到達目標
エンジニア(工学研究者、技術者)として必要とされる専門家の職業倫理について,(1)過去におけるトラブル事例,参考にすべき事例の特徴を理解すること,(2)学協会の倫理綱領,企業等の行動規範ついて,その基礎的な特徴を理解する.(3)新たな技術が登場した場合に発生する「倫理的配慮」について,その基礎的事項を理解する.また、汎用的四技能(課題設定・習得収集・分析・発表)のうち、本科目では、主体で広い視野から社会的テーマを見つけられるか(課題設定)、必要となる情報を主体的に収集できるか(習得収集)、グループワークを通して、独自性のある分析ができるか(分析)、聞く側を意識して、説得的な資料提示およびプレゼンテーションを行うことができるか(発表)、などを到達目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目標(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 過去におけるトラブル事例等および学協会・企業等の倫理綱領・行動規範について十分に理解している | 過去におけるトラブル事例等および学協会・企業等の倫理綱領・行動規範についてだいたい理解している | 過去におけるトラブル事例等および学協会・企業等の倫理綱領・行動規範について最低限の知識を持っている | 過去におけるトラブル事例も、倫理綱領・行動規範についての知識も6割未満である |
評価項目2 | 新たな技術が登場した場合に発生する「倫理的配慮」について,その基礎的事項を十分に理解している | 新たな技術が登場した場合に発生する「倫理的配慮」について,その基礎的事項を理解している | 新たな技術が登場した場合に発生する「倫理的配慮」について,その基礎的事項を辛うじて理解している | 新たな技術が登場した場合に発生する「倫理的配慮」について,その基礎的事項を理解していない |
評価項目3 | 汎用的四技能において、主体的に課題設定ができ、独自の分析を加え、説得的な発表が十分に行える | 汎用的四技能において、主体的に課題設定ができ、独自の分析を加え、説得的な発表がある程度は行える | 汎用的四技能において、主体的に課題設定ができ、独自の分析を加え、説得的な発表が辛うじて行える | 汎用的四技能において、主体的に課題設定、説得的な発表ができていない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
科学技術が社会・経済に大きな影響を果たすようになり,研究活動に対して大きな期待がよせられている.こうした中で,工学研究者には,確かな工学的基礎知識と高い職業的倫理観が求められるようになった.本講義では,職業的倫理観を高めるために,(1)過去の事例の検討(知ること),(2)技術者倫理の原則を検討(理解すること), (3)技術者と企業の関わりを検討(身につけること),という3側面から取り扱う
授業の進め方・方法:
(1)座学形式で工学倫理の概要を学ぶ.(2)受講生がグループを作り,教科書をグループ学習し,授業中に発表する.(3)与えられた課題についてグループディスカッション,あるいはクラス全体でのディスカッションを行う.※この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として、グループ発表の準備等、各自予習・復習に取り組むこと。
注意点:
本科目は人文社会系基礎科目の履修を前提とした人文社会系応用科目の1つである.すなわち,これまでに学んできた人社会系科目の科目履修が前提である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
イントロダクション |
本講義の目標について理解する.
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2週 |
知ること編 過去の事例分析(1) |
事故原因と再発防止策について理解する.
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3週 |
過去の事例分析(2) |
事故原因の背景にある「論理」について理解する.
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4週 |
学び取る編 グループ学習(1) |
学生プレゼンを通して, 工学倫理の目的を理解する.
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5週 |
グループ学習(2) |
「技術者」,「技術業」の特徴について理解する.
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6週 |
グループ学習(3) |
技術者の責任ある行動に関する基礎知識を理解する.
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7週 |
グループ学習(4) |
技術者を取り巻く,法律的,制度的サポートについて理解する.
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8週 |
グループ学習(5) |
事故事例などを調べ,その原因,再発防止策を学ぶ.
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4thQ |
9週 |
グループ学習(6) |
事故事例を学ぶ(その2)
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10週 |
グループ学習(7) |
学協会の倫理綱領の特徴について理解する.
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11週 |
グループ学習(8) |
企業の行動規範の特徴について理解する.
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12週 |
知ること編 過去の事例分析(3) |
自分たちの専門領域における事例を調査・分析する.
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13週 |
過去の事例分析(4)
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自分たちの専門領域における事例を調査・分析する.
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14週 |
総合討論 |
工学倫理の役割と限界について理解する.
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | レポート等 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 20 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 20 | 20 | 80 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |