Course Information

College Toyama College Year 2021
Course Title Ethics
Course Code 0025 Course Category General / Elective
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Mechanical Engineering Student Grade 2nd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 『倫理』(平木幸二郎他編)
Instructor Miyazaki Shinya

Course Objectives

◯青年期の心理の特徴やアイデンティティの達成の意義について理解し論評できる。
◯善悪についての相対主義的見方、ソクラテスの問答法や幸福論について理解し論評できる。
◯プラトンのイデア論、エロス論、およびアリストテレスのプラトン批判や徳論について理解し論評できる。
◯孔子の道徳論と人間観、および『老子』の人生観について理解し論評できる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1青年期の心理の特徴やアイデンティティの達成の意義について理解しそこから受けとめた問題について自分の考えを説得力ある仕方で論証できる。青年期の心理の特徴やアイデンティティの達成の意義について理解し論評できる。青年期の心理の特徴やアイデンティティの達成の意義についての理解が不足すると共に時分の考えを十分に表現できていない。
評価項目2善悪についての相対主義的見方、ソクラテスの問答法や幸福論についてについて理解しそこから受けとめた問題について自分の考えを説得力ある仕方で論証できる。善悪についての相対主義的見方、ソクラテスの問答法や幸福論について理解し論評できる。善悪についての相対主義的見方、ソクラテスの問答法や幸福論についての理解が不足すると共に時分の考えを十分に表現できていない。
評価項目3プラトンのイデア論、エロス論、およびアリストテレスのプラトン批判や徳論について理解しそこから受けとめた問題について自分の考えを説得力ある仕方で論証できる。プラトンのイデア論、エロス論、およびアリストテレスのプラトン批判や徳論について理解し論評できる。プラトンのイデア論、エロス論、およびアリストテレスのプラトン批判や徳論についての理解が不足すると共に時分の考えを十分に表現できていない。
評価項目4孔子の道徳論と人間観、および『老子』の人生観について理解しそこから受けとめた問題について自分の考えを説得力ある仕方で論証できる。孔子の道徳論と人間観、および『老子』の人生観について理解し論評できる。孔子の道徳論と人間観、および『老子』の人生観についての理解が不足すると共に時分の考えを十分に表現できていない。

Assigned Department Objectives

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Teaching Method

Outline:
日々の生活の中で人は簡単に答えが出ない問いにとらえられることがあります。「私はなぜここでこうして生きているのか」、「何が正しく何が間違っているかに本当の答えはあるのか」、「人の幸せとは何か」、「私は何を頼りに、どこをめざして生きるべきなのか」等々。これらを考える手がかりが、歴史上の思想家、心理学者、社会学者達の思索の中には示されています。この授業は、彼らの思想との対話を通して、皆さんが人の生き方に関わる諸問題について自分の頭で考え、自らの思いを論理的・概念的に表現できるようになることを目標とします。
Style:
講義(100%)、授業形態A(教員→学生)70%・B(教員⟷学生)30%。教育手法1(普通の授業)
Notice:
この授業では言葉の意味にかなりこだわります。抽象的な言葉が具体的にどのような事柄を示すのか、また具体的な生活のありさまがどう抽象的な用語で表現されるか、という点に気を配って下さい。人間を見る色々な見方や人間の諸特徴を表現する概念を覚えることはそれなりに大事です。しかし、知識を暗記するのみでなく、それらを自身の経験と照らし合わせながら、自分がどう考えるか、自分が考えたことをどう表現できるか、といった思考力や表現力が問われる科目です。成績評価は4回の定期試験によって行います。授業計画は学生の理解度に応じて変更する場合があります。

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス 学習内容および評価の方法についてのガイダンス内容を理解する。
2nd 青年期の位置づけ 現代の日本社会における「青年」の位置づけを理解する。
3rd 青年期の特徴 青年期に起こる身体的・心理的・社会的変化について理解する。
4th 青年期の課題-自我の発見 自我のめざめと共に私たちが直面する心理的問題を考える。
5th 青年期の課題-アイデンティティの危機 青年期に訪れるアイデンティティの危機を心理的側面から考える。
6th 青年期の課題-アイデンティティの達成 アイデンティティの達成の意義と手立てを心理的側面から考える。
7th 青年期の課題―モラトリアム、「大人」になる アイデンティティの達成の意義を社会的側面から考える。
8th 中間試験 青年期の心理的特徴やアイデンティティ達成の意義について理解し論評できる。
2nd Quarter
9th 中間試験の解説、ギリシャ思想への導入 試験の解説。古代ギリシャの社会的、思想的状況を理解する。
10th 善について問うこと1-相対主義 自然哲学者を題材に合理的思考という探求方法の特質を理解する。ソフィストの主張を題材に、相対主義の考え方を理解する。
11th 善について問うこと1-相対主義 相対主義の根拠や働きを吟味する。
12th 善について問うこと2-ソクラテス ソクラテスの問答を題材に、普遍的なものを追求する手段としての論理的吟味の意味を考える。
13th 善について問うこと2-ソクラテス ソクラテスの問答法がどの程度まで相対主義を乗り越えられるかを考える。
14th 善について問うこと2-ソクラテス ソクラテスの道徳論を手がかりに、幸福と善や徳の関連を考える。
15th 善について問うこと2-ソクラテス ソクラテスの「無知」を検討し、普遍的な善を追求することの意味を考える。
16th 期末試験 善悪についての相対主義的な見方、ソクラテスの問答法や幸福論について理解し論評できる。
2nd Semester
3rd Quarter
1st 善について問うこと3-プラトン プラトンのイデア論を理解するために、幾何学的図形の例をもとに、理念の存在について考える。
2nd 善について問うこと3-プラトン プラトンのイデア論を手掛りに、「完全」、「普遍」の観念の意味を考える。
3rd 善について問うこと3-プラトン プラトンのエロス論を手掛りに、「理想」と「現実」の関わりを考える。
4th 善について問うこと3-プラトン プラトンのエロス論を手掛りに、イデア論の意味を考える。
5th 善について問うこと4-アリストテレス アリストテレスのイデア論批判を理解する。
6th 善について問うこと4-アリストテレス アリストテレスの幸福論を理解し、幸福と徳の関連を考える。
7th 善について問うこと4-アリストテレス アリストテレスの徳論を理解する。
8th 中間試験 プラトンのイデア論、エロス論、およびアリストテレスの徳論について理解し論評できる。
4th Quarter
9th 中間試験の解説、古代中国思想への導入 試験の解説、春秋時代中国の社会的状況について理解する。
10th 人間が生きる基盤:情と伝統-孔子 孔子の思想を手掛りに、社会規範としての礼の意義を理解する。
11th 人間が生きる基盤:情と伝統-孔子 孔子の思想を手掛りに、人の生き方としての仁の意義を考える。
12th 人間が生きる基盤:情と伝統-孔子 孔子の思想における仁と家族愛の関係を理解する。
13th 人間が生きる基盤:情と伝統-孔子 孔子の思想を手掛かりに、人の生と社会との関わりを考える。
14th 道に身をまかせ-老子 『老子』において、儒家道徳が作為として批判される根拠を理解する。
15th 道に身をまかせ-老子 『老子』を題材に、作為を捨て道に身を任せて生きる人生観の意義を考える。
16th 期末試験 孔子の道徳論と人間観、および『老子』の人生観について理解し論評できる。

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000