概要:
電気・電子工学の各分野における応用的な実験を行うことで,講義で得た知識を深め,さらに発展させる能力を養う。また,技術者として必要な理論的解析能力および大局的な思考力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
クラスを10班に分けて1テーマ1班で行う。2テーマ毎を目安に実験指導日を設け,当該テーマの実験指導および評価を行う。また,評価は各テーマで実験の態度10%(個人の実験態度,チームワーク),実験の理解度・達成度20%(予習・事前の準備,製作物の完成度。ただし,評価方法は実験テーマ毎に異なるので,詳細については担当教員の説明を受けること),報告書70%(体裁,結果の分析,考察,提出期限の厳守)で行い,全テーマの評価点から総合的に判断したものを本科目の評価点とする。合格点は60点以上である。
注意点:
関数電卓,テスター,工具,グラフ用紙,定規の他,担当教員の指示による用具を用意する。
実験の円滑な実施のための事前学習,および実験後の報告書作成と作成に関する調査等をしっかりと行うこと。
一部のテーマについては、遠隔授業に対応可能であるが、原則として対面で行う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
説明日 |
各テーマにおいて、どのような電気諸量の測定が必要か理解できる。
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2週 |
送電線路特性の測定 |
模擬送電線を使用して送電線路の回路定数および特性を測定し,これを利用して電力円線図を描くことができる。
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3週 |
制御工学実験 |
PID制御を通して安定解析法および制御系設計方法を理解する。
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4週 |
レポート指導 |
報告書の体裁および内容について指導を受け、報告書の作成方法を習得し、当該テーマの理解を深める。
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5週 |
真空蒸着によるCuの薄膜作製 |
Cuの真空蒸着膜を作製し,その電気的特性を測定する。実験を通して油回転ポンプとターボ分子ポンプの動作原理および取扱い方を理解する。
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6週 |
三相同期発電機の並行運転 |
三相同期発電機の母線投入条件を理解する。負荷分担実験を通して,発電機入力および力率調整を行うことができる。
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7週 |
レポート指導 |
報告書の体裁および内容について指導を受け、報告書の作成方法を習得し、当該テーマの理解を深める。
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8週 |
PWMインバータ |
PWMインバータの動作原理およびその基本特性を理解する。高調波解析を行うことができる。
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2ndQ |
9週 |
アクティブフィルタの実験 |
演算増幅器を使用した二次伝達関数を持つフィルタを形成し,アクティブフィルタの原理と特性を理解する。
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10週 |
レポート指導 |
報告書の体裁および内容について指導を受け、報告書の作成方法を習得し、当該テーマの理解を深める。
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11週 |
各種信号の周波数スペクトルの解析 |
方形波やインパルスをはじめ各種波形および変調波の周波数スペクトルを解析し,スペクトルが理論通りであることを理解する。また,実際の放送や携帯電話のスペクトルを観察し,理解する。
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12週 |
ディジタル回路シミュレーション |
ディジタル回路についての理解を深めるとともに,回路シミュレータを使用したディジタル回路設計方法を理解する。
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13週 |
ディジタルフィルタを用いた信号処理 |
ディジタル信号処理技術の基礎について理解することを目的とし、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)の原理および使い方を習熟する。また、DSPボードを用いたディジタルフィルタの設計法と実装法について習得する。
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14週 |
レポート指導 |
報告書の体裁および内容について指導を受け、報告書の作成方法を習得し、当該テーマの理解を深める。
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15週 |
レポート指導 |
報告書の体裁および内容について指導を受け、報告書の作成方法を習得し、当該テーマの理解を深める。また、学期内の報告書提出を完了させる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。 | 4 | 前1 |
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。 | 4 | |
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 4 | 前9,前11 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 4 | 前1,前4,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | |
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | |
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | |
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。 | 4 | |
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。 | 4 | 前9,前11 |
共振について、実験結果を考察できる。 | 4 | 前9,前11 |
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。 | 4 | 前9,前12 |
論理回路の動作について実験結果を考察できる。 | 4 | 前9,前12 |
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 4 | |
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 4 | |
ディジタルICの使用方法を習得する。 | 4 | 前9 |