総合評価割合6000040100
基礎的能力6000040100
専門的能力000000
分野横断的能力000000