機械材料学ⅠB(1088)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械材料学ⅠB(1088)
科目番号 0319 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械システムデザインコース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 よくわかる材料学/宮川大海ほか /森北出版
担当教員 古谷 一幸

到達目標

機械材料としての金属材料を基礎から学び,性質・特性を理解し,設計条件を満足する材料の選択ができるようになること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械材料としての金属材料を基礎から学び,性質・特性を理解し,設計条件を満足する材料の選択ができる。機械材料としての金属材料を基礎から学び,性質・特性を理解している。機械材料としての金属材料の性質・特性を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 DP2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 DP3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械システムに使用する材料は,システムの寸法や形状だけでなく,機械システムの性能にも多大な影響を与える.適切な材料の選択が,高精度・高性能な機械システムを製作するためには必要不可欠である.従って,本講義は,機械工学を専攻する学生にとって重要な科目で必修得科目である.本講義は学習教育目標の『得意とする専門分野の知識と技術の修得』を目指している.具体的には,金属材料の一般的な性質,冶金的特性,機械的特性,熱処理,鉄鋼材料,非鉄材料について学び,材料の適切な選択ができることを目標とする.
授業の進め方・方法:
機械材料学ⅠAからの続編的位置付けであり、鋳鉄,特殊鋼,熱処理,非鉄材料の特性や用途について学ぶ.週2時間の講義で7回実施する.理解度を確認するためレポート等を課す場合がある.学期末に到達度試験を1回実施する.
注意点:
本科目は必修得科目である.その旨十分に留意しながら授業に臨むこと.化学や物理学の基礎知識は材料を理解する上で必須であることから,関連科目と連動しながら学習すること.
自学自習は到達度試験(または小テスト)にて評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄鋼の分類
Fe-C系平衡状態図と炭素鋼の組織
鉄鋼の製法を説明できる。
Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる。
2週 Fe-C系平衡状態図
炭素鋼における変態と組織
Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる。
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。
3週 鋼の熱処理のポイント
オーステナイトの連続冷却変態
鋼の熱処理のポイントとオーステナイトの連続冷却変態を説明できる。
4週 共析炭素鋼の連続冷却変態図
共析炭素鋼の連続冷却変態と冷却速度
共析炭素鋼の連続冷却変態図と共析炭素鋼の連続冷却変態と冷却速度を説明できる。
5週 鋼における各種熱処理と関連事項
各種熱処理の位置付け
鋼における各種熱処理と関連事項と各種熱処理の位置付けを説明できる。
6週 焼き鈍し及び焼ならし、焼入れ 焼きなましの目的と操作を説明できる。
焼きならしの目的と操作を説明できる。
焼入れの目的と操作を説明できる。
7週 焼戻し
表面硬化処理
焼戻しの目的と操作を説明できる。
表面硬化処理について説明できる。
8週 到達度試験 60点以上。
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料鉄鋼の製法を説明できる。4後1
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4後2
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。4後1,後2
焼きなましの目的と操作を説明できる。4後6
焼きならしの目的と操作を説明できる。4後6
焼入れの目的と操作を説明できる。4後6
焼戻しの目的と操作を説明できる。4後7

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000