概要:
ものづくりの基本である各種機械加工法について学ぶ。一般に,どのような形状のものを,どの程度の精度でつくるかによって,それに合った経済的加工法が選択される。本授業では各種機械加工法についての理解を深め,つくろうとするものに対して適切な加工法の選択ができるようにすることを目標とする。
授業の進め方・方法:
夏学期と冬学期の2回に分けて非常勤講師による座学を基本とした集中講義を行う。授業時間内に小テストを実施し,授業内容の理解度(到達度)を確認する。 各々の集中講義の時間に実施する小テスト(各50点)の合計を100点とし,60点以上を合格とする。
注意点:
第1回目は加工性と鋳造溶接について講義する。機械工作法の教科書を予習しておくこと。
第2回目は塑性加工について講義する。機械工作法の教科書を予習しておくこと。
第3回目は切削と研削の理論を中心に授業を行う。機械工作法の教科書を復習しておくこと。
第4回目は物理的・化学的加工を中心に講義する。物理と電気化学の知識が必要である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 4 | |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 4 | |
溶接法を分類できる。 | 4 | |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | |
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。 | 4 | |
平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | |
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる。 | 4 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | |