到達目標
原子量、分子量、式量を理解し、それを用いた計算が自在にできる。物質量を用いて、質量、粒子数、気体の体積、圧力および温度を自在に計算できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 原子量、分子量、式量を理解し、それを用いた計算が自在にできる。 | 原子量、分子量、式量を理解し、それを用いた計算法を理解している。 | 原子量、分子量、式量を理解していない。それを用いた計算が理解できない。 |
評価項目2 | 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。 | 化学反応を反応物、生成物、係数を理解している。化学反応を用いた化学量論的計算を理解している。 | 化学反応を反応物、生成物、係数を理解できない。化学反応を用いた化学量論的な計算が理解できない。 |
評価項目3 | 物質量の概念を理解し、質量、粒子数を計算できる。ボイル・シャルルの法則、気体の状態方程式を理解し、気体の体積、圧力および温度を自在に計算できる。 | 質量の概念を理解し、質量、粒子数を計算法を理解している。ボイル・シャルルの法則、気体の状態方程式を理解している。気体の体積、圧力および温度の計算法を理解している。 | 物質量の概念を理解できない。物質量を用いて質量、粒子数を計算ができない。ボイル・シャルルの法則、気体の状態方程式を理解できない。気体の体積、圧力および温度の計算法を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
高等学校学習指導要領化学基礎の教科書に準じて、主に座学で授業を進める。単元ごとに教科書傍用の問題集(アクセス化学基礎、アクセス化学)を宿題として自宅で復習を促す。また、実験を取り入れて授業で勉強した事象を確認させる。
授業の進め方・方法:
試験: 後期中間・後期末試験を計2回実施する。また随時プリントを配布し、記入の上、提出を求める。
実験:実験前に必ず予習すること。服装、実験態度、後片づけ等が指示通りでなかった場合は減点する。
出席: 特別な事由がなく、授業に欠席しないこと。正規または任意の連絡無しに欠席遅刻等があった場合は減点する。
ポートフォリオ: 授業中に指示された宿題、課題、実験レポートの提出等で確認する。
態度: 授業への集中度が著しく低い場合および実験授業時の規律違反は,総合点より大きく減点する。
その他: 授業の取り組みや授業内容の理解度などを総合的に評価し決定する。
注意点:
学習上の留意点
・自然の事物・現象に関することを題材にして,基本的な概念,原理,法則を理解するよう務めること。
・欠席や遅刻,従業への集中度が著しく低い場合および実験授業時の規律違反は,総合点より大きく減点する。
・学習事項の練習問題などを適宜課題とする。また,既習事項の確認のため小テストを課すことがある。
・提出物やその他課題についてはそれぞれの指示に従い,提出期限を厳守すること。
・授業中に他人に危害を加える、授業の妨害を行う、授業を怠けるなど倫理的に著しくはずれた行為をした場合は単位を習得できない。
学習上の助言
・教科書や副教材などを用いて,復習を中心とした自学自習を行なうこと。
・自学自習の際,高校生向け学習参考書全般が参考となるので各自利用すること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
原子量・分子量・式量 |
原子の相対質量が理解できる。 天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを理解できる。 分子量・式量がどのような意味をもつか理解できる。
|
2週 |
物質量と質量・アボガドロ定数 |
物質量と物質の質量について計算ができる。 アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。
|
3週 |
物質量と気体の体積 |
気体の体積と物質量の関係を理解している。
|
4週 |
溶液の濃度I |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。
|
5週 |
溶液の濃度II |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。
|
6週 |
溶液の調製 |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 試薬の調製ができる。
|
7週 |
溶解度 |
溶解度の計算ができる。 代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。
|
8週 |
後期中間試験 |
これまで学習した単元について理解している。
|
4thQ |
9週 |
化学反応式I |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
|
10週 |
化学反応式II |
化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
|
11週 |
化学反応式III |
化学反応を用いてやや複雑な化学量論的な計算することができる。
|
12週 |
ボイル・シャルルの法則 |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。
|
13週 |
気体の状態方程式 |
気体の状態方程式が説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。
|
14週 |
ドルトン分圧の法則 |
混合気体における気体の計算ができる。
|
15週 |
化学反応と気体の量的関係 |
化学反応と気体の量的関係における計算ができる。 代表的な気体の発生の実験ができる。
|
16週 |
学年末試験 |
これまで学習した単元について理解している。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 熱 | ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。 | 3 | |
化学(一般) | 化学(一般) | 原子の相対質量が説明できる。 | 3 | 後1 |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 3 | 後1 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | 後2 |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | 後1 |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 3 | 後3 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | 後9,後11 |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | 後10,後11 |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 3 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 3 | 後4,後5,後6 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 3 | 後4,後5,後6 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後6 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | 後15 |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 後7 |
評価割合
| 定期試験 | プリント提出 | レポート | その他 | | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 10 | 10 | 5 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 75 | 10 | 10 | 5 | o | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |