到達目標
1. 電池の原理と電気分解の生成物とその量的関係を説明できる。
2. 物質の状態変化とエネルギー、分子間力の関係を説明できる。
3. 気体に関する性質、法則の説明ができる。
4. 有機化合物の分類ができ炭化水素の構造、性質、反応を説明できる。
5. 酸素を含む有機化合物の構造と性質を説明できる。
6.芳香族化合物の構造、反応性がわかる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 電池、電気分解の原理を理解し化学量論的な計算ができる | 電池の原理、電気分解の生成物が説明できる | 電池の原理、電気分解の生成物を説明できない |
評価項目2 | 物質の状態とエネルギー、分子間力の関係を理解し気液平衡と状態図の説明ができる | 物質の状態とエネルギー、分子間力の関係を説明できる | 物質の状態とエネルギー、分子間力の関係を説明できない |
評価項目3 | 気体の性質を理解し、気体の状態方程式を使った計算ができる | ボイル・シャルルの法則を説明できる | 気体の性質を説明できない |
評価項目4 | 炭化水素の分類ができ、その構造、反応、性質を説明できる
| 有機化合物の分類ができ、炭素数が6までの炭化水素の命名ができる
| 有機化合物の特徴を説明できない
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評価項目5 | 酸素を含む有機化合物がどのような反応するか説明できる
| 酸素を含む有機化合物の分類と性質が説明できる
| 酸素を含む有機化合物の性質を説明できない
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評価項目6 | 芳香族化合物の特徴とどのような反応をするか説明できる
| 芳香族化合物の性質が説明できる
| 芳香族化合物の特徴を説明できない
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
化学の基本的な概念, 原理, 法則等を理解すると同時に, 自然の事物や現象および実験過程を観察することで, 物質の化学的性質を理解し自然科学の基本的知識を修得する。
授業の進め方・方法:
講義および実験を併用し行う。 実験レポートの提出を義務づける。必要に応じて適宜小テストを実施する。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は50点である。
前期末と学年末の成績はそれぞれの中間と期末の試験結果を75%、小テスト、レポート、演習の結果を25%で評価する。
学年総合評価=(前期末成績+後期末成績)/2
[講義を受ける前] 化学Ⅰの内容を確実に理解しておくこと。
[講義を受けた後] 講義ノートを必ず書くこと.無機化合物,有機化合物について系統だてて理解すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
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2週 |
1.酸化還元反応,イオン化傾向,電池と電気分解 (1) 酸化剤・還元剤 |
酸化剤・還元剤の働きを電子の授受で理解できる。
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3週 |
(2) 酸化還元反応 |
酸化剤・還元剤の半反応から酸化還元反応を組み立てることができる。
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4週 |
(3) イオン化傾向 |
金属のイオン化傾向が理解できる
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5週 |
(4) 電池 |
電池の原理が理解できる。
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6週 |
(5) 実用電池 |
実用電池の構成や電極での反応が理解できる。
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7週 |
(6) 電気分解の原理 |
電気分解の原理が理解できる。
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8週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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2ndQ |
9週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答
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10週 |
(7) 電気分解における反応 |
電気分解の具体的な反応式を書くことができる。
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11週 |
(8) 電気分解の量的関係 |
電気分解の生成物とその量的関係が理解できる。
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12週 |
2.物質の状態 (1) 物質の三態 |
状態変化とエネルギー、分子間力の関係が理解できる。
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13週 |
(2) 気体液体間の状態変化 |
気液平衡と蒸気圧の関係、状態図が理解できる。
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14週 |
3.気体の性質 (1) ボイル・シャルルの法則 |
ボイル・シャルルの法則が理解できる。
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15週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答,授業アンケート
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後期 |
3rdQ |
1週 |
(2) 気体の状態方程式 |
気体の状態方程式を使った計算ができる。
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2週 |
(3) 混合気体 |
分圧の法則に基づいた計算ができる。
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3週 |
4.有機化合物の特徴と炭化水素 (1) 有機化合物の特徴と分類 |
有機化合物の特徴を,炭素の結合から説明できる。 炭化水素の分類ができる。
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4週 |
(2) 有機化合物の官能基による分類 |
有機化合物を官能基によって分類できる。
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5週 |
(3) 有機化合物の表し方と異性体 |
有機化合物の表記の方法がわかる。 異性体について説明することができる。
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6週 |
(4) 有機化合物の構造式の決定 |
元素分析から化合物の組成式を導くことができる。
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7週 |
(5) 有機化合物の構造式の決定 |
元素分析から化合物の組成式を導くことができる。
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8週 |
到達度試験(後期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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4thQ |
9週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答
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10週 |
(6) 飽和炭化水素 |
アルカンの構造、性質、反応が理解できる。
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11週 |
(7) 不飽和炭化水素 |
アルケン、アルキンの構造、性質、反応が理解できる。
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12週 |
5.酸素を含む有機化合物 (1) アルコールとエーテル |
アルコール、エーテルの構造と性質が理解できる。
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13週 |
(2) アルデヒドとケトン |
アルデヒド、ケトンの構造と性質が理解できる。
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14週 |
(3) カルボン酸とエステル |
カルボン酸、エステルの構造と性質が理解できる。
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15週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答,授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 2 | |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 2 | |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 2 | |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 2 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 2 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 2 | |
酸化還元反応について説明できる。 | 2 | |
イオン化傾向について説明できる。 | 2 | |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 2 | |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 2 | |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 2 | |
一次電池の種類を説明できる。 | 2 | |
二次電池の種類を説明できる。 | 2 | |
電気分解反応を説明できる。 | 2 | |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 2 | |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 2 | |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 2 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 2 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 2 | |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 2 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 100 |
基礎的能力 | 75 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |