概要:
これからの技術者は、多様化する現代社会に対応し国際社会や自然環境への理解を深め、幅広い視野を持つ必要がある。そこで本授業では、近現代の世界・日本の歴史を総覧することで知識を高め、それに基づいて現代の諸問題を主体的に考察し、自らの考えを論理的に表現する基礎学力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
到達目標を達成するため、随時、地図作業、論述文作成を課す。
注意点:
【評価方法・評価基準】
成績の評価基準として50点以上を合格とする。 試験は中間試験、期末試験の2回行う。
成績評価の割合は以下の通り。
前期中間試験(40%)、前期末試験(40%)、レポート課題(10%)、ノートテイキング(10%)
事項の暗記に終始せず、出来事の成り立ちやそれぞれの影響関係についてよく整理しておくこと。
また、それを明晰な文章で表現できる力を身につけること。
課題は必ず提出すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イギリス産業革命 |
産業革命が技術や経済、交通だけでなく、社会階層や思想にも影響を及ぼしたことについて理解できる。
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2週 |
ナショナリズムとその時代 |
ナポレオンの大陸支配によって、ヨーロッパにおいてアイデンティティとナショナリズムが自覚されていった経緯について理解する。
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3週 |
イタリアとドイツの統一 |
ナショナリズムによって誕生した国家を具体的に理解できる。
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4週 |
列強のアジア進出とアヘン戦争 |
帝国主義がアジアに及ぼした影響について理解できる。
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5週 |
幕藩体制の構造 |
帝国主義の影響が日本にも及び、内乱の原因となったことが理解できる。
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6週 |
江戸幕府の対外政策 |
日本国内にも開国派と攘夷派の対立があったことを理解できる。
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7週 |
幕末の動乱と明治維新 |
明治維新までの推移についての知識を得、明治政府の対外政策について理解できる。
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8週 |
日清戦争 |
明治政府の対外政策が帝国主義に基づいて行われたものであることを理解できる。
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2ndQ |
9週 |
情報リテラシー指導 |
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。
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10週 |
日露戦争と辛亥革命 |
日本が列強国を目指す過程とアジアの動向について理解できる。
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11週 |
第一次世界大戦とヴェルサイユ条約 |
第一次世界大戦の動向と、それが現代に及ぼした影響について理解できる。
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12週 |
世界恐慌とファシズムの台頭 |
アメリカで起きた恐慌が日本を含む世界に及ぼした影響について理解できる。
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13週 |
第二次世界大戦 |
第二次世界大戦における日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。
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14週 |
戦後日本と主権者の在り方 |
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。 民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。
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15週 |
前期復習 |
複雑な事象の本質を整理し、構造化し、結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に表現できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 1 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 1 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 1 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 1 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 1 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 1 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 1 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 1 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 1 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 1 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 1 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 1 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 1 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 1 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 1 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 1 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 1 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 1 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 1 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 1 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 1 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 1 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 1 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 1 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 1 | |