創造実習

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 創造実習
科目番号 1117 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材
担当教員 田畑 隆英,南金山 裕弘,杉村 奈都子

到達目標

(1) 問題点を自ら見いだせること(情報収集力,課題発見力) 
(2) 個人およびグループとして問題点の解決手段を見出すことができること (チームワーク力,独創性,責任感)
(3) 問題点を解決できること(主体性,創成能力,プレゼンテーション力)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文献や専門書,インターネットを利用し,十分な情報収集(10件)と分析を行い,問題解決の根幹となる課題を明確にできる.文献や専門書,インターネットを利用し,十分な情報収集(5件)と分析を行い,問題解決となる課題を明確にできる.問題解決となる課題を明確にできない.
評価項目2グループメンバー全員がリーダーシップ,合意形成能力,責任感を発揮し,グループとして問題を分析し,課題解決の手段を明確にできる.グループメンバーのリーダーシップ,合意形成能力によって,グループとして問題を分析し,課題解決の手段を明確にできる.グループとして問題を分析し,課題解決の手段を明確にできない.
評価項目3計画に基づいて試作や分析,修正を十分に行い,課題を解決できる成果品を作製できる.計画に基づいて成果品を作製できる.計画に基づいて成果品を作製できない.

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの学習・教育到達目標 3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-2 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-b 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 4-4 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(f) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(h) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(i) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 2.1(1)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
複数のグループを作り,互いの専門知識を素地にPBL(Project Based Learning)とアクティブラーニング手法を用いて提示された課題のものづくりに挑み, (1) 問題点を自ら見いだせること (2) 問題点の解決手段を見出すことができること (3) 問題点を解決できること等の能力の自己開発を目標とする.
授業の進め方・方法:
"オリエンテーションにより授業概要を説明した後,グループ分けを行う.
提示された課題を解決するために,各々が情報収集を行った後にグループディスカッションを通じてグループとしての課題解決の根幹となるアイディア,方向性と方法を決定し,計画書を作成する.
さらに,機械工学の専門知識や機械工学以外の知識を必要に応じて適用し,設計書の作成(アイディアの具現化)をする.
同時に設計書に基づいて実機を作製する.
最終的に,提示した課題に基づく競技を行い,成果物の機能や完成度を報告する.
①成果物(競技結果),②計画書,③設計書,および④取り組む姿勢,を総合的に評価する.
評価の対象となるのは,以下8項目とする.
①主体性,②創成能力,③チームワーク力,④責任感,⑤独創性,⑥情報収集力,⑦課題発見力,⑧プレゼンテーション力"
注意点:
"学習上の留意点として,必要性に応じて機械工学分野以外の科目を学習すること.②グループとしての活動計画を十分に協議し,役割分担と納期(いつまでに,誰が,何を達成するのか)を明確にすること.
〔授業(90分)+自学自習(60分)〕×15回

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーションと情報収集
講義の主旨を理解し,与えられたテーマについて情報収集ができる.
2週 グループディスカッションによるデータ分析と課題発掘
グループディスカッションにより,解決する課題を明確にできる.
3週 計画書の作成
課題の解決のアイデア,プロセスを基に計画書を作成できる.
4週 アイデア報告会
計画した内容をプレゼンテーションできる.
5週 設計書の作成
計画した内容を具現化し,設計書を作成できる.
6週 グループ作業
計画書と設計書に基づいてグループ作業ができる.
7週 グループ作業
計画書と設計書に基づいてグループ作業ができる.
8週 中間報告会
作業の進捗状況を整理し報告できる.
4thQ
9週 作業進捗状況の分析
進捗状況を分析し,必要に応じて計画書,設計書の修正ができる.
10週 グループ作業
修正した計画書と設計書に基づいてグループ作業ができる.
11週 グループ作業
修正した計画書と設計書に基づいてグループ作業ができる.
12週 グループ作業
修正した計画書と設計書に基づいてグループ作業ができる.
13週 報告書の作成
得られた成果を報告書にまとめることができる.
14週 報告書の作成
得られた成果を報告書にまとめることができる.
15週 成果発表会
得られた成果を報告する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前7,前12,前15,後3,後5
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前7,前12,前15,後3,後5
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前7,前12,前15,後3,後5
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前5,後3,後5,後9,後13,後14
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前5,後3,後5,後9,後13,後14
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前3,前5,後3,後5,後9,後13,後14
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前2,前5,後3,後5,後9,後13,後14
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前8,前9,前10,前11,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前8,前9,前10,前11,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前8,前9,前10,前11,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前8,前9,前10,前11,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前2,前3,前4,後8,後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前2,前3,前4,後8,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前2,前3,前4,後8,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前2,前3,前4,後8,後15
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3前2,前3,前4,後8,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前2,前3,前4,後8,後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前4,前5,後2,後8,後15
合意形成のために会話を成立させることができる。3前4,前5,後2,後8,後15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前4,前5,後2,後8,後15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前2,後1,後4,後8,後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前2,後1,後4,後8,後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前2,後1,後4,後8,後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前2,後1,後4,後8,後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前2,前3,前7,前12,後1,後4,後8,後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前2,前3,前7,前12,後4,後8,後15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前2,前3,後1,後4,後8,後15
複数の情報を整理・構造化できる。3前2,前3,前4,後1,後4,後8,後15
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前2,前3,前4,後1,後4,後8,後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前2,前3,後3,後4,後8,後9
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前2,前3,後3,後4,後8,後9
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前2,前3,後3,後4,後8,後9
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前2,前3,前7,前12,前15,後3,後4,後8,後9
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前2,前3,前7,前12,前15,後3,後4,後8,後9
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前2,前3,前7,前12,前15,後3,後4,後8,後9
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前3,前4,後9,後10,後11,後12,後13,後14
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前3,前4,後10,後11,後12,後13,後14
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3前4,前5,後6,後7,後10,後11,後12
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前4,前5,前8,後2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前4,前5,前8,後2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前4,前5,前8,後2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前4,前5,前8,後2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前4,前5,後2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前4,前5,後2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3前4,前5,後2
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3前8,前9,前10,前11,後9,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3前8,前9,前10,前11,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前6,前7,後4,後9,後15
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前6,前7,後4,後5,後9
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前6,前7,後4,後5,後9
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前13,前14,前15,後9,後15
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前13,前14,前15,後9
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前13,前14,前15,後4,後9

評価割合

成果品計画書設計書報告書合計
総合評価割合35201530100
基礎的能力151053060
専門的能力1555025
分野横断的能力555015