応用物理ⅠB(1037)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用物理ⅠB(1037)
科目番号 0316 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械システムデザインコース 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 工業力学/鈴木 幸三、遊佐 周逸、 野沢 尚武/コロナ社
担当教員 黒沢 忠輝

到達目標

1.物体の運動が理解できる。
2.仕事、エネルギ、運動量が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物体の運動を求めることができる。物体の運動が理解できる。物体の運動が理解できない。
評価横目2仕事、エネルギ、運動量を求めることができる。仕事、エネルギ、運動量が理解できる。仕事、エネルギ、運動量が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 DP3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】夏学期週2時間
本科目では、基礎的な力学と運動に内容を絞って、ベクトルと微積分を用いて習得する。これは機械系の学生が学ぶ、材料力学、機械力学や流体力学、熱力学の学習に必須の基礎科目であり,2年生での基礎力学を発展させて機械工学の各専門科目に応用できるようにする。
授業の進め方・方法:
力学における自然物理法則を正しく理解し、解析する能力が求められるため,講義/演習/自己学習のサイクルで講義を進めていく。また数学的素養の向上と合わせて専門用語の英語表記など英語力向上のための課題や演習を導入する。
到達度試験80%、課題など20%として評価を行い、総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
電卓を準備すること。
微分積分学を駆使するため,必要に応じて微積の教科書を持ち込んでもよい。
演習・課題を自力で取り組むこと。課題は必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 運動方程式、運動の3法則 運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。
運動の法則について説明できる。
2週 回転運動方程式 平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。
3週 仕事、エネルギ、エネルギ保存則
仕事の意味を理解し、計算できる。
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。
動力の意味を理解し、計算できる。
万有引力の法則から物体間に働く万有引力を求めることができる。
4週 運動量と力積、運動量保存則 運動量および運動量保存の法則を説明できる。
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。
5週 角運動量、角運動量保存則 力のモーメントを求めることができる。
角運動量を求めることができる。
角運動量保存則について理解し、様々な物理量の計算に利用できる。
6週 向心衝突 物体が衝突する際に生じる現象を説明できる。
7週 偏心衝突
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。
8週 到達度試験
2ndQ
9週 答案返却とまとめ
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3前1
慣性の法則について説明できる。3前1
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3前1
運動の法則について説明できる。3前3
運動方程式を用いた計算ができる。3前1
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3前1
仕事と仕事率に関する計算ができる。3前3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3前3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3前4
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3前3,前4
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前4,前5
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3前3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3前2
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.3前7
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前7
力のモーメントを求めることができる。3前5
角運動量を求めることができる。3前5
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3前5
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3前2
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4前1
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4前1,前2
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4前1,前2
仕事の意味を理解し、計算できる。4前2
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4前3
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4前3
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4前3
動力の意味を理解し、計算できる。4前7
物体が衝突するさいに生じる現象を説明できる。4前5
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4前4,前5
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4前2
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4前2,前7

評価割合

到達度試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000