到達目標
本実習では,次の 2つの項目を主な学習目標とする.
(1) 機械工作技術に関する実習を通して総合的に学習する. 機械部品を作る過程で,実際に機械・機器を操作してその技能を習得するばかりでなく,関連し た科目で習得した知識を生かし,実習中の様々な現象や事象を工学的に考察し,問題を解決する能力を養う.
(2)機械 技術者としての不可欠な態度や習慣を身につける. 帽子や作業着などをきちんと着用したうえ,各作業で定められた保護 具を身につけ,気を引き締めて安全に作業する習慣を身につける.また,共同作業をとおして他者とのコミュニケーション能力の向上をはかる
具体的には下記ルーブリックの各項目が到達目標 になる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
旋盤作業・手仕上げ | 旋盤作業に必要な各種工作法を習得し、機械操作が8割以上できる。手仕上げによるボルトナット製作に必要な各種工作法を習得し、機械操作が8割以上できる。 | 旋盤作業に必要な各種工作法を習得し、機械操作が6割以上できる。手仕上げによるボルトナット製作に必要な各種工作法を習得し、機械操作が6割以上できる。 | 旋盤作業に必要な各種工作法を習得し、機械操作が6割以上できない。手仕上げによるボルトナット製作に必要な各種工作法を習得し、機械操作が6割≧できない。 |
表面粗さ | 表面粗さ計を用いて,使用方法や測定方法を説明出来実践することが出来る. | 表面粗さ計を用いて,使用方法や測定方法を説明出来実践することが出来る. | 表面粗さ計を用いて,使用方法や測定方法を説明出来も実践も出来ない. |
電子顕微鏡を用いた材料組織観察 | 電子顕微鏡を用いた材料組織観察方法について説明と操作ができる. | 電子顕微鏡を用いた材料組織観察方法について説明と操作ができる. | 電子顕微鏡を用いた材料組織観察方法について説明も操作もできない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
クラスを4班(各班10名程度 班の割り振りは ガイダンス時に配付)に分け実施する.テーマ1は旋盤作業,テーマ2は 手仕上げ方法,テーマ3は 粗さ測定・・・ここまで実習工場,テーマ4は 電子顕微鏡観察方法であり,実験場所・持ち物,その他留意すべき事項についてガイダンス時に告知・配付する.
ある.
授業の進め方・方法:
週2コマ連続で 2週でローテション 終了後にレポート提出にて評価する.旋盤作業と手仕上げ作業終了後には メカトロニクス1の課題製作を2週行う.
ローテション表とスケジュールは ガイダンス時に配付
注意点:
実習工場での作業時は 作業服,安全帽子,安全靴着用のこと
本科目では、50点以上の評価で単位を認定する。
評価が50点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることがで
きる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その
評価を50点とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス・安全教育 |
班分け,ローテション表の提示,スケジュール提示 安全教育
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2週 |
旋盤(1)旋盤(2) |
工作物のねじ切り,テーパ削り作業について手順を詳しく説明でき実践できる.
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3週 |
旋盤(3)旋盤(4) |
工作物のねじ切り,テーパ削り作業について手順を詳しく説明でき実践できる.
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4週 |
手仕上げ(1)手仕上げ(2) |
・けがき工具の適切な取り扱い方法と けがき順序が理解でき実践できる.. ・やすり仕上げの基本についての理解,平面・Rの仕上げが理解でき実践できる.. ・穴あけ・ねじ立てに必要な各種工具の理解とその加工方法が理解でき実践できる.
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5週 |
手仕上げ(3)手仕上げ(4) |
・けがき工具の適切な取り扱い方法と けがき順序が理解でき実践できる.. ・やすり仕上げの基本についての理解,平面・Rの仕上げが理解でき実践できる.. ・穴あけ・ねじ立てに必要な各種工具の理解とその加工方法が理解でき実践できる.
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6週 |
コマ製作 |
旋盤フライス盤を利用したコマの製作
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7週 |
コマ製作 |
旋盤フライス盤を利用したコマの製作
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8週 |
表面粗さ |
表面粗さ計を用いた粗さ測定
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4thQ |
9週 |
表面粗さ |
表面粗さ計を用いた粗さ測定
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10週 |
表面粗さ |
表面粗さ計を用いた粗さ測定
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11週 |
表面粗さ |
表面粗さ計を用いた粗さ測定
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12週 |
電子顕微鏡観察 |
電子顕微鏡観察
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13週 |
電子顕微鏡観察 |
電子顕微鏡観察
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14週 |
電子顕微鏡観察 |
電子顕微鏡観察
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15週 |
電子顕微鏡観察 |
電子顕微鏡観察
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16週 |
レポート修正・アンケート実施 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 3 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 3 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 3 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |
評価割合
| レポート課題 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 50 |
専門的能力 | 50 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 |