現代社会B(0216)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代社会B(0216)
科目番号 0295 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械システムデザインコース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 松島隆弘(編)『哲学・倫理学概論』, 学術図書出版社, 2016./用語集「現代社会」編集委員会(編)『用語集現代社会+政治・経済』, 清水書院, 2018.
担当教員 高橋 要

到達目標

現代の社会における倫理的問題について、自分自身の考えを持ち、それを他人に説明できるようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域と時代による「倫理」の違いを理解し、それをもとに現代の倫理的問題を考えることができる地域と時代による「倫理」の違いを理解している地域と時代による「倫理」の違いを理解していない
評価項目2普遍的な倫理の意味を理解し、現代の倫理的問題に自分自身の見解を持つことができる普遍的な倫理の意味を理解している普遍的な倫理の意味を理解していない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 DP1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】「夏学期週2時間」
古代から受け継がれてきた「倫理」の考え方を学び、現代社会における倫理のあり方を主体的に考える力を身につける。
授業の進め方・方法:
倫理学において検討されてきた基礎的な知識を講義したあと、いくつかの倫理に関するテーマについて、各自が調べ考えてきたことを他人に説明し検討し合うことで考えを深める、というグループワークを行う。
到達度試験50%、グループワークでのレポート50%で評価し、総合評価は100点満点として60点以上を合格とする。
注意点:
授業で得た知識を基に、提起されたテーマについて自ら調べ主体的に考える姿勢、自分の考えた結果を正確に他人に伝える努力、他人と意見を交換して検討し合う協調、という積極的な態度が求められる。尚、自学自習の成果は宿題によって評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 「倫理」の意味と現代の倫理学における「倫理」の定義
東洋思想と西洋思想における「倫理」の違いを理解する
2週 グループワーク1 「偽善は善か悪か」 偽善をもとに倫理的結果主義と倫理的動機主義との理解を深める
3週 価値の種類と区分および倫理的価値 価値論における価値の種類分けおよび価値の区別をもとに「善」の意味を理解する
4週 グループワーク2 「アファーマティブ・アクションは公正か」 形式的平等と実質的平等との違いを理解し、自分の立ち位置を検討する
5週 倫理の根拠と応用倫理学 倫理意識の構造を理解し、現代の応用倫理学の目的・方法・対象・分野を理解する
6週 グループワーク3 「トロリー問題をどう考えるか」 功利主義の限界を理解し、二重結果論についての理解を深める
7週 グループワーク4 「生命倫理上の諸問題の調査と検討」 生命倫理学の原則を学び、それをもとに現在の生命倫理上の問題への理解を深める
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力50500000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000