サイエンスⅢA

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 サイエンスⅢA
科目番号 0052 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 前期:「総合物理2」数研出版 「リードα 物理基礎・物理」数研出版  後期:中山正敏「基礎力学」裳華房
担当教員 小笠原 弘道,小野 慎司

到達目標

(1) コンデンサーと直流回路が理解できる.
(2) 交流回路と電磁波に関する計算問題を解くことができる.
(3) 微積分による取り扱い(計算・説明)を含む,力学の基本法則に基づいた力と運動の取り扱い(適用・説明)ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 コンデンサーと回路と電磁波に関する応用的な計算問題を解くことができる.コンデンサーと回路と電磁波に関する基本的な計算問題を解くことができる.コンデンサーと回路と電磁波に関する計算問題を解くことができない.
評価項目2力学の基本法則に基づいた力と運動の的確な取り扱いができる.力学の基本法則に基づいた力と運動の取り扱いができる.力学の基本法則に基づいた力と運動の取り扱いができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (G) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 前期には主として電磁気に関する分野を学習する(担当:小野).
 後期には微積分を用いた力学について学習する(担当:小笠原).
授業の進め方・方法:
 授業は講義形式で行い,その中で演習課題や小テストも課す.
注意点:
 毎回の授業に対して予習・復習および問題演習を行うこと.
 任意提出課題などにより加点を行うことがあり,受講態度などにより減点を行うことがある.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンデンサーの電気容量とコンデンサーと誘電体(p129-p135) 問題集332,334,335が解説できる.
2週 コンデンサーの接続とコンデンサーに蓄えられるエネルギー(p136-p140) 問題集336,337,342が解説できる.
3週 オームの法則(p142-p147) 問題集357(1)~(4)が解説できる.
4週 ジュール熱と電力量と電力と直流回路(p148-p153) 問題集351,354,356が解説できる.
5週 キルヒホッフの法則と電池とホイートストンブリッジ(p156-p159) 問題集360,363,365が解説できる.
6週 起電力の測定と非直線抵抗とコンデンサーを含む直流回路(p160-p163) 問題集367,368,369が解説できる.
7週 半導体とトランジスター(p164-p167) 問題集370,371が解説できる.
8週 中間試験 8割を正答できる.
2ndQ
9週 電流と磁場(p172-p179) 問題集377,379,380が解説できる.
10週 電流が磁場から受ける力(p180-p190) 問題集381,384,385が解説できる.
11週 電磁誘導とローレンツ力(p192-p199) 問題集393,395,398が解説できる.
12週 渦電流と自己誘導と相互誘導(p200-p205) 問題集399,400,402が解説できる.
13週 交流の発生(p206-p210) 問題集409,410,412が解説できる.
14週 交流回路(p211-p224) 問題集413,414,415が解説できる.
15週 共振と電磁波(p225-p232) 問題集416,417,418が解説できる.
16週 期末試験 8割を正答できる.
後期
3rdQ
1週 位置・速度・加速度 質点の運動を微積分に基づいて記述できる.
2週 位置・速度・加速度 質点の運動を微積分に基づいて記述できる.
3週 運動の法則 運動の法則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
4週 運動の法則 運動の法則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
5週 仕事と力学的エネルギー 仕事と力学的エネルギーおよびその保存則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
6週 仕事と力学的エネルギー 仕事と力学的エネルギーおよびその保存則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
7週 仕事と力学的エネルギー 仕事と力学的エネルギーおよびその保存則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 力積と運動量 力積と運動量の関係や運動量保存則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
10週 力積と運動量 力積と運動量の関係や運動量保存則について説明でき,それらを具体的な問題に適用できる.
11週 振動 振動を取り扱うための代表的な手法を理解し,具体的な問題に適用できる.
12週 振動 振動を取り扱うための代表的な手法を理解し,具体的な問題に適用できる.
13週 振動 振動を取り扱うための代表的な手法を理解し,具体的な問題に適用できる.
14週 流体の力学 本科目の第3四半期に学習した内容を流体に適用できる.
15週 流体の力学 本科目の第3四半期に学習した内容を流体に適用できる.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。2
社会における技術者の役割と責任を説明できる。1
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。1
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験演習課題・小テスト合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000