安全工学

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 安全工学
科目番号 0206 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 入門テキスト安全学(向殿政男,東洋経済新報社)
担当教員 浅地 豊久

到達目標

1. リスクアセスメントの考え方が説明できる.
2. フェールセーフやフールプルーフなどのキーワードについて説明できる.
3. 事故事例や安全に関する調査・分析・考察を行い,発表資料及びレポートとしてまとめることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1リスクアセスメントの基本を正しく理解し,詳しく説明できる.リスクアセスメントの基本を説明できる.リスクアセスメントの基本を説明できない.
評価項目2安全に関する基本的なキーワードを正しく理解し,説明できる.安全に関する基本的なキーワードを説明できる.安全に関する基本的なキーワードを説明できない.
評価項目3安全に関する調査を詳しく行い,わかりやすくまとめることができる.安全に関する基本的な調査を行い,まとめることができる.安全に関する調査についてまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-6 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(e) 説明 閉じる
ディプロマポリシー 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学習目標(授業の狙い)
機械系技術者に必要と考えられるリスクアセスメント,安全設計,危険防止などについて講義するとともに,リスクアセスメント事例についてプレゼンテーションを行う.
この科目は企業で19年間務めた教員が,その経験を活かし,安全の考え方等について講義形式で授業を行うものである.また,全15週のうち第11週の授業は,企業で原子力発電所の安全管理を担当していた者が担当する.
授業の進め方・方法:
教員単独による講義およびグループワーク
注意点:
授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 安全工学とは ガイダンス,事故例紹介
2週 安全対策 さまざまな事故例とガイドラインについて説明できる.
3週 安全とは何か 安全とリスクについて説明できる.
4週 安全学の確立 安全の判定基準とリスク低減の目標について説明できる.
5週 リスクアセスメント リスクアセスメントの手順について説明できる.
6週 リスク低減のための3ステップ 3ステップメソッドについて説明できる.
7週 安全のための技術 ヒューマンエラーとフールプルーフについて説明できる.
8週 安全のための組織,制度 安全のための人間力,組織および制度について説明できる.
2ndQ
9週 企業における安全の確立と信頼の獲得 企業における安全について説明できる.
10週 安全の確保 安全文化,安全技術の未来について説明できる.
11週 原子力発電の安全 原子力発電所の安全管理について説明できる.
12週 リスクアセスメント実習(1) リスクアセスメントの概念を理解し,危険箇所をピックアップできる.
13週 リスクアセスメント実習(2) 基礎的なリスクアセスメントを実施できる.
14週 リスクアセスメント実習(3) 発表資料(ポスター)を作成できる.
15週 リスクアセスメント実習(4) ポスタープレゼンテーションにおいて,リスクアセスメントをわかりやすく説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前5
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前2
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性企業には社会的責任があることを認識している。3前9
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前2,前12,前13
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前2,前11
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前12,前13

評価割合

プレゼンテーションレポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力3040000070
分野横断的能力300000030