生産管理工学

科目基礎情報

学校 明石工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生産管理工学
科目番号 0121 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 冨士明良生産管理工学~理論と実際~(東京電機大学出版局)
担当教員 木村 真晃

到達目標

経営に関係した工学的な下記の基本事項を学習し理解する.
(1)生産管理と品質管理
(2)統計処理法を用いて品質データの解析
(3)工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権等の基礎
(4)リサイクルを含めた環境問題やISOについて理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生産管理と品質管理 生産管理と品質管理について十分理解出来ている 生産管理と品質管理 生産管理と品質管理について理解出来ている生産管理と品質管理生産管理と品質管理について理解出来ていない
統計処理法を用いて品質データの解析 品質データの解析生産管理と品質管理について十分理解出来ている品質データの解析生産管理と品質管理について理解出来ている品質データの解析生産管理と品質管理生産管理と品質管理について理解出来ていない
工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権生産管理と品質管理について十分理解出来ている工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権生産管理と品質管理について理解出来ている工場運営に必要な基礎的知識,知的財産権生産管理と品質管理生産管理と品質管理について理解出来ていない
リサイクルを含めた環境問題やISOリサイクルを含めた環境問題やISO生産管理と品質管理について十分理解出来ているリサイクルを含めた環境問題やISO生産管理と品質管理について理解出来ているリサイクルを含めた環境問題やISO生産管理と品質管理生産管理と品質管理について理解出来ていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (H) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 生産活動に携わる技術者にとって基礎的な生産管理や品質管理技術,ならびにそれらを達成するために必要な統計処理の方法について概説する.また,今世紀の工場経営等において重要となる知的財産権の基礎,リサイクル等を含めた環境問題からISOについても解説し,それらの理解を深めることで幅広いものの考え方の基礎を習得する.
授業の進め方・方法:
講義形式を中心にして,演習,課題を実施する.
授業担当:木村真晃(連絡員:加藤隆弘)
注意点:
受講にあたっては, 事前にテキストを読み, 内容を十分に理解し, 不明点を講義中に質問できるように準備しておくこと.
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生産管理と品質管理の基礎と意味付け 生産管理と品質管理の基礎と意味付けについて習得
2週 生産と品質Ⅰ
歴史,生産管理と品質管理,管理のサイクル
生産管理の歴史,生産管理と品質管理,管理のサイクルについて習得
3週 生産と品質Ⅱ
QC7つ道具,新QC7つ道具
QC7つ道具,新QC7つ道具について習得
4週 統計的処理Ⅰ
基礎,用語,各種分部
統計的処理についての基礎,用語,各種分部の習得
5週 統計的処理Ⅱ
検定と推定,散布図
検定と推定,散布図について習得
6週 統計的処理Ⅲ
管理図,検査方法,分散分析,実験計画法の基礎
統計的処理Ⅲ
管理図,検査方法,分散分析,実験計画法の基礎について習得
7週 工場運営Ⅰ
会社の基礎,作業管理,設備・運搬管理
会社の基礎,作業管理,設備・運搬管理について習得
8週 中間試験
2ndQ
9週 工場運営Ⅱ
工場会計(基礎,損益分岐点,購買管理,減価償却)
工場運営Ⅱ
工場会計の基礎,損益分岐点,購買管理,減価償却について習得
10週 工場運営Ⅲ
人事管理,安全管理
人事管理,安全管理について習得
11週 知的財産権等Ⅰ
知的財産権,工業所有権,特許,他
知的財産権,工業所有権,特許等について習得
12週 知的財産権等Ⅱ
製造物責任法,TPM
製造物責任法,TPMについて習得
13週 知的財産権等Ⅲ
ISO,リサイクル
ISO,リサイクルについて習得
14週 特性要因図発表Ⅰ
特性要因図について習得
15週 特性要因図発表Ⅰ
特性要因図について習得
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。4
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。4
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。4
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。4
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。4
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。4
合成関数の導関数を求めることができる。4
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。4
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。4
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。4
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。4
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。4
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。4
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。4
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。4
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。4
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。4
自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。4
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。4
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。4
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。4
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。4
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。4
物体に作用する力を図示することができる。4
力の合成と分解をすることができる。4
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。4
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。4
慣性の法則について説明できる。4
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。4
運動の法則について説明できる。4
運動方程式を用いた計算ができる。4
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。4
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。4
最大摩擦力に関する計算ができる。4
動摩擦力に関する計算ができる。4
仕事と仕事率に関する計算ができる。4
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。4
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。4
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。4
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。4
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。4
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。4
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。4
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。4
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.4
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。4
力のモーメントを求めることができる。4
角運動量を求めることができる。4
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。4
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。4
重心に関する計算ができる。4
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。4
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。4
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。4
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。4
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。4
仕事の意味を理解し、計算できる。4
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4
動力の意味を理解し、計算できる。4
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前15
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3

評価割合

試験演習課題出席・学習状況態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合353530000100
基礎的能力0000000
専門的能力353530000100
分野横断的能力0000000