応用物理ⅡB

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 応用物理ⅡB
科目番号 4M019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 : 裳華房テキストシリーズ-物理学 振動・波動 : 小形正男 : 裳華房 : 978-4-7853-2088-1
担当教員 雑賀 洋平,大豆生田 利章

到達目標

□ 多自由度系における質点の運動方程式が書ける.
□ 運動方程式を解き, 規準モードを求めることができる.
□ フーリエ解析を用いて, 連続体の振動を解析することができる.
□ それらの知識を, 実際の現象に応用することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1単振動の運動方程式を導出し、解くことができる。単振動の運動方程式を解くことができる。単振動の運動方程式を解けない。
評価項目1自由度2の連成振動の運動方程式を解くことができ、規準振動を求めることができる。自由度2の連成振動の運動方程式を解くことができる。自由度2の連成振動の運動方程式を解けない。
評価項目3多自由度の連成振動の運動方程式を解くことができ、規準振動を求めることができる。多自由度の連成振動の運動方程式を解くことができる。多自由度の連成振動の運動方程式が解けない。
評価項目2連続体の運動方程式を解くことができ、フーリエ級数で表せる。連続体の運動方程式を解くことができる。連続体の運動方程式を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
大学の理工系学部低学年程度の線型の振動・波動現象に関する基本的な理論を学習する.
授業の進め方・方法:
座学
注意点:
1年次力学基礎、2年次物理、3年次応用物理Iの内容を前提とする。これらの学修が不十分な場合はきちんと復習をしておく。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 単振動 (1) 単振動の解
2週 単振動 (2) 重ね合わせの原理、ポテンシャル中の振動
3週 自由度2の振動 (1) 自由度2の系の複雑な運動、モード
4週 自由度2の振動 (2) 連成振動
5週 自由度2の振動 (3) 一般的なモードの求め方
6週 自由度2の振動 (4) うなり
7週 多自由度の振動 (1) 自由度3の連成振動
8週 中間試験
4thQ
9週 多自由度の振動 (2) 多自由度の系のモード
10週 多自由度の振動 (3) 分散関係
11週 連続体の振動 (1) 連続体の運動方程式
12週 連続体の振動 (2) 弦の振動のモード
13週 連続体の振動 (3) フーリエ級数
14週 連続体の振動 (4) フーリエ級数、自由度Nの系と連続体の関係
15週 定期試験
16週 補足事項

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理物理速度と加速度の概念を説明できる。3
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000