機械実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械実験Ⅱ
科目番号 0102 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:4
教科書/教材 各テーマごとで資料を準備
担当教員 吉川 文恵,山本 久嗣,岡根 正樹,趙 巍

到達目標

・熱力学の基本的な法則について理解する。
・流体力学におけるエネルギー保存則とベルヌーイの式を用いたエネルギーの変換と流量等の測定について理解する.
・ひずみゲージの基本原理をある程度理解し,曲げ試験の結果から応力ひずみ線図を作成することができる.
・材料力学問題にFEMを適用し弾性変形の理論とFEMの結果がよく一致していることを確認できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
熱力学の基本的な法則について理解する。熱力学の法則について説明することができる。熱力学の基本的な法則について説明できる.熱力学の法則について説明できない.
流れの可視化及び測定した圧力力流量・流速の計算手法について理解する。流れの可視化および流速・流量計測の基礎から応用を説明できる.助言をもとに流れの可視化および流速・流量計測の基礎を説明できる.流れの可視化および流速・流量計測方法を説明できない.
ひずみゲージの基本原理をある程度理解し,曲げ試験の結果から応力ひずみ線図を作成することができる.ひずみゲージの基本原理を理解し,それらを正しく使用することができ,曲げ試験の結果から応力ひずみ線図を作成することができる.ひずみゲージの基本原理をある程度理解し,曲げ試験の結果から応力ひずみ線図を作成することができる.ひずみゲージの基本原理が理解できておらず,曲げ試験を行っても,結果から応力ひずみ線図を描くことが出来ない.
振動計測および理論的な説明がで きる.強制振動などの振動計測および理 論的な説明ができる.基礎的な振動計測および理論的な 説明ができる.基礎的な振動計測および理論的な 説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
講義科目で学んだ内容について,実際に実験演習することによって,その理解を深めるとともに,実験の報告書の書き方を学ぶ.また、工学的に必要な制御系の装置について知識を習得する.
授業の進め方・方法:
4班に分け,班ごとにローテーションしながら履修する.

〇授業外学習について、事前に準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
家庭で実施する課題・レポートが多いので,自分でスケジュール管理することが必要とされる.
〇単位追認について、総合評価が単位修得点数に満たなかった者に対して、願い出しかつ十分な学習が認められる場合に追加試験を行う。試験範囲は、シラバスの全範囲とする。追認試験の結果、単位修得が認められた者にあっては、総合評価を単位習得点数とする。
〇学修単位について、学習単位のため、15時間相当の授業外学習が必要である。(レポートなどの提出物の作成など。)
注意点:
遅刻厳禁.作業のしやすい服装で受講すること.筆記用具,実験ノート,関数電卓,PC等各テーマで必要なものを持参すること.
本科目では、60点以上の評価で単位を認定する。評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 実験項目の概要を学ぶ
2週 実験① 曲げ試験による縦弾性係数の測定Ⅰ 曲げ試験を行い,測定したたわみからひずみを算出し,応力ひずみ線図を描くことができる.
3週 実験① 曲げ試験による縦弾性係数の測定Ⅱ 電気抵抗ひずみゲージの基本原理を理解し,曲げ試験において,ひずみゲージを用いたひずみ測定が出来る.
4週 実験① 曲げ試験による縦弾性係数の測定Ⅲ ひずみゲージを用いた応用的な測定方法を実践できる.
5週 実験② 流れの可視化 流れの可視化について説明できる。
6週 実験② 流速や流量の計測 流速や流量の計測方法を説明できる。
7週 実験② 風洞実験 翼まわりの圧力分布を測定し,翼に働く揚力を調べる.
8週 実験③ 振動実験(1) 加速度計,FFTを用いて振動計測ができる.
4thQ
9週 実験③ 振動実験(2) 梁の振動計測を行い,理論的に説明できる
10週 実験③ 振動実験(3) 1自由度強制振動の振動計測を行い,理論的に説明で
きる
11週 実験④ 熱力学実験(1) 熱量保存測について説明できる
12週 実験④ 熱力学実験(2) 圧縮および膨張中の気体の体積,圧力,温度変化から,熱力学の基本法則を説明することができる。(その1)
13週 実験④ 熱力学実験(3) 圧縮および膨張中の気体の体積,圧力,温度変化から,熱力学の基本法則を説明することができる。(その2)
14週 総合演習,レポート作成 レポートをまとめる.
15週 レポートの返却と解説,アンケート 理解不足の事項を確認し,復習する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野(実験・実習能力)機械系分野(実験・実習能力)実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3後1
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3後1
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3後1,後14,後15
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000