概要:
インターネットの送受信の仕組みを構造的に理解し、VLSMなど3年で学習したネットワークの設計をさらに発展させた設計手法を学習する。スイッチングループ、ルーティングループなど障害の原因となるデバイスの基本動作原理について理解する。VLAN、ACL、PATを理解して、トラフィックの分散、ネットワークのアクセス制御、内部ネットワークの隠ぺいなど実際に使用させている技術を習得する。本授業は、銀行系オンラインシステムの開発に従事した教員が、その経験を活かして行う。
授業の進め方・方法:
3年で学習したルーティングプロトコルなど基本的な技術をもう一度学習しますが、4年では、単純なネットワークではなく、「インターネット規模で」どのようにして送受信を実現しているのか理解してください。ネットワークでどこが混雑するのか、トラフィックの流れがイメージできるよう構造的に理解し、設計できるようにしてください。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:試験(B-3):定期試験80%,課題20%により評価する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2 |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前3,前4,前5,後9 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2 |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 4 | 前3 |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2 |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 4 | 前4,前7 |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | 後12 |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 4 | 後12 |
基本的な暗号化技術について説明できる。 | 4 | 後12 |
基本的なアクセス制御技術について説明できる。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7 |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | 後12 |