概要:
専門科目で学修する工学の知識と技術は産業での利活用を通して社会の発展に役立っているが,この産業がどのようにして人々および社会をより良くすることに貢献しているか理解する.
さらに,社会が持続的に発展するためにはどのような産業が期待されるのか,その産業を構成する工学知識と技術にはどのようなものが望まれるのかについて学修する.この学修を通して,技術者に必要となる視野の広さと創造性を涵養する.
特に,様々な分野におけるDXの応用例の学修および卒業後に役立つ起業と金融経済等に関する学修も行う.
授業の進め方・方法:
専門5学科が提供する計10回の授業(DXの内容を含む)と起業・金融経済等に関する計4回の授業を行い,全体を通して現在の工学の専門分野を横断する内容について学修する.
授業は,学内外の講師が担当し,主に聴講中心の講義が実施されるが,グループワーク等様々な実施形態を取ることがある.
各授業では課題が出される.また,講師等の都合により授業の順番が入れ替わることがある.
注意点:
評価はシラバス記載の割合で行う.
授業の実施順序は第1回授業で連絡し,以下の授業計画の週順序と異なることがある.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | |