電気電子計測Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気電子計測Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 プリント(講義プリント・演習プリント)
担当教員 土橋 剛

到達目標

1. 計測の分類法,計測精度や測定誤差の定義,単位の成り立ち等,計測の基礎について説明できる。
2. 指示電気計器について,その動作原理を理解し,電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。
3. A/D 変換を用いたディジタル計器の原理について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測の分類法,計測精度や測定誤 差の定義,単位の成り立ち等,計測 の基礎について正しく説明できる。計測の分類法,計測精度や測定 誤差の定義,単位の成り立ち等, 計測の基礎について説明できる。計測の分類法,計測精度や測定誤 差の定義,単位の成り立ち等,計測 の基礎について説明できない。
評価項目2指示電気計器について,その動作原 理を理解し,電圧・電流測定に使用 する方法を正しく説明できる指示電気計器について,その動 作原理を理解し,電圧・電流測定 に使用する方法を説明できる。指示電気計器について,その動作 原理を理解できず,電圧・電流測定 に使用する方法を説明できない。
評価項目3A/D 変換を用いたディジタル計器の 原理について正しく理解している。A/D 変換を用いたディジタル計器 の原理について理解している。A/D 変換を用いたディジタル計器の 原理について理解してない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 電気現象を定量的に扱うために,測定値の処理方法や各種計器の動作原理,測定法について学ぶ。電気・電子工学に携わ
るものとして電気諸量の把握のための最低限の知識を身につける。
授業の進め方・方法:
 3年後期で行う電気電子計測Ⅰでは,測定値の処理方法を学んだ後,単位・標準につき学習し,電圧・電流測定や抵抗の
測定に必要なアナログ計器とディジタル計器の原理や取り扱いなどを学ぶ。
注意点:
電気電子計測は,電磁気や電気回路を基礎として成り立っている科目である。この科目を学び,計測の知識を身につけると
ともに,これら基礎科目の見直しを行うことが大切である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.測定の基礎
- 測定の種類 -
測定の概念が説明でき、測定法の分類ができる。
2週 1.測定の基礎
- SI単位 -
単位の成り立ちや実現を理解し、SI単位を用いることができる。
3週 1.測定の基礎
- 電気単位と標準 -
単位や標準の成り立ちが説明できる。
4週 2.誤差と誤差伝搬の法則 誤差の定義や原因、誤差の伝搬について理解できる。
5週 2.誤差と誤差伝搬の法則 各種演算に対する誤差伝搬が計算でき、誤差の処理ができる。
6週 3.測定値の統計的処理
 - 最小2乗法 -
最小2乗法を用いてデーターを適切によりできる。
7週 後期中間試験 学んだ知識の確認ができる。
8週 答案返却と解説 学んだ知識の再確認と修正ができる。
4thQ
9週 4.電圧・電流の測定
- 指示計器 -
計器の基本である可動コイル形計器の動作が理解できる。
10週 4.電圧・電流の測定
- 指示計器 -
電流力形計器、静電形計器、整流形計器の動作が理解できる。
11週 4.電圧・電流の測定
- 指示計器 -
熱電形計器、その他についての動作が説明できる。
12週 4.電圧・電流の測定
- 電流計、分流器 -
電流計と分流器、特にエアトン分流器の関係が理解できる。
13週 4.電圧・電流の測定
- 電圧計、電流計の負荷効果、ならびにその他の測定法 -
電流計、電圧計の負荷効果を理解し、誤差を評価できる。また、その他の測定法が理解できる。
14週 5.ディジタル計器
- AD/DA変換 -
AD変換、DA変換の基礎が理解できる。
15週 学年末試験 学んだ知識の確認ができる。
16週 答案返却と解説 学んだ知識の再確認と修正ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力2010000030
専門的能力6010000070
分野横断的能力0000000