国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 2024-072 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『文学国語』『論理国語』(ともに筑摩書房)『新国語便覧』(大修館書店)
担当教員 橋本 真佐子

到達目標

1.文学作品を読み味わうことによって、感受性を豊かにし、自身の興味・関心に沿って主体的に読書をすることができる。
2.評論文や随筆等の様々な文章に接する中で、論理的な思考方法・表現法を把握し、語彙を豊富にし、自らの文章表現に生かすことができる。
3.自らの考えをまとめて、積極的に発表しようとする姿勢を身につけ、実験結果等を発表する際のコミュニケーションに生かすことができる。
4.漢字・ことわざ・慣用句等の小テストを通して高めた国語の基礎能力を、自らの表現活動に生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品を高い水準で読みあじわうことによって、感受性を豊かにし、読書に親しむきっかけとすることができる。文学作品を読みあじわうことによって、感受性を豊かにし、読書に親しむきっかけとすることができる。文学作品を読みあじわうことによって、感受性を豊かにし、読書に親しむきっかけとすることができない。
評価項目2評論文や随筆等の様々な文章に接する中で、漢字や語彙を豊富にし、高い水準で文章表現力を身につけることができる。評論文や随筆等の様々な文章に接する中で、漢字や語彙を豊富にし、文章表現力を身につけることができる。評論文や随筆等の様々な文章に接する中で、漢字や語彙を豊富にし、文章表現力を身につけることができない。
評価項目3自らの考えをまとめて、積極的に発表しようとする姿勢を涵養し、実験結果等を発表する際のコミュニケーション能力を主体的・能動的に高めることができる。自らの考えをまとめて、積極的に発表しようとする姿勢を涵養し、実験結果等を発表する際のコミュニケーション能力を高めることができる。自らの考えをまとめて、積極的に発表しようとする姿勢を涵養し、実験結果等を発表する際のコミュニケーション能力を高めることができない。
評価項目4漢字・ことわざ・慣用句等の小テストを通して高めた国語の基礎能力を、高い水準で自らの表現活動に生かすことができる。漢字・ことわざ・慣用句等の小テストを通して高めた国語の基礎能力を、自らの表現活動に生かすことができる。漢字・ことわざ・慣用句等の小テストを通し、国語の基礎能力を高めることができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
読む・聞く・書く・話す・考えるという日本語の能力を有機的に連携させつつ育成することにより、国際社会で活躍する技術者として求められる思考力、コミュニケーション能力、表現意欲、および感受性を身に付ける。評論文、随想、小説、詩歌などの読解を通して、精神の成長や情操の育成、想像力および感受性の練磨をはかり、技術者の社会的役割と責任を自覚する態度を培う。
授業の進め方・方法:
評論文を取り扱う授業では、論理的な文章の展開を読み取り、自らが、実験結果等をまとめて提出する際や、プレゼンテーション等を行う際に、相手に分かりやすく説明できる文章表現力や発表能力を身につける。文学的文章を取り扱う授業では、主人公や登場人物の心情を理解し、人生の真実や人間の生き方について考える機会とする。また、各回小レポートを課す等して国語基礎力の定着を図る。
注意点:
1 教科書・学習課題ノート・便覧は必要な教材として毎回必ず用意すること。配布資料がある場合はこれについても同様。
2 使用教材は、2年時に国語Ⅱで使用したものと共通です。開講前に 紛失しないよう注意してください。
3 評価については、評価割合に従って行います。
4 進行の状況により、取り上げる作品は変更の可能性があります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 一年間の授業計画の概要・評価方法等についての説明
2週 論理国語:ピジンという生き方 「新たな価値観に出会う」ことを目標にした評論から筆者の主張を読み取り、それに対する自身の意見を持つ。
3週 論理国語:ピジンという生き方 「新たな価値観に出会う」ことを目標にした評論から筆者の主張を読み取り、それに対する自身の意見をまとめる。
4週 論理国語:ピジンという生き方 課題ノート等による学習まとめ。
5週 論理国語:ぼくらの民主主義なんだぜ 「民主主義とは何か」を考える文章を読みながら、効果的な主張の仕方とはどのようなものかを考える。
6週 論理国語:ぼくらの民主主義なんだぜ 「民主主義とは何か」を考える文章を読みながら、効果的な主張の仕方とはどのようなものかを考える。
7週 論理国語:ぼくらの民主主義なんだぜ 課題ノート等による学習まとめ。
8週 中間テスト返却・振り返り
文学国語:小説とは何か
作家自身が書いた「小説」論から、小説を理解し、文学への扉を開く。作家・三島由紀夫の紹介を含む。
2ndQ
9週 文学国語:小説とは何か 作家自身が書いた「小説」論から、小説がどのようなものであるのかを理解し、文学への扉を開く。
10週 文学国語:小説とは何か 課題ノート等による学習まとめ。
11週 論理国語:つながりと秩序 携帯端末と社会の変容への考察から、筆者の考えを理解し、自らの考えをまとめ、表現する。
12週 論理国語:つながりと秩序 携帯端末と社会の変容への考察から、筆者の考えを理解し、自らの考えをまとめ、表現する。
13週 論理国語:つながりと秩序 課題ノート等による学習まとめ。
14週 論理国語:物語としての自己 生きるということと、自己を物語るということについて、筆者の考えを理解する。
15週 期末テスト返却・振り返り・授業アンケート
論理国語:物語としての自己
生きるということと、自己を物語るということについて、筆者の考えを理解し、自らの考えをまとめ、表現する。
16週
後期
3rdQ
1週 文学国語:陰影礼讃 文豪の優れた文章を鑑賞し、日本とは何か、というテーマについての考えを理解する。谷崎潤一郎の紹介を含む。
2週 文学国語:陰影礼讃 文豪の優れた文章を鑑賞し、日本とは何か、というテーマについての考えを理解する。
3週 文学国語:陰影礼讃 文豪の優れた文章を鑑賞し、日本とは何か、というテーマについての考えを理解する。
4週 文学国語:陰影礼讃 課題ノート等による学習まとめ。
5週 論理国語:日本文化私観 作家が見出した日本の美とは何であるのか、戦中戦後の時代状況を把握しながら理解を進める。坂口安吾の紹介を含む。
6週 論理国語:日本文化私観 一作家が見出した日本の中の美とは何であるのか、戦中戦後の時代状況を把握しながら理解を進める。
7週 論理国語:日本文化私観 課題ノート等による学習まとめ。
8週 中間テスト返却・振り返り
小論文
中間点ストの振り返りと小論文の記述・相互評価を行う
4thQ
9週 文学国語:無常ということ 近代の代表的な批評の一つとも言うべき本作品に触れ、日本語表現の美しさを鑑賞する。関連古典文学の理解を進める。
10週 文学国語:無常ということ 近代の代表的な批評の一つとも言うべき本作品に触れ、日本語表現の美しさを鑑賞する。自身の感想を持ち、表現する。
11週 文学国語:無常ということ 課題ノート等による学習まとめ。
12週 文学国語:チャンピオンの定義 作品に描かれた人間関係の妙、言葉と共に生きることの意味を考える。大江健三郎の紹介を含む。
13週 文学国語:チャンピオンの定義 作品に描かれた人間関係の妙、言葉と共に生きることの意味を考える。
14週 文学国語:チャンピオンの定義 作品に描かれた人間関係の妙、言葉と共に生きることの意味を考える。読後感を自分の言葉で表現する。
15週 期末テスト返却・振り返り・授業アンケート
文学国語:チャンピオンの定義
課題ノート等による学習まとめ。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験授業参加度(含提出物)相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000