プログラミング言語

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 プログラミング言語
科目番号 0061 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 工学のためのVBAプログラミング基礎, 村木正芳著, 東京電機大学出版局/教員作成プリント
担当教員 久慈 憲夫

到達目標

電気工学で必要となるプログラミングの知識を習得することが目標である。セル操作、変数、制御文、繰り返し文を使いこなすことができ、エクセルVBAで基礎的なプログラミングを実装することができることをめざす。VBAを用いた数字の並べ替えや回帰直線などの簡単なアルゴリズムの実装や、アニメーションへの応用も併せて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
セル操作VBAによるセル操作を100%理解している。VBAによるセル操作を80%理解している。VBAによるセル操作を60%理解している。VBAによるセル操作の理解度が60%未満である。
変数と配列変数と配列を100%理解している。変数と配列を80%理解している。変数と配列を60%理解している。変数と配列の理解度が60%未満である。
制御文と繰り返し文制御文と繰り返し文を100%理解している。制御文と繰り返し文を80%理解している。制御文と繰り返し文を60%理解している。制御文と繰り返し文の理解度が60%未満である。
アルゴリズムの実装VBAによるアルゴリズムの実装を100%理解している。VBAによるアルゴリズムの実装を80%理解している。VBAによるアルゴリズムの実装を60%理解している。VBAによるアルゴリズムの実装の理解度が60%未満である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、プログラミング言語としてエクセルVBAを学ぶ。変数、制御文、関数の概念を理解し、使用できることを目標とする。さらにその応用として、ソーティングアルゴリズム、アニメーション表示、最小に二乗法による回帰直線を扱う。プログラミング言語はひとつをきちんと理解すれば、その他のプログラミング言語(C/C++、JAVA、Matlab、Pythonなど)にも応用できるので、積極的に取り組んでほしい。
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを用いて学習し、授業ごとに課題を提出する。授業の開始から30分程度は各テーマの説明や課題の説明を行い、残りの時間で課題に取り組む。課題の提出が遅れた場合や提出内容が不十分な場合は減点する。成績は課題ごとの平均値と到達度試験で評価する。
注意点:
本講義で使用するソフトのエクセルVBAは演習室等で利用できるので、放課後等にも自主的に取り組むことが望まれる。また演習問題や課題は、特殊な機能や環境を必要とせず、ソフトの標準機能で実現できるため、自宅学習も可能である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション、演習 授業の進め方、VBAとエクセルの関係、エクセルの操作について理解する
2週 VBAの実行方法、演習 VBEの起動方法、VBAプログラム、プログラムの実行方法を理解する。
3週 セルの操作と変数、演習 VBAによるセルの操作、変数を理解する
4週 プログラムのフローチャート、演習 フローチャート、算術演算子、組み込み関数を理解する
5週 分岐処理、演習 条件、選択肢による分岐処理を理解する
6週 繰り返し処理(For文)、演習 回数を指定した繰り返しを理解する
7週 繰り返し処理(While文)、演習 条件との関係で行う繰り返しを理解する
8週 中間試験
2ndQ
9週 配列、演習 配列の使い方と計算の仕方を理解する。
10週 プロシージャ、演習 サブプロシージャとファンクションプロシージャを理解する
11週 ソーティングへの応用、課題 数字を並べ変えるアルゴリズムへの応用を理解する
12週 アニメーションへの応用(1)、課題 エクセルによる方程式曲線のグラフィック表示を理解する。
13週 アニメーションへの応用(2)、課題 方程式曲線のアニメーションへの応用を理解する
14週 最小二乗法への応用、課題 実験データから回帰直線を求める応用を理解する
15週 総合演習、課題 授業で学んだ知識を振り返り、習得知識を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3

評価割合

課題発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000070100
基礎的能力0000000
専門的能力30000070100
分野横断的能力0000000