メカトロニクスⅠ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 メカトロニクスⅠ
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 増山 圭一,田尻 智紀,石黒 農

到達目標

メカトロニクス1として 後期に同時並行して学習している実習の課題製作的な内容であり,具体的には県内企業大学等で行われている【コマ対戦用】のコマの設計・製作である.もう一つは産業用ロボットの初歩的なものである ライントレーサーのロボット作製とプログラミングである.以上を20人毎のグループに分かれて学習する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械製図の知識を用いてコマの設計と製作を行える.同左の評価項目について80%理解する.同左の評価項目について70%理解する.同左の評価項目について60%理解する.
フライス・旋盤の工作機を用いて課題製作できる.同左の評価項目について80%理解する.同左の評価項目について70%理解する.同左の評価項目について60%理解する.
ラインのレーサーの仕組みや制御方法について理解する同左の評価項目について80%理解する.同左の評価項目について70%理解する.同左の評価項目について60%理解する.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コマの設計は オープンラボ2で行う.設計に際し,コマの素材,形状を意識して 旋盤とフライス,ボール盤などを用いて実際に製作し,図面から製作にかかる工程を通して行うことにより,図面の問題点やコマの形状などを考察して改良していく.
ライントレーサーは,トレースの原理や応答速度など問題を明きらかにして改善していくことで制御の仕組みやプログラミングについて学習する.
授業の進め方・方法:
クラスを半分に分けて 7週で1ローテションで行う.なお,20人毎に分けて行う.
コマ対戦では 構想図,製作図,組立図を作成して実際に加工を行う.図面作成は,オープンラボ,製作は実習工場で行う.
ライントレーサーは 機械棟2階の共通実験室にて トレーサーロボットを用いて,原理,仕組み,改良点をプログラムすることにより学習する.
  事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業 に臨むこと
(授業外学習・事前)授業内容を予習しておく。
(授業外学習・事後)授業内容に関する課題を解く。
家庭で実施する課題・レポートが多いので,自分でスケジュール管理することが必要とされる.

注意点:
頭で考え,手を動かし,理解することを目的としている.積極的に参加すること.
加工機を使用するので安全に留意する.実習工場では 実習服,帽子,安全靴 着用のこと
評価は,各課題終了後に提出する レポートにより行う.それぞれのテーマ毎に提出のこと
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。
評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることがで
きる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その 評価を50点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業で学習する内容,全体のイメージを頭に入れる.
2週 構想設計 図面作成
3週 構想設計 図面作成
4週 製作(ボール盤,旋盤,フライス盤使用) 図面に基づき 製作
5週 製作(ボール盤,旋盤,フライス盤使用) 図面に基づき 製作
6週 組立,改良,まとめ 不具合や性能向上を目的として 改良点を把握し,改良を行う
7週 ライントレーサーの仕組み ライントレーサーの原理を理解
8週 ライントレーサーの仕組み ライントレーサーの原理を理解
4thQ
9週 プログラム方法について学習する ライントレーサーのプログラムを理解
10週 プログラム方法について学習する ライントレーサーのプログラムを理解
11週 トレーサー適用可能条件や限界について学習する 制御の限界やトレース性能向上のための改善点を見いだす
12週 トレーサー適用可能条件や限界について学習する 制御の限界やトレース性能向上のための改善点を見いだす
13週 改善改良点について学習する 改善点を実際に行い,改善されたか客観的に評価する
14週 レポート修正・アンケート実施 まとめ
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

設計製作組立改善能力レポート合計
総合評価割合20202020200100
基礎的能力20202020200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000