概要:
第1四半期では、力学4の単振動と万有引力について学習する。第2四半期で熱統計力学、第3四半期から波動力学を学習し、第4四半期の末には電磁気学の初歩について触れる。熱は粒子、波は媒質、電気は電荷が主人公であるが、それぞれを擬人化するなどして力学的に考える手法を身に着けることを目指す。また、アースサイエンスおよびライフサイエンスについても学習する。
授業の進め方・方法:
授業: 90分の授業時間内において、前半は教員による一斉講義、後半は市販問題集を題材とする班別活動と学生相互の模擬授業を行う。後半をより円滑で有意義な時間とするため、授業開始後5分間の教科書精読を義務付けている。また、模擬授業の「型」を身に付けさせるため、学習支援サイトの解説動画を事前に視聴するよう義務付けている。近い将来、前半の一斉講義を撤廃して反転授業に移行する可能性があるため、学習の軸足を予習に置いておきたい。
課題: 系統化された知識の定着を図るため「メモリーツリー」の作成を課している。学期毎に概ね2つ、年間で8つの提出を求める。
試験: 教師と学生間の密室化を避けるため授業者と評価者は異なるべきという考え方がある。この考え方に則り、定期試験の問題は教員オリジナル作成問題を排除して市販の高校用問題集から出題する。なお、図や問題ストーリーはそのままだが数値や問い掛け文言は変更している。
注意点:
評価: 評価点はどの時点でも学生自身で計算できる。具体的な計算式は物理の学習支援サイト(以下のURL)に記載しているのでイベント毎に計算しておくこと。
https://sites.google.com/s.akashi.ac.jp/physics/
追試: 定期試験ごとの再試験は行わない。
欠席: 合格の対象としない欠席条件(割合) は 1/3以上の欠課。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
単振動の6つの公式(p151-p154) |
170,172が解説できる。 「6つの公式」のお話ができる。
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2週 |
バネ振り子(p155-p157) |
173,175,177が解説できる。 「6つの公式」のお話ができる。
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3週 |
単振り子(p158-p159) |
179,180が解説できる。 「6つの公式」のお話ができる。
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4週 |
ケプラーの法則と万有引力(p160-p163) |
189,191が解説できる。 「泣ける!?」の3つのお話ができる。
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5週 |
重力と人工衛星(p164-p165) |
192,194,195が解説できる。 「凡人と天才のちがい」のお話ができる。
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6週 |
万有引力による位置エネルギー(p166-p170) |
196,197,198が解説できる。 「凡人と天才のちがい」のお話ができる。
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7週 |
地学1、地学2 |
アースサイエンスに関するいくつかのトピックスについて理解し、解説できる。
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8週 |
中間試験 |
8割以上正答できる。
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2ndQ |
9週 |
温度と熱(p186-p195) |
問題集の207,211,214が解説できる。 [J/K], [J/g・K], [J/g]の違いのお話ができる。
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10週 |
比熱の実験 |
安全に実験し、時間内に報告書を提出できる。
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11週 |
気体の法則(p196-p201) |
228,229,230,231が解説できる。 「大気圧の3つのお話(1年次復習)」ができる。
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12週 |
気体分子運動論(p202-p206) |
238が解説できる。 「な、なんと温度計で運動Eが測れる!」のお話ができる。
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13週 |
熱力学第一法則(p207-p212) |
241,242が解説できる。 「な、なんと温度計で運動Eが測れる!」のお話ができる。
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14週 |
p-Vグラフとモル比熱(p213-p217) |
243,244,249が解説できる。 「4つの発明」のお話ができる。
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15週 |
熱機関(p218-p225)と生物1、生物2 |
熱力学の基本問題を解くことができる。 「4つの発明」のお話ができる。
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16週 |
期末試験 |
8割以上正答できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
波の性質(p6-p12) |
問題集259,260,261が解説できる。 「12の公式」のお話ができる。
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2週 |
正弦波の式(p16-p22) |
問題集273,274,275が解説できる。 「12の公式」のお話ができる。
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3週 |
重ね合わせの原理と反射(p24-p29) |
問題集263,266,267が解説できる。 「かめはめ波」のお話ができる。
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4週 |
波の干渉、屈折、回折(p30-p36) |
問題集278,279,281が解説できる。 「曲がる、とは?」のお話ができる。
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5週 |
音の性質(p39-p45) |
問題集288,289,290が解説できる。 「深夜徘徊族撃退」のお話ができる。
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6週 |
発音体の振動と共鳴・共振(p46-p53) |
問題集294,299,300が解説できる。 「3億円と3千円のバイオリン」のお話ができる。
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7週 |
ドップラー効果(p54-p60) |
問題集307,309,310,312が解説できる。
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8週 |
中間試験 |
8割以上正答できる。
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4thQ |
9週 |
光の性質(p62-p71) |
問題集317,318が解説できる。 「子供はなぜ溺れるか」のお話ができる。
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10週 |
レンズ(p72-p77) |
問題集326,327,328が解説できる。 「大きなミツバチ」のお話ができる。
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11週 |
光の干渉と屈折(p85-p89) |
問題集337,338が解説できる。 「二項定理」のお話ができる。
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12週 |
薄膜とニュートンリング(p90-p93) |
問題集341,342が解説できる。 「リングの中央は暗い」のお話ができる。
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13週 |
電場(p106-p116) |
問題集351,349,353が解説できる。 「重力場」のお話ができる。
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14週 |
電位(p117-128) |
問題集355,358,359が解説できる。 「1.5ボルトの乾電池、とは?」のお話ができる。
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15週 |
CBT(Computer Based Testing) |
パソコンでのテストに慣れ、受検することができる。
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16週 |
期末試験 |
8割以上正答できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 2 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 2 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 1 | |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 1 | |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 1 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 2 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |