卒業研究

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0090 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 12
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:8 後期:16
教科書/教材 各指導教員より適宜指示する
担当教員 宝賀 剛

到達目標

デザイン能力を養うこと、研究内容・成果の発表と卒業論文としてまとめる作業を通じて説明能力を養うこと、考察力や分析力を発揮して結果を論理的に説明する能力を養うことを目標とする。そのため以下の到達目標を設定する。
1.研究ノートに記録しながら問題解決に取組み、実験結果をまとめることができる。
2.研究内容を客観的に考察して資料にまとめ、わかりやすく説明することができる。
3.研究成果を基本構成に従って、分かりやすく論文にまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 「研究ノートに記録しながら問題解決に取組み、実験結果をまとめることができるか」研究ノートを活用して自主的・継続的に問題解決に取組み、実験結果を適切に分析・考察することができる。研究ノートに記録しながら問題解決に取組み、実験結果をまとめることができる。研究ノートを作成したり実験結果をまとめることができない。
評価項目2 「研究内容を客観的に考察して資料にまとめ、わかりやすく説明することができるか」研究内容を客観的に分析・考察して図式を適切に利用した資料にまとめ、わかりやすく説得力のある説明・質疑応答をすることができる。研究内容を客観的に考察して資料にまとめ、わかりやすく説明することができる。研究内容を考察して資料にまとめたり説明することができない。
評価項目3 「研究成果を基本構成に従って、分かりやすく論文にまとめることができるか」研究成果を基本構成に従った正しい日本語で記述し、論旨の優れた水準の高い論文にまとめることができる。研究成果を基本構成に従って、分かりやすく論文にまとめることができる。研究成果を論文にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

(A)知識を統合し多面的に問題を解決する構想力を身につける。   説明 閉じる

教育方法等

概要:
卒業研究は,指導教員の指導の下に各学生に研究テーマが与えられ,学生は5年間で学んだ知識・技術・能力を総合的に発揮してテーマの課題解決に自主的に取り組む.この科目は,デザイン能力を養うこと,研究内容・成果の発表と卒業論文としてまとめる作業を通じて説明能力を養うこと,考察力や分析力を発揮して結果を論理的に説明する能力を養うことなどを目標としている.
授業の進め方・方法:
研究の年間実施計画を作成し、アイデアの創出、調査、データ収集、分析、考察を繰り返し遂行する。実験や調査は研究ノートに記録しながら研究の進捗を管理する。
注意点:
研究未発表あるいは卒業論文未提出のものは合格できない。

事前・事後学習、オフィスアワー

【受講前の準備学習】これまで習ってきた電気・電子コースの学習内容を適宜復習しておく。
【オフィスアワー】各指導教員の指示に従うこと

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ※指導教員と打合せしながら、計画的に年間を通して下記内容を実施する
2週 1.卒業研究テーマの選定とテーマ毎の説明 自分の研究テーマの内容と課題点が理解でき、説明することができる。
3週 2.研究ノートの作成 研究ノートの作成方法と意義が理解でき、作成することができる。
4週 3.研究実施計画の作成 研究ノートに研究の年間実施計画を作成し、節目ごとの達成目標を記載することができる。
5週 4.研究の遂行
 基本的な研究遂行サイクル (アイディアの創出・調査、アイデアの実現、データ採取、データ評価・分析、考察、改善) に従って活動する
研究遂行サイクルを実施することができる。
6週 5.研究遂行の進捗管理
 実際の実施結果と実施計画を時々比較し仕事の進捗管理を行う。必要に応じて実施計画を修正する
研究遂行の自己進捗管理を行うことができる。
7週 6.定期的な研究進捗報告会の実施
 指導教員の指導の下に定期的に研究進捗報告を行い、達成事項や課題点などを明らかにする
定期的な研究進捗報告を行うことができる。
8週 7.研究内容・成果の要旨作成
 研究内容・成果の要旨をA4版1ページにまとめる
研究内容・成果の要旨を作成することができる。
2ndQ
9週 8.研究内容・成果の発表
 図、表を含めた発表資料にまとめて所定時間発表する
研究内容・成果を発表することができる。
10週 9.卒業論文の作成
 研究内容・成果をA4版10~20ページ程度の論文にまとめる。論文の書き方の参考書を参考にする。
卒業論文を作成することができる。
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
分野横断的能力創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

研究遂行能力研究発表能力卒業論文合計
総合評価割合403030100
基礎的能力105520
専門的能力30252580