総合国語Ⅱ

Course Information

College Toyama College Year 2018
Course Title 総合国語Ⅱ
Course Code 0100 Course Category General / Elective
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Mechanical Engineering Student Grade 2nd
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 精選現代文B(明治書院)/精選古典B(大修館書店)/新総合図説国語(東京書籍)/常用漢字ダブルクリア(尚文出版)
Instructor Takakuma Tetsuya

Course Objectives

「読む・書く・話す・聞く力」=「考える力」を身につけるとともに、言語知識を豊かにする。言語表現の豊かさや芸術性を感得する。
○さまざまな文章を読み、文章の論理に即して内容を理解する。
○漢字・語彙・文法など、言語に関する知識を豊かにする。
○古典を含めた教材の文章の読解を通じて、人間と社会・環境の関係について思考する力を磨く。また言語芸術を鑑賞する姿勢を持つ。
○自分なりの問題を立て、適切に文章に表現する。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
さまざまな文章を読み、文章の論理に即して内容を理解する。文章を論理的に読解し、自らの思索の糧と出来る。文章を論理的な展開にしたがって読解できる。文章の展開を論理的に把握することができない。
漢字・語彙・文法など、基礎的な言語知識を身につける。学んだ言語知識を実践的に応用して言語活動に役立てることができる。言語知識を言語活動に生かすことができる。言語知識の習得が不十分で、言語活動に生かすことができない。
人間と社会・環境の関係について思考する力を磨く。また言語芸術を鑑賞する姿勢を持つ。教材をもとに人間と社会・環境の関係について深く洞察し、自主的に言語芸術を鑑賞する姿勢がある。教材をもとに人間と社会・環境の関係について理解し、言語芸術に関心をもって享受できる。教材をもとに人間と社会・環境の関係について理解が浅く、言語芸術に対する関心が薄い。
自分なりの問題を立て、適切に文章に表現する。 書くべき主題を自分の問題としてとらえ、明晰に文章に表現できる。書くべき主題を理解し、論理的に文章に表現できる。書くべき主題の理解が曖昧で、論理的な文章が構成できない。

Assigned Department Objectives

ディプロマポリシー 3 See Hide

Teaching Method

Outline:
○基礎的な言語知識を身につけ、現代人に必要とされる、言葉を運用する力(読み、書き、話し、聞く力)を養う。
○人間と社会・環境の関係について考える力を磨く。
○言語芸術や古典に対する興味を育む。
Style:
担当教員の作成した学習プリントをもとにした講義・演習。
Notice:
他人の書いた文章を正確に読むことや自分で苦労して文章を書くことを通じて、自ら の感じ方や考え方を磨いてゆくのだという意識を持ってほしい。なお、授業計画は、 学生の理解度に応じて変更する場合がある。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス
春休み漢字課題テスト
授業の内容、進度、学習方法についての説明。
春休み課題への取り組みを確認する小テスト。
2nd 宮本輝「本を積んだ小舟」 モチーフの絡み合いに注意しながら、筆者の生命観を理解する。
3rd 金森修「この瞬間を歴史に刻む」 「歴史」の一般的な印象と異なる面をとらえ、なぜ「歴史を尊ぶ」ことが大切なのか考える。
4th 連休課題漢字テスト・陣内秀信「近代都市のレトリック」① 連休課題への取り組みを確認する小テスト。
日本と西欧の都市の相違点について整理する。
5th 陣内秀信「近代都市のレトリック」② 日本の都市と西欧の都市の構造の違いがどのようなものか、説明できる。
6th 『十訓抄』「大江山いくのの道」 登場人物の関係を確認しつつ、定頼の発言に対する小式部の対応の巧みさを、歌の修辞とともに確認する。
7th 『徒然草』「家居のつきづきしく」 家居から住む人の心根を推し量る、作者の批評意識について理解する。
8th 『徒然草』「応長のころ、伊勢の国より」 人々がデマにどのように影響されるか、作者の心理的な考察について理解する。
2nd Quarter
9th 前期中間試験 第1~8回の授業の内容について、理解度を確認する。
10th 答案返却・中島敦「山月記」① 中間試験の答案返却及び解説。
李徴の半生と人物像を整理する。
11th 中島敦「山月記」② なぜ李徴が虎に変身したのか、李徴の内省をもとに検討する。
12th 中島敦「山月記」③ なぜ李徴が虎に変身したのか、李徴の内省をもとに検討する。
13th 中島敦「山月記」④ 李徴の変身を通じて、運命、才能と努力、近代人の自意識といった問題について自分なりの考えを述べることができる
14th 故事成語①「助長」・「画竜点睛」 それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか理解する。
15th 故事成語②「漱石枕流」・「塞翁が馬」 それぞれの故事成語がどのような話をもとに成立したのか理解する。
16th 答案返却 期末試験の答案返却及び解説。
2nd Semester
3rd Quarter
1st 西谷修「いのちのかたち」① 「ライフ」「生命」「いのち」の語がそれぞれどのように使われるかを検討する。
2nd 西谷修「いのちのかたち」② 「死」のありかたと比較しつつ、「いのち」が他者との「分有」に支えられている、とはどういうことか理解する。
3rd 西谷修「いのちのかたち」③ 「いのち」という日本語を持っていることが、なぜ「僥倖」と言えるのか、説明できる。
4th 『伊勢物語』「初冠」 「みやび」とはどういうことか、話の展開に即して理解する。
5th 『伊勢物語』「月やあらぬ」 思いを通わせられない男の悲しみを、歌の解釈を通して読み解く。
6th 『平家物語』「能登殿最期」① 壇ノ浦の合戦の場面から、平家物語の語りの調子、武士の勇猛な戦ぶり、悲壮な最期を読み味わう。
7th 『平家物語』「能登殿最期」② 壇ノ浦の合戦の場面から、平家物語の語りの調子、武士の勇猛な戦ぶり、悲壮な最期を読み味わう。
8th 後期中間試験 第16~22回の授業の内容について、理解度を確認する。
4th Quarter
9th 鷲田清一「モードの視線」①
私たちの形象=肢体が見える/見えない、見る/見られるという可視性において捉えられるものであることを理解する。
10th 鷲田清一「モードの視線」②
身体の可視性が想像の中でしか手に入らないものであることを、具体的な場面に即して捉える。
11th 鷲田清一「モードの視線」③
モードの視線とはどういうものであるかを理解する。
12th 『史記』鴻門の会①
「沛公 項王に見ゆ」
教科書採録部分のエピソードの読解を通して、鴻門の会の緊迫した交渉や駆け引きを読み味わう。
13th 『史記』鴻門の会②
「樊噲目を瞋らして項王を視る」
教科書採録部分のエピソードの読解を通して、鴻門の会の緊迫した交渉や駆け引きを読み味わう。
14th 『史記』鴻門の会②
「樊噲目を瞋らして項王を視る」
教科書採録部分のエピソードの読解を通して、鴻門の会の緊迫した交渉や駆け引きを読み味わう。
15th 学年末試験 第24~30回の授業の内容について、理解度を確認する。
16th 学年末試験の答案返却と解説、授業アンケート実施 学年末試験の答案返却及び解説。

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表小テスト提出物Total
Subtotal705205100
基礎的能力30515555
専門的能力3005035
分野横断的能力1000010