情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 3M011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 やさしく学べるC言語入門[第2版]:皆本晃弥:サイエンス社:978-4-7819-1359-9
担当教員 樫本 弘

到達目標

C言語における次の項目について学習する.各項目の内容を理解し,到達することを目標とする.
・ ファイル操作を用いたプログラムを作成できる.(復習を含む)
・ 一次元配列を使ったプログラムを作成できる.(復習を含む)
・ 二次元配列を使ったプログラムを作成できる.
・ グローバル変数とローカル変数の違いが理解できる.
・ 関数間におけるデータのやりとりについて理解できる.
・ 数値計算に必要な関数を作成し,活用できる.
・ ポインタのしくみを理解できる.
また,最後には機械設計計算(主に歯車減速機)に関する課題に対して,プログラムを作成し,実際に問題解決できる
能力を養う.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語における配列について十分に理解しており,応用したプログラムが作成できる.C言語における配列について理解しており,プログラムが作成できる.C言語におけ配列について理解しておらず,プログラムも作成できない.
評価項目2C言語における関数やポインターについて十分に理解しており,応用したプログラムが作成できる.C言語における関数やポインターについて理解しており,プログラムが作成できる.C言語における関数やポインターについて理解しておらず,プログラムも作成できない.
評価項目3機械設計計算に関する課題について十分に理解しており,応用したプログラムが作成できる.機械設計計算に関する課題について理解しており,プログラムが作成できる.機械設計計算に関する課題について理解しておらず,プログラムも作成できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年生の「情報処理I」で学んだC言語のプログラミング基礎をもとに,より高度なプログラミング技法を学習する.また,高学年における各専門科目でのコンピュータ活用能力を身につける.演習を主体にして自主的に問題に取り組む習慣を養う.
授業の進め方・方法:
IT教育研究センターの第1演習室(IT教育研究センター)で行う.室内に設置の中間モニターを用い教師用端末の画面や書画カメラからの画像を示しながら解説するとともに,プログラミング演習も行う.
注意点:
課題の数は変更になる可能性がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 配列(1) 1次元配列(復習を含む)が理解できている.
2週 配列(2) 2次元配列や多次元配列について理解している.
3週 配列(3) ファイル操作と配列へのデータの入力について理解している.
4週 関数(1) 関数の形式とmain関数の関係について理解している.
5週 関数(2) 簡単な関数が作成でき,これを理解している.
6週 関数(3) ローカル変数とグローバル変数について理解している.
7週 関数(4) 値渡しと参照渡しについて理解している.
8週 中間試験
4thQ
9週 関数(5) アドレス演算子について理解している.
10週 ポインター(1) アドレスとその参照方法について理解している.
11週 ポインター(2) ポインタ変数の定義等を理解している.
12週 ポインター(3) 間接演算について理解している.
13週 応用プログラミング演習(1) 歯車減速機に関するプログラミングについて理解している.
14週 応用プログラミング演習(2) 歯車減速機に関するプログラミングについて理解している.
15週 応用プログラミング演習(3) 作成したプログラムとその結果について理解し,設計報告書を作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3
定数と変数を説明できる。3
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
条件判断プログラムを作成できる。3
繰り返し処理プログラムを作成できる。3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力1000002030
専門的能力600000060
分野横断的能力100000010