到達目標
1.古典を含むさまざまな文章中に出現する語句について、その語意を説明することができ、さらに自分でその語句を実際に使用することができる。
2.古典を含むさまざまな文章の主旨を説明することができ、それを適切な言語を用いて文章として表現することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
古典を含むさまざまな文章中に出現する語句の語意を説明することができ、自分で実際にその語句を使用することができる。 | 文章中の語句を用いて、自分の考えを文章として、表現することができる。 | 文章中の語句の語意を説明することができ、自分で実際に使用することができる。 | 文章中の語句を説明することができず、自分で使用することができない。
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古典を含むさまざまな文章の主旨を、説明することができ、それを適切な言語を用いて文章として表現することができる。 | 文章の主旨についての自分の考えを、適切な言語を用いて文章化することができる。 | 文章の主旨を説明することができ、それを適切な言語を用いて文章化することができる。 | 文章の主旨を説明することができず、それを適切な言語を用いて文章化することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1.漢字・語意・文法など、言語的な知識を身につけ、古典を含むさまざまな文章を読み、論理構成に即して、主旨を理解できるようにする。
2.読んだ文章を通して、さまざまな問題について、自身の意見や考えを持ち、適切な言語を用いて文章として表現できるようにする。
授業の進め方・方法:
担当教員による単独講義および演習による授業。
授業前に、担当教員の作成した学習プリントや授業ブリントを配布し、これを予習課題とする。
注意点:
他者の書いた文章を正確に読むことや自分で苦労して文章を書くことを通じて、自らの感じ方や考え方を磨いてゆくのだという意識を持って取り組んでほしい。なお、授業計画は、 学生の理解度に応じて変更する場合がある。
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。評価割合の通り、試験(中間試験と期末試験の平均)の評価を主として、提出物などを加えて評価する。評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を50点とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 春休み漢字課題テスト |
授業に必要な教材や具体的な学習方法について、説明できる。 春休み課題に基づいた漢字テストで、90/100点以上取得できる。
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2週 |
陣内秀信「近代都市のレトリック」① |
日本と西欧の都市の相違点について、説明できる。
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3週 |
陣内秀信「近代都市のレトリック」② |
西欧の都市における「塔」の意味について、説明できる。
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4週 |
陣内秀信「近代都市のレトリック」③ |
日本の都市の、西欧の都市との異質な構造が、どのようなものであるかを、説明できる。
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5週 |
連休課題漢字テスト・『十訓抄』「大江山いくのの道」① |
連休課題に基づいた漢字テストで、 90/100点以上取得できる。 歴史的仮名遣いの本文を正しく音読できる。文章中の古文単語の意味を説明できる。
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6週 |
『十訓抄』「大江山いくのの道」② |
登場人物の所在地・人物同士の関係について、説明できる。
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7週 |
『十訓抄』「大江山いくのの道」③・故事成語①「助長」「画竜点睛」 |
定頼の発言、これに応答する小式部内侍の和歌、それぞれの意図について、説明できる。「大江山」の和歌に用いられている修辞について、説明できる。 それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか、説明できる。
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8週 |
故事成語②「漱石枕流」「塞翁が馬」 |
それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか、説明できる。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
第1~8回の授業の内容について確認する試験で、50/100点以上を取得できる。
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10週 |
答案返却 |
中間試験の返却された答案を確認し、自分で間違えたところについて解説を聞いた上で、訂正することができる。
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11週 |
中島敦「山月記」① |
李徴の半生と人物像を整理して、説明できる。
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12週 |
中島敦「山月記」② |
なぜ李徴が虎に変身したのか、彼自身がその理由として考えていることがらについて、整理して説明できる。
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13週 |
中島敦「山月記」③ |
詩に対する李徴の執着・取り組み姿勢がどのようなものであったか、袁傪の視点を参考にすることによって、整理して説明できる。
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14週 |
中島敦「山月記」④・清少納言『枕草子』「中納言参りたまひて」① |
李徴の変身を通じて、運命・才能と努力・近代人の自意識といった諸々の問題について、自分なりの考えを持ち、それを説明できる。 登場人物の関係を理解し、それを踏まえて使用されている敬語について、種類や現代語訳・敬意の方向を説明できる。
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15週 |
清少納言『枕草子』「中納言参りたまひて」② |
助動詞や係り結びの働きについて、説明できる。 清少納言の返答の面白さについて、説明できる。
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16週 |
答案返却 |
期末試験の返却された答案を確認し、自分で間違えたところについて解説を聞いた上で、訂正することができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題テスト | 提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 15 | 15 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 10 | 10 | 60 |
専門的能力 | 20 | 5 | 5 | 30 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 10 |