機械設計Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械設計Ⅱ
科目番号 0073 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 新機械設計(実教出版:7実教工業318)
担当教員 高橋 勝彦

到達目標

1.締結機械要素(ボルト・ナット,継手など)の設計および製図ができる.
2.回転機械要素(軸,軸受,ベアリングホルダ)の設計および製図ができる.
3.機械器具(小型ジャッキ)の設計および製図ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1締結機械要素が正確(90%)に製図できる.締結機械要素がほぼ正確(70%)に製図できる.締結機械要素を製図できない.
評価項目2回転機械要素が正確(90%)に製図できる.回転機械要素がほぼ正確(70%)に製図できる.回転機械要素を製図できない.
評価項目3機械器具の設計および製図が正確(80%)にできる.機械器具の設計および製図がほぼ正確(60%)にできる.機械器具の設計および製図ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 機械設計は、機械製図,工業力学,材料力学や加工学などを基礎として、機械の仕様を満たす構造・機構を考え、形状・寸法・材料・加工法などを決め、加工・検査・組立などに必要な図面をつくることである。
 機械の仕様に基づいた機械要素の設計法とその製図法の習得を目的として講義・実習を行う。前半は配布図面や現物を参考にした設計・製図の演習から始め,後半は教科書の機械器具の設計・製図について内容を理解しながら実践的な設計演習および製図を行う。
授業の進め方・方法:
学生による自学実習。サポートに教員による講義形式による授業がある。
事前に行う準備学習:前回の講義の復習および予習を行ってから授業に臨むこと。
(授業外学習・事前)自学実習を必要とするため,事前に準備しておく。
(授業外学習・事後)自学実習を必要とするため,課題を自宅学習しておく。
注意点:
デジタルデバイス(あるいは製図道具,A4方眼紙)と電卓を常備すること。
授業態度に問題のある学生には,提出課題内容を再検討する可能性がある。
提出物で評価するため,提出期限を守ること。
授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合があります。
・本科目では60点以上の評価で単位を認定する
・評価が60点に満たない者は、願い出により追認演習を受けることができる。追認演習の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,製図演習1(1) ねじ・ナットなどの締結機械要素の組立図が作成できる.
2週 製図演習2(1) ナットや軸継手などの締結機械要素の部品図が作成できる.
3週 製図演習2(2) ナットや軸継手などの締結機械要素の組立図が作成できる.
4週 製図演習3(1) ベアリングホルダなどの回転機械要素の組立図が作成できる.
5週 製図演習3(2) ベアリングホルダなどの回転機械要素の組立図が作成できる.
6週 製図演習3(3) ベアリングホルダなどの回転機械要素の部品図が作成できる.
7週 製図演習3(4) ベアリングホルダなどの回転機械要素の部品図が作成できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 機械・器具の設計実習(1) 機械器具(小型ジャッキ)の設計書が作成できる.
10週 機械・器具の設計実習(2) 機械器具(小型ジャッキ)の設計書が作成できる.
11週 機械・器具の設計実習(3) 機械器具(小型ジャッキ)の組立図が作成できる.
12週 機械・器具の設計実習(4) 機械器具(小型ジャッキ)の組立図が作成できる.
13週 機械・器具の設計実習(5) 機械器具(小型ジャッキ)の部品図が作成できる.
14週 機械・器具の設計実習(6) 機械器具(小型ジャッキ)の部品図が作成できる.
15週 機械・器具の設計実習(7) 機械器具(小型ジャッキ)の部品図が作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野設計製図ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。3
機械設計標準規格の意義を説明できる。3
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。2
標準規格を機械設計に適用できる。2
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。2
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。2
軸の種類と用途を理解し、適用できる。2
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。2
キーの強度を計算できる。2
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。2
滑り軸受の構造と種類を説明できる。2
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。2

評価割合

試験設計課題相互評価取組み姿勢・態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合106003000100
基礎的能力000300030
専門的能力1060000070
分野横断的能力0000000