情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 2M002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 明快入門C:林晴比古:SBクリエイティブ:978-4-7973-7326-4
担当教員 樫本 弘

到達目標

コンピュータプログラミングの導入教育としてC言語を学習する.プログラミング言語を学ぶ目的は,具体的な問題に対する解決方法として,数値計算ができるようになることである.以下の各項目の内容を理解し,機械工学科に関
する問題に対して解決できる能力を修得することを目標とする.
・ C言語のプログラムを実行するための手順を理解できる.
・ 定数と変数を説明できる.さらに,整数型,浮動小数点型,文字型を説明できる.
・ 演算子の種類や優先順位を理解し,プログラムを作成できる.
・ キーボードからのデータの入力とモニターへの結果の出力ができる.また,出力の書式を指定できる.
・ 条件判断を用いたプログラムを作成できる.
・ 繰り返し処理を用いたプログラムを作成できる.
・ ファイル操作を用いたプログラムを作成できる.(リダイレクト機能を含む)
・ 一次元配列を使ったプログラムを作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1標準以上のレベルに達したC言語のプログラムが作成でき,各種計算ができる.標準的なレベルのC言語のプログラムが作成できる.C言語のプログラムを作成できない.
評価項目2計算におけるアルゴリズムをよく理解し,プログラミングができる.アルゴリズムを理解し,プログラムを作成できる.基本的なアルゴリズムも理解できていない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報の活用と技術について理解するとともに,C言語によるプログラミングについての講義と演習を行う.また,高学年における各専門科目でのコンピュータ活用能力を身につける.演習を主体にして自主的に問題に取り組む習慣を養う.
授業の進め方・方法:
情報基盤センターの第2演習室(図書館1F)で行う.室内に設置の中間モニターを用い教師用端末の画面や書画カメラからの画像を示しながら解説するとともに,プログラミング演習も行う.
注意点:
課題の数は変更になる可能性がある.また,教科書は3年生でも継続使用する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方など 情報基盤センターの使用方法と講義の進め方について理解する.
2週 情報セキュリティについて K-SEC教材を用い,低学年向けの内容を理解する.
3週 C言語の基礎知識 C言語とは,プログラムの作成から実行まで,構造化プログラミングについて理解する.
4週 プログラミング事初め(1) 変数と型,変数名,四則演算などを理解する.
5週 プログラミング事初め(2) 変数と型,変数名,四則演算などを理解する.
6週 プログラミング事初め(3) 数学関数の使い方,フローチャートの読み方などを理解する.
7週 プログラミング事初め(4) 数学関数の使い方,フローチャートの読み方などを理解する.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 条件判断処理(1) if 文,関係演算子と論理演算子について理解する.
10週 条件判断処理(2) if 文,関係演算子と論理演算子について理解する.
11週 条件判断処理(3) if-else 文について理解する.
12週 条件判断処理(4) 多重分岐とネストについて理解する.
13週 条件判断処理(5) 多重分岐とネストについて理解する.
14週 条件判断処理(6) switch 文について理解する.
15週 テスト返却
16週
後期
3rdQ
1週 繰り返し処理(1) 3種類の繰り返し処理方法の違いついて理解する.
2週 繰り返し処理(2) while 文を用いた繰り返しについて理解する.
3週 繰り返し処理(3) do-while 文を用いた繰り返しについて理解する.
4週 繰り返し処理(4) for文を用いた繰り返しについて理解する.
5週 繰り返し処理(5) 繰り返し処理と変数の初期化について理解する.
6週 繰り返し処理(6) 無限ループとループのネストについて理解する.
7週 繰り返し処理(7) break 文とcontinue 文による処理について理解する.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ファイル操作(1) ファイルからの入力とデータの終了判断について理解する.
10週 ファイル操作(2) ファイルへの出力,複数のファイルのアクセスについて理解する.
11週 配列(1) 変数と配列の違いについて理解する.
12週 配列(2) 1次元配列の使い方について理解する.
13週 配列(3) 1次元配列の初期化等について理解する.
14週 配列(4) データの並び替えの計算方法について理解する.
15週 テスト返却
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。4
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。4
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。4
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4
定数と変数を説明できる。4
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4
条件判断プログラムを作成できる。4
繰り返し処理プログラムを作成できる。4
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力1000002030
専門的能力600000060
分野横断的能力100000010