データベース

科目基礎情報

学校 苫小牧工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 データベース
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(情報科学・工学系共通科目) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 増永良文,「データベース入門 第二版」,サイエンス社/参考図書:速水治夫・宮崎収兄・山崎晴明(情報処理学会編集),「データベース」,オーム出版局:増永良文,「リレーショナルデータベース入門」,サイエンス社:Jonathan Gennick,“SQLPocket Guide(POCKET REFERENCE)”,Oreilly & Associates
担当教員 中村 嘉彦

到達目標

1.データベースの基本概念を説明できる.
2.データモデルに関する基本的な概念を理解し説明できる.
3.データベース設計方法に関する基本的な概念を説明できる.
4.データベースの管理方法に関する知識を持ち,説明できる.
5.データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.データベースの基本概念を説明できる.基本的知識である基礎事項,原理,概念を正確に説明できる.基本的知識である基礎事項,原理,概念を説明できる.基本的知識である基礎事項,原理,概念を説明することができない.
2.データモデルに関する基本的な概念を理解し説明できる.データモデルに関する基本的概念を理解し説明でき,関係問題が解ける.データモデルに関する基本的概念を理解し説明でき,基本問題が解ける.データモデルに関する基本的な概念を説明できず,基本問題が解けない.
3.データベース設計方法に関する基本的な概念を説明できる.データベースの設計方法に関する基本的な概念が説明でき,関係問題が解ける.データベースの設計方法に関する基本的な概念が説明でき,基本問題が解ける.データベースの設計方法に関する基本的な概念を説明できず基本問題が解けない.

学科の到達目標項目との関係

 Ⅰ 人間性  1 Ⅰ 人間性
 Ⅱ 実践性  2 Ⅱ 実践性
 Ⅲ 国際性  3 Ⅲ 国際性
 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力  5 CP2 各系の工学的専門基盤知識,および実験・実習および演習・実技を通してその知識を社会実装に応用・実践できる力
 CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力  7 CP4 他者を理解・尊重し,協働できるコミュニケーション能力と人間力

教育方法等

概要:
この科目はデータベースの設計手法,管理,運用等について講義形式で授業を行うものである.具体的にはデータベース技術について,リレーショナルデータベースを中心に,データモデル,SQL,データベース管理システムを中心に習得します.オブジェクト指向データベースシステム,分散データベースシステム,インターネットとデータベース管理システムの連携についての基礎知識も習得します.
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題レポートや小テスト等を実施します.
授業は座学を中心に実習を交えて実施します.
成績は達成度確認試験60%,事前・事後学習(課題レポート・小テスト)40%の割合で評価します.
再試験は実施しませんが,再評価を実施する場合は試験により評価します.(再評価の前提として課題・レポート等は全て提出済みである必要があります)
注意点:
事前・事後学習に各自取り組んでください
この科目は学修単位のため,60時間の自学自習時間が必要です.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 データベースの基本概念 データベース発展の歴史的背景について理解している.
2週 データモデル(1) 代表的な3つのモデル論,関係データモデルの基礎概念を理解している.
3週 データモデル(2) データベースのスキーマを理解し図で表現できる。第1正規形の概念を理解している.
4週 リレーショナル代数 リレーショナル代数を理解している.
5週 SQL(1) SQLについてその基本概念を理解している.
6週 SQL(2) データベース質問処理方法,更新方法を理解しSQLで記述できる.
7週 達成度確認試験 学習した内容を理解している.
8週 RDB設計(1) データベース設計の概要を理解している.
4thQ
9週 RDB設計(2) ER図式を理解しスキーマ設計できる.
10週 正規化理論(1) 更新時異常,無損失分解について理解している.
11週 正規化理論(2) 正規化について理解し関係を必要な正規形に変形できる.
12週 データベース管理システム データベース管理システムの概要を理解している.
13週 トランザクションと障害回復 トランザクションの概念とACID特性,DBを正常に維持する方法を理解している.
14週 オブジェクト指向データベースと分散データベース オブジェクト指向データベースと分散データベースについて理解している.
15週 インターネットとデータベース インターネットとデータベースの連携について理解している.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。3
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。3
インターネットの概念を説明できる。3
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。3
主要なサーバの構築方法を説明できる。3
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。3
無線通信の仕組みと規格について説明できる。3
有線通信の仕組みと規格について説明できる。3
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。3
基本的なルーティング技術について説明できる。3
基本的なフィルタリング技術について説明できる。3
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。3
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。3
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。3
基本的な暗号化技術について説明できる。3
基本的なアクセス制御技術について説明できる。3
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。2
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。2
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。2

評価割合

定期試験達成度試験課題・レポート合計
総合評価割合403525100
基礎的能力10151035
専門的能力30201565