情報リテラシー

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報リテラシー
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(機械システム系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:ネットワーク社会における情報の活用と技術 (実教出版)
担当教員 寺元 貴幸,薮木 登,大西 淳,竹谷 尚

到達目標

学習目的:情報を活用する時の考え方や具体的な処理の方法について学習する。またICTを活用した学習がスムーズに行える技術を習得する。

到達目標
1.情報の概念および情報の活用と発信の基礎について理解している。
2.情報の管理とセキュリティの基礎について理解している。
3.コンピュータとネットワークの仕組みの基礎について理解している。
4.情報社会のもたらす影響と課題について理解している。

ルーブリック

不可
評価項目1情報の概念を他人に説明できるレベルで理解し、情報の活用と発信を自在に行うことができる。情報の概念を十分理解し、情報の活用と発信を行うことができる。情報の概念をある程度理解しており、情報の活用と発信の基礎は行うことができる。情報の概念を理解できていない。また情報の活用と発信を行うことができない。
評価項目2情報の管理とセキュリティについて他人に説明できるレベルで理解している。情報の管理とセキュリティについて十分理解している。情報の管理とセキュリティについて基礎を理解している。情報の管理とセキュリティについて理解していない。
評価項目3コンピュータとネットワークの仕組みについて他人に説明できるレベルで理解している。 コンピュータとネットワークの仕組みについて十分理解している。コンピュータとネットワークの仕組みについて基礎を理解している。コンピュータとネットワークの仕組みについて理解していない。
評価項目4 情報社会のもたらす影響と課題について他人に説明できるレベルで理解している。情報社会のもたらす影響と課題について十分理解している。情報社会のもたらす影響と課題について基礎は理解している。情報社会のもたらす影響と課題について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 情報システム

必修・履修・履修選択・選択の別:必履修

基礎となる学問分野:情報学/情報学基礎,計算基盤

学科学習目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育目標は「(C)情報技術の修得」である。

授業の概要:コンピュータを中心とする情報機器を活用して問題を解決するとき,最低限知っておくべき科学的・技術的な知識を理解する。また,インターネットの普及に見られるように,身近になってきた情報社会に個人としてどのように関わっていくべきか学習する。また、情報機器を正しく活用する技術を身につける。

授業の進め方・方法:
授業の方法:プレゼンテーションと演習を中心に授業を進める。情報機器を活用して問題を解決するときに必要とされる概念の全般をイメージできるよう授業を進める。90分の内,前半を講義,後半をパソコン演習とする。また,理解が深まるよう演習やレポートや総合演習を課す。

成績評価方法:4回の定期試験の結果を同等に評価する(50%)。また演習状況(20%),レポート課題または総合演習の発表(30%)で評価し,最終的な成績を出す。なお各定期試験の結果が60点未満の人には補習,再試験により理解が確認できれば,点数を変更することがある。ただし,変更した後の評価は60点を超えないものとする。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:必要に応じてレポート課題を課すので,必ず提出すること。

基礎科目:(中学校)技術・家庭の「情報に関する技術」

関連科目:専門科目全般(全系2年)

受講上のアドバイス:近年のコンピュータ,ネットワーク,情報化に関連する技術は急速に発達している。技術の発展に遅れないためにも,コンピュータ・ネットワーク系の雑誌や新聞を読むことを薦める。
遅刻は授業時間半分までとし,遅刻2回で欠課1回として取り扱う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目の位置づけ,学習内容,方法に関するガイダンス,演習室利用の説明
2週 情報の概念〔情報の性質,情報伝達の特徴〕,演習:ログイン方法,パスワードの設定など,パソコン演習に必要な基礎の演習
3週 情報の概念〔情報伝達の方法〕,演習:ログイン方法の確認,パスワード変更,パソコン演習に必要な基礎の演習2
4週 情報収集の方法と整理方法〔情報の収集〕,演習:,インターネットアクセス,ブラウザの使い方
5週 情報収集の方法と整理方法〔整理〕,演習:ファイルの取扱について演習
6週 情報の加工・表現〔表現手法〕,情報加工に関して配慮すべき事項,Office365 (Word,PowerPoint)の演習
7週 情報の加工・表現〔加工の手段〕,演習:BlackBoardの使い方演習
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 前期中間験の答案返却と試験解説,演習:パソコン演習の復習
10週 情報の管理とセキュリティⅠ〔個人による情報セキュリティ対策①〕,演習:Office365(電子メール)の演習①
11週 情報の管理とセキュリティⅠ〔個人による情報セキュリティ対策②〕,演習:Office365(電子メール)の演習②
12週 情報の管理とセキュリティⅡ〔セキュリティ保護技術,不正アクセス,有害情報〕,演習:Office365(OneNote)の演習①
13週 情報の管理とセキュリティⅡ〔ネチケット,マナー〕,演習:Office365(OneNote)の演習②
14週 前期の復習と確認,演習:前期の復習と確認
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の答案返却と試験解説
後期
3rdQ
1週 問題解決の方法〔シミュレーション①〕,演習:Office365 (SharePoint)の演習①
2週 問題解決の方法〔シミュレーション②〕,演習:Office365 (SharePoint)の演習②
3週 問題解決の方法〔シミュレーション②〕,演習:Office365 (SharePoint)の演習②の続き
4週 コンピュータのしくみ〔CPU〕,演習;Offece365 (サイト)の演習①
5週 コンピュータのしくみ〔メモリ〕,演習;Offece365 (サイト)の演習②
6週 コンピュータのしくみ〔I/O〕,演習;Offece365 (サイト)の演習③
7週 コンピュータのしくみ〔BUS等〕,演習;Offece365 (サイト)の演習④
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の答案返却と試験解説
10週 情報通信ネットワーク〔階層構造〕,演習:Office365を使った総合的な演習・発表準備①
11週 情報通信ネットワーク〔インターネットの構造〕,演習:Office365を使った総合的な演習・発表準備②
12週 情報社会のもたらす影響と課題〔各種法律〕,演習:Office365を使った総合的な発表①
13週 情報社会のもたらす影響と課題〔社会問題等〕,演習:Office365を使った総合的な発表②
14週 後期の復習と確認,演習:後期の復習と確認
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の答案返却と試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。1
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1
複数の情報を整理・構造化できる。1
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1

評価割合

試験発表相互評価演習態度課題その他合計
総合評価割合5010020200100
基礎的能力0000000
専門的能力5010020200100
分野横断的能力0000000